研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
酸化した魚油による肝臓ダメージ、大豆由来成分ゲニステインで軽減の可能性 ヒラメ類での研究
養殖魚のエサには魚油が使われますが、保存や加工の過程で油が酸化してしまうことがあります。酸化した油は活性酸素を生み出しやすく、魚の体にとって負担になると考えられています。今回紹介する研究は、大豆などに含まれる植物由来の成分「ゲニステイン」を魚のエサに加えることで、酸化した魚油による肝臓への影響を和ら…
公開日: 2026年08月06日 00:29
花椒(四川山椒)の風味を長持ちさせる新しい保存法とは? 窒素×LED光×冷蔵の併用効果を調べた研究
花椒(かしょう、四川山椒)は、独特のしびれる辛さで知られる香辛料です。この痺れ成分「OH-α-サンショオール」や、ポリフェノール、フラボノイドといった成分は、収穫後の保存中にどうしても失われやすく、香りや風味の劣化につながることが課題とされてきました。化学的な保存料を使わずにこうした品質低下をどう抑…
公開日: 2026年08月03日 02:34
ホタテガイのタンパク質と脂質は「質」で選ぶとどう見える?世界の研究をまとめたレビュー論文を紹介
ホタテガイといえば、刺身や貝柱のバター焼きなど、少し特別な日に食べる高級食材というイメージを持つ人も多いのではないでしょうか。近年、所得の向上や生活水準の変化を背景に、こうした高級な水産物への需要が世界的に高まっているといいます。では、ホタテガイに含まれるタンパク質や脂質は、栄養の「質」という観点か…
公開日: 2026年08月02日 22:28
水田で育つ黄顙魚と池で育つ黄顙魚、その違いを科学する
川魚料理として親しまれている「黄顙魚(コウショウギョ、Pelteobagrus fulvidraco)」は、中国などで盛んに養殖されているナマズの仲間です。近年、水田の中で魚を育てる「稲田養殖(水田養殖)」が、環境にやさしい持続可能な養殖モデルとして注目を集めています。しかし、池で育てる従来の方法と…
公開日: 2026年08月01日 01:42
モクズガニを生きたまま美味しく届けるには? 輸送・貯蔵時の環境管理に関するレビュー論文を紹介
秋になると話題にのぼる高級食材のひとつに、チュウゴクモクズガニ(Eriocheir sinensis)があります。独特の風味と高い栄養価から消費者に人気の水産物ですが、市場や食卓に届くまでには「一時養殖(畜養)」や「活魚(活ガニ)輸送」という工程を経ます。生きたまま運ぶ以上、その間の環境がカニの状態…
公開日: 2026年07月27日 23:36
ゴボウを紅茶菌で発酵させると何が変わる? 抗酸化成分の変化に注目した研究
ゴボウは食物繊維が豊富な根菜として知られていますが、発酵の力でその成分をさらに変化させられるとしたら、どんな違いが生まれるのでしょうか。今回紹介するのは、ゴボウの根を「紅茶菌(きんかちゃ、Eurotium cristatum)」という微生物を使って固体発酵させ、栄養成分や抗酸化に関わる働きがどのよう…
公開日: 2026年07月27日 22:34
香り成分テトラメチルピラジンをカボチャ種子タンパク質で包む?結合の仕組みを探る研究
お酒や発酵食品の香りづけに使われる「テトラメチルピラジン(TTMP)」という香気成分をご存じでしょうか。醤油や酒などの発酵食品に含まれる香り成分で、生理活性を持つことでも知られています。ただし揮発しやすく、体内や食品中での持続時間も短いため、そのままでは使いにくいという課題があります。そこで研究者た…
公開日: 2026年07月23日 14:35
水田に堆肥液? 化学肥料の一部を『嫌気性消化液』に置き換える稲作実験
コメは世界中で食べられている主食のひとつですが、その生産には多くの化学肥料が使われています。近年では、家畜のふん尿や生ごみなどを微生物によって分解する『嫌気性消化』というプロセスから出てくる液体(嫌気性消化液、ADE)を、肥料として再利用しようという動きが注目されています。廃棄物をうまく循環させなが…
公開日: 2026年07月23日 01:32
植物性食品の『買いたい』を左右するのは中身か、パッケージか?—消費者心理を探るパイロット研究
健康や環境への意識の高まりから、植物由来の食品(プラントベースフード)を選ぶ人が増えてきたと言われています。しかし、消費者が実際にこうした食品を「買いたい」と思う気持ちや、それが日々の健康的な食習慣につながるかどうかは、どんな要因によって決まるのでしょうか。今回紹介するのは、この疑問を心理学的なモデ…
公開日: 2026年07月18日 17:49
エモジン処理でコイの病原菌への抵抗力に変化 腸内細菌叢との関連を多角的に解析
魚の養殖では、細菌感染による病気の広がりが大きな課題になっています。中でもAeromonas hydrophila(エロモナス・ハイドロフィラ)という細菌は、養殖魚に腸炎を引き起こす代表的な病原体として知られており、水産物の安全性にも関わる存在です。これまで対策として抗生物質が使われてきましたが、耐…
公開日: 2026年07月17日 02:29
高脂肪食で乱れた腸内環境と肝臓の関係に、シラン由来オリゴ糖はどう働くか―マウス研究
近年、食べ過ぎや脂質の多い食事によって肝臓に脂肪がたまる「代謝関連脂肪性肝疾患(MAFLD)」が世界的に増えていると指摘されています。この病気の背景には、腸と肝臓が密接に情報をやり取りする「腸肝軸」の乱れが関わっていると考えられており、腸内細菌のバランスや腸のバリア機能の異常が、肝臓の炎症や脂肪蓄積…
公開日: 2026年07月09日 22:26
タツノオトシゴを丸ごと活用へ 頭・体・内臓で異なる栄養特性が明らかに
タツノオトシゴは、漢方などで珍重されてきた生き物ですが、養殖・加工の過程では体の一部しか使われず、残りは廃棄されることが少なくありません。もし捨てられている部位にも栄養的な価値があるとしたら、それを無駄にしてしまうのはもったいない話です。今回紹介する研究は、養殖されたタツノオトシゴの一種「Hippo…
公開日: 2026年07月09日 22:26