研究論文紹介記事一覧

発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る

ビール酵母でセレンを有機化する ― パイロット規模の醸造試験が示したこと 研究論文OpenAlexブラジル

ビール酵母でセレンを有機化する ― パイロット規模の醸造試験が示したこと

セレンは、抗酸化や甲状腺ホルモンの代謝などに関わるタンパク質の材料として、人にとって欠かせない微量元素です。ただし、その栄養上の性質は量だけでなく「どのような化学的な形で存在するか」に左右されます。論文によれば、セレノメチオニン(セレンを含むアミノ酸の一種)のような有機のセレンは、亜セレン酸塩などの…

公開日: 2026年09月25日 20:58

大豆ミールの成分は加工でどう変わるか――二次元液体クロマトグラフィーによる詳細な分析 研究論文OpenAlexブラジル

大豆ミールの成分は加工でどう変わるか――二次元液体クロマトグラフィーによる詳細な分析

大豆の摂取は、イソフラボンやソヤサポニンといった生理活性をもつ複数の成分の存在と関連づけて語られてきました。著者らは、食品加工がこうした成分の構成を大きく変えてしまう一方で、その変化は複雑であり、従来のクロマトグラフィー(混合物の成分を分離して調べる分析手法)では十分に捉えられないという課題を出発点…

公開日: 2026年09月25日 08:51

収入や学歴は健康分野で働く人の食生活と関係するのか――ブラジルでの調査報告 研究論文OpenAlexブラジル

収入や学歴は健康分野で働く人の食生活と関係するのか――ブラジルでの調査報告

著者らは、ブラジルの保健医療分野で働く人たちが、どのような食生活を送っているのかに注目しました。背景にあるのは、収入や教育といった社会的な条件が健康問題の大きさを左右するという考え方です。とくに新型コロナウイルス感染症の流行下では、医療現場の負担が重くなり、働く人自身の生活習慣が変化したことが指摘さ…

公開日: 2026年09月25日 07:38

食事と自然リンパ球(ILC)——メタボリックシンドロームの進行をつなぐ免疫細胞をめぐる総説 研究論文OpenAlexブラジル

食事と自然リンパ球(ILC)——メタボリックシンドロームの進行をつなぐ免疫細胞をめぐる総説

メタボリックシンドローム(MetS)は、内臓中心の肥満、インスリン抵抗性、HDLコレステロールの低下、中性脂肪の上昇、血圧の上昇といった状態が重なったもので、心血管疾患や非アルコール性脂肪性肝疾患、2型糖尿病(T2DM)などの危険を高めると説明されています。著者らは、2023年の世界での有病率が女性…

公開日: 2026年09月25日 04:57

捨てられてきたガラナの種皮を調べる:アマゾン産残渣の成分を総合的に分析した研究 研究論文OpenAlexブラジル

捨てられてきたガラナの種皮を調べる:アマゾン産残渣の成分を総合的に分析した研究

ガラナはアマゾン原産の果実で、覚醒作用をもたらす性質で広く知られ、世界最大の生産国であるブラジルでは経済的にも重要な作物です。ただし加工の工程で使われるのは種子だけで、そのほかの部分は大量の残渣として残ります。なかでも量が多いのが、種子を覆う種皮です。

公開日: 2026年09月25日 04:51

16時間の断食を8週間——肥満のある1人の男性を追った症例報告 研究論文OpenAlexブラジル

16時間の断食を8週間——肥満のある1人の男性を追った症例報告

断食と食事の時間を交互に設ける「間欠的断食(インターミッテント・ファスティング)」は、体重を減らし代謝を整える方法として注目されてきました。一方で、専門家の指導なしに行った場合に何が起きるのかは、議論が続いている点です。

公開日: 2026年09月24日 22:41

レモン果汁を砂糖で包み込む「共結晶化」——カイピリーニャ風粉末飲料の素材づくり 研究論文OpenAlexブラジル

レモン果汁を砂糖で包み込む「共結晶化」——カイピリーニャ風粉末飲料の素材づくり

ブラジルを代表するカクテル「カイピリーニャ」は、本来レモン果汁と砂糖、氷、カシャッサ(またはウォッカ)で作られる飲み物です。手軽さを求める需要に応えて粉末ミックスも市販されていますが、著者らによれば、こうした製品には香料や酸味料、安定剤、固結防止剤、酸化防止剤、着色料といった多くの添加物が使われるの…

公開日: 2026年09月24日 09:35

カムカム果肉からのフェノール化合物抽出――環境に配慮した溶媒と超音波を組み合わせた研究 研究論文OpenAlexブラジル

カムカム果肉からのフェノール化合物抽出――環境に配慮した溶媒と超音波を組み合わせた研究

アマゾン地域の果実には、健康機能との関連で注目されるフェノール化合物と呼ばれる成分が含まれています。こうした有用成分を取り出す際、従来は有機溶媒が使われてきましたが、環境負荷の小さい方法へ切り替えることが「グリーンケミストリー(環境調和型の化学)」の課題とされています。

公開日: 2026年09月24日 09:27

口の中で素早く溶けるフィルムを、ガラクトマンナンとデンプンでつくる ― 素材の構造が性能をどう左右するか 研究論文OpenAlexブラジル

口の中で素早く溶けるフィルムを、ガラクトマンナンとデンプンでつくる ― 素材の構造が性能をどう左右するか

口に入れるとだ液で素早く崩れて有効成分を放出する薄い膜は「口腔内崩壊フィルム(ODF)」と呼ばれ、飲み込みやすく体を傷つけない投与形態として注目されています。論文によれば、こうしたフィルムは厚さがおよそ10〜750マイクロメートルで、その性能は膜をつくる高分子の性質に強く左右されます。

公開日: 2026年09月24日 04:48

未希釈の処理済みヴィナスで微細藻類を育てる——増殖速度と細胞の大きさはどう変わったか 研究論文OpenAlexブラジル

未希釈の処理済みヴィナスで微細藻類を育てる——増殖速度と細胞の大きさはどう変わったか

サトウキビからエタノールをつくる工程では、「ヴィナス」と呼ばれる液状の副産物が大量に生じます。論文によれば、エタノール1リットルあたりおよそ13リットルが発生し、ブラジルでは2025/2026年の収穫期に約260億リットルのエタノールが生産され、それに伴って約3400億リットルのヴィナスが生じたと報…

公開日: 2026年09月23日 12:59

閉塞性睡眠時無呼吸と食事の関わりを整理した総説の紹介 研究論文OpenAlexブラジル

閉塞性睡眠時無呼吸と食事の関わりを整理した総説の紹介

閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)は、睡眠中に上気道がくり返しふさがることで起こる、頻度の高い睡眠障害です。著者らは、この状態が断続的な低酸素(睡眠中に体内の酸素が繰り返し不足すること)、睡眠の分断、交感神経の活性化を招き、心血管や代謝の面でのリスクを高めると説明しています。

公開日: 2026年09月23日 04:04

植物由来のエストロゲン様成分と発生期のばく露——種を超えた研究の総説 研究論文OpenAlexブラジル

植物由来のエストロゲン様成分と発生期のばく露——種を超えた研究の総説

大豆などの植物には、動物の体内でエストロゲン(女性ホルモンの一種)に似たはたらきをする成分が含まれています。こうした成分は「フィトエストロゲン(植物エストロゲン)」と呼ばれ、細胞にあるエストロゲン受容体と結びつくことで、体の働きに変化を引き起こすことがあります。著者らは、この成分が体に及ぼす影響は、…

公開日: 2026年09月22日 06:11