研究論文紹介記事一覧

発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る

ヤマモモ葉由来プロアントシアニジンと腸内細菌叢―高脂肪食マウスでの糖・脂質代謝を調べた研究 研究論文OpenAlex中国

ヤマモモ葉由来プロアントシアニジンと腸内細菌叢―高脂肪食マウスでの糖・脂質代謝を調べた研究

糖と脂質の代謝は生命活動を支える基本的なはたらきであり、その乱れは肥満や糖尿病、脂肪肝といった慢性の代謝疾患と深く関わっています。論文によれば、こうした疾患の治療は現在おもに化学合成された薬剤に頼っており、副作用を伴うことが少なくありません。そのため、天然物のなかから有効な成分を探す研究が近年さかん…

公開日: 2026年09月30日 03:32

プロアントシアニジンと免疫介在性炎症性疾患:原著レビューが整理した作用のしくみ 研究論文OpenAlex中国

プロアントシアニジンと免疫介在性炎症性疾患:原著レビューが整理した作用のしくみ

著者らが取り上げたのは、免疫介在性炎症性疾患(IMIDs)と呼ばれる病気のグループです。これは免疫のはたらきが過剰になったり調節を失ったりすることで慢性の炎症が続き、やがて臓器の傷みにつながる一群の疾患を指します。具体例として、アトピー性皮膚炎、炎症性腸疾患(クローン病と潰瘍性大腸炎を含む)、乾癬、…

公開日: 2026年09月29日 07:39

新生児ルーパスをめぐる腸内細菌と代謝物の研究 ― 母体抗体への免疫反応を左右する要因を探る 研究論文OpenAlex中国

新生児ルーパスをめぐる腸内細菌と代謝物の研究 ― 母体抗体への免疫反応を左右する要因を探る

新生児ルーパス(新生児ループス erythematosus、NLE)は、母親の体内にある自己抗体が胎盤を通って赤ちゃんに移ることで起こる病気です。関わる抗体は主に抗SSA/Ro抗体と抗SSB/La抗体と呼ばれるもので、皮膚や血液、肝臓・胆道、そして心臓の電気信号を伝える仕組みに症状が出ることがありま…

公開日: 2026年09月29日 07:01

クルクミンを運ぶ三成分複合体を設計する——ポリフェノール異性体と組み立て順序の違いを調べた研究 研究論文OpenAlex中国

クルクミンを運ぶ三成分複合体を設計する——ポリフェノール異性体と組み立て順序の違いを調べた研究

ウコンの黄色い色素成分であるクルクミンは、さまざまな生物活性をもつことが知られています。しかし水に溶けにくく、安定性が低く、体内で利用される割合(生物学的利用能)も限られているため、応用の範囲が狭められてきました。

公開日: 2026年09月29日 06:48

海藻由来成分と赤キャベツ色素を組み合わせたアルギン酸フィルムの研究 研究論文OpenAlex中国

海藻由来成分と赤キャベツ色素を組み合わせたアルギン酸フィルムの研究

食品包装の分野では、中身を守る働きと、鮮度や品質の変化を知らせる働きを兼ね備えた素材が求められています。前者は「アクティブ包装」、後者は「インテリジェント包装」と呼ばれ、研究チームはこの二つの機能を一枚のフィルムにまとめられるかを検討しました。

公開日: 2026年09月29日 06:37

中国東部の塩水ガチョウ加工品における黄色ブドウ球菌の1年間調査 ―CC398系統の検出報告 研究論文OpenAlex中国

中国東部の塩水ガチョウ加工品における黄色ブドウ球菌の1年間調査 ―CC398系統の検出報告

黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)は、世界各地で人の胃腸炎を引き起こす重要な食中毒起因菌です。論文によれば、この菌は食品の中で「ブドウ球菌エンテロトキシン」と呼ばれる毒素を出すことで食中毒を起こします。汚染された生の食品を食べること、あるいはこの菌を保菌している人が調理した…

公開日: 2026年09月29日 06:28

穀物の水分をすばやく測るには——近赤外分光法の「手順の組み合わせ」を大豆・トウモロコシ・小麦で比べた研究 研究論文OpenAlex中国

穀物の水分をすばやく測るには——近赤外分光法の「手順の組み合わせ」を大豆・トウモロコシ・小麦で比べた研究

大豆、トウモロコシ、小麦は世界の食料生産と流通を支える主要な穀物です。なかでも水分量は、貯蔵中の安全性や加工のしやすさ、輸送、品質の保持に関わる重要な指標だと論文は説明しています。水分が多すぎれば微生物の繁殖やカビ毒の汚染、粒の固まり、栄養成分の劣化につながり、逆に少なすぎれば粒が割れやすくなったり…

公開日: 2026年09月29日 05:43

腐乳から分離された紅麹菌の一株で、カビ毒シトリニンの生合成領域が壊れていた——染色体規模のゲノム解析による報告 研究論文OpenAlex中国

腐乳から分離された紅麹菌の一株で、カビ毒シトリニンの生合成領域が壊れていた——染色体規模のゲノム解析による報告

紅麹菌(Monascus属)は、紅麹米や腐乳(ふにゅう、発酵豆腐)といった東アジアの発酵食品で古くから使われてきたカビの仲間です。色素をつくり、風味を形成し、発酵の質に関わる成分を生み出します。一方で、この菌の食品利用を長く制限してきたのが、シトリニンというカビ毒(マイコトキシン)の汚染リスクです。…

公開日: 2026年09月29日 05:39

東アジア型の食事を取り入れたケトン食は、肥満を伴う多内分泌代謝性卵巣症候群にどう作用したか 研究論文OpenAlex中国

東アジア型の食事を取り入れたケトン食は、肥満を伴う多内分泌代謝性卵巣症候群にどう作用したか

多内分泌代謝性卵巣症候群(PMOS)は、生殖年齢の女性に多い内分泌・代謝の病気で、2026年に国際的な合意の手続きを経て、それまでの「多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)」から名称が変更されました。論文の説明によれば、この新しい呼び方は、卵巣の嚢胞だけが本質的な特徴であるかのような印象を避け、全身の内分泌…

公開日: 2026年09月28日 20:34

タイのマメ科植物をめぐる伝統医療の知識と産業利用の可能性を整理した総説 研究論文OpenAlex中国

タイのマメ科植物をめぐる伝統医療の知識と産業利用の可能性を整理した総説

この論文は、タイで利用されているマメ科(Fabaceae)植物について、含まれる成分、薬学的な働き、そして産業での使われ方を幅広く見渡すことを目的とした総説(レビュー論文)です。総説とは、あるテーマについて既に発表された研究を集め、全体像を整理して示すタイプの論文を指します。

公開日: 2026年09月28日 19:50

海辺の食用植物シチメンソウの抽出物が高尿酸血症と腎障害にもたらす影響を調べた研究 研究論文OpenAlex中国

海辺の食用植物シチメンソウの抽出物が高尿酸血症と腎障害にもたらす影響を調べた研究

高尿酸血症は、体内でプリン体が分解されてできる最終産物である尿酸が血液中に過剰にたまる代謝異常です。論文によれば、成人における推定有病率はおよそ21%とされ、痛風だけでなく腎臓の機能低下や炎症性の障害とも深く関わることが知られています。ヒトの尿酸のおよそ67%は体内で作られ、残りの約3分の1は食事由…

公開日: 2026年09月28日 17:15

氷結点直前の温度で貯蔵すると、スモモ系果実の品質と香り成分の変化が抑えられる 研究論文OpenAlex中国

氷結点直前の温度で貯蔵すると、スモモ系果実の品質と香り成分の変化が抑えられる

アプリコットプラム(Prunus domestica × armeniaca、供試品種は‘Konglongdan’)は、鮮やかな果皮色とさくさくした食感、甘酸っぱい味わい、特徴的な香りをもつ核果類です。一方で収穫後の傷みが早く、変色や軟化、水分の減少、酸味の低下、風味の変化が短期間で進むことが知られ…

公開日: 2026年09月28日 16:55