研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
炎症性腸疾患に向けたフラボノイドのナノカプセル化——臨床応用をめざす「設計指針」の提案
植物に広く含まれるフラボノイド(ケルセチン、バイカリン、ヘスペリジン、カテキン類、アントシアニンなどを含む化合物群)は、腸内細菌の構成、腸のバリア機能、腸の局所的な免疫反応に働きかけることが知られています。著者らは、この性質から、潰瘍性大腸炎やクローン病などをまとめて指す炎症性腸疾患(IBD)に対す…
公開日: 2026年10月02日 10:01
肥満・代謝外科手術の後に残る「過食の症状」——ブラジルの横断研究が報告した食事・体組成・生活の質との関連
肥満・代謝外科手術(いわゆる減量手術。胃を小さくするスリーブ状胃切除や、胃と小腸をつなぎ替えるルーワイ胃バイパスなど)は、重度の肥満に対して最も効果の大きい治療と位置づけられています。ただし著者らは、術後に良好な状態が長く続くかどうかは手術の方法だけで決まるのではなく、食習慣や行動の変化が続くこと、…
公開日: 2026年10月02日 06:54
乳酸菌をどう見つけ、どう確かめ、どう使うか——分離から規制、応用までを整理した総説の紹介
発酵食品やヨーグルトの話題でよく耳にする「乳酸菌」は、学術的には乳酸菌(LAB:lactic acid bacteria)と呼ばれる細菌のグループです。著者らの総説は、この乳酸菌について、どこから採取するか(分離)、どの菌かを見分けるか(同定)、性質を調べるか(性状解析)、安全性をどう制度的に扱うか…
公開日: 2026年10月02日 06:33
自閉スペクトラム症のある子どもと青少年の微量栄養素摂取と「食の選択性」――ブラジル南部での横断研究
自閉スペクトラム症(ASD)のある人では、食事に関する困難、とくに食べられるものが限られる「食の選択性(偏食)」がよく報告されています。そのため、食事から摂れる栄養素、とりわけビタミンやミネラルといった微量栄養素の摂取が影響を受けているのではないか、という見方があります。
公開日: 2026年10月02日 06:29
心筋梗塞後の患者における超加工食品の摂取と脳卒中死亡リスク — Alpha Omega Cohortの前向き解析
すでに心臓や血管の病気を経験した人にとって、超加工食品を多く食べる食生活が死亡リスクにどう関わるのかは、はっきりしていませんでした。超加工食品とは、工業的な加工を重ねてつくられた食品を指す分類で、この研究では食品を加工の程度で分けるNova分類という仕組みにもとづいて特定されています。
公開日: 2026年10月02日 06:16
炭水化物を減らした食品づくりはなぜ難しいのか——食品技術の課題を整理した総説
低炭水化物(低炭水化物=ローカーブ)の食事に関心が集まり、炭水化物を減らした加工食品への需要が高まっています。著者らによれば、低炭水化物食は一般に1日130g未満、または総エネルギーの26%未満の炭水化物摂取として定義されます。一方で論文は、その健康影響については報告が一致していないと述べています。…
公開日: 2026年10月02日 05:43
焙煎したアサイーの種子を粉末化して調べる──食品工学研究チームによる成分分析の報告
アサイーは、アマゾン地域に自生するヤシの果実です。濃い紫色の果肉はジュースや冷凍デザート、ゼリーなどに幅広く使われ、医薬品や化粧品の原料にもなっています。ブラジルは世界最大の産地で、パラ州、アマゾナス州、アマパー州が国内生産の大半を占めると論文は述べています。
公開日: 2026年10月02日 05:20
超加工食品・加糖飲料の広告接触をめぐる社会経済・人種民族間の不平等を調べる系統的レビューの計画
著者らは、健康の「商業的決定要因」に注目しています。これは、企業の販売活動や市場の仕組みが人々の健康状態を左右するという考え方です。論文の背景説明によれば、超加工食品(工業的な加工を重ねて作られた食品)や加糖飲料(砂糖などで甘味をつけた飲料)の販売促進は、非感染性疾患を広げるうえで重要な役割を果たし…
公開日: 2026年10月01日 19:52
セマグルチド中止後の体重再増加――文献レビューが示す仕組みと体組成への影響
肥満は、長期にわたる管理を必要とする慢性的な病気だと考えられています。近年、GLP-1受容体作動薬と呼ばれる薬の一種であるセマグルチドが登場し、著者らは、これが肥満の治療に大きな進歩をもたらしたと述べています。GLP-1は食後に腸から出て食欲や血糖の調節に関わるホルモンで、その働きを模した薬が体重の…
公開日: 2026年10月01日 09:43
高タンパク食とプロバイオティクスがラットの体重・脂質・酸化ストレスに与える影響を検証した研究
肥満やそれに関連する脂質異常症、インスリン抵抗性などの代謝の問題は、世界的な健康課題として続いています。こうした状態は過剰なカロリー摂取やエネルギーバランスの乱れ、内臓脂肪の蓄積と結びつくことが多く、食事による介入が体重管理と代謝改善の中心的な方法として位置づけられてきました。
公開日: 2026年09月30日 08:34
りんごとカシューの搾りかすから水素を多く含むバイオガスを得る試み——二段リアクター方式の実験報告
水素は燃やしても二酸化炭素を出さないため、化石燃料からの転換を支える有力なエネルギー候補とされています。ただし現在広く使われている製造法は天然ガスの改質など化石資源を原料とするもので、有機廃棄物を微生物に分解させて水素を得る方法はまだ開発途上だと論文は整理しています。
公開日: 2026年09月30日 05:59
廃糖蜜を炭素源に用いた酵母の脂質生産――培養温度とC/N比が多価不飽和脂肪酸の組成を左右する
オメガ3脂肪酸をはじめとする多価不飽和脂肪酸(PUFA)は、細胞膜の構造や炎症反応の調節などに関わる栄養成分です。論文によれば、ヒトはオメガ3脂肪酸を体内で合成できないため食事から摂る必要があり、従来は魚油や植物油が供給源となってきました。しかし著者らは、その生産には環境面・経済面・持続可能性の面で…
公開日: 2026年09月30日 05:34