研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
未希釈の処理済みヴィナスで微細藻類を育てる——増殖速度と細胞の大きさはどう変わったか
サトウキビからエタノールをつくる工程では、「ヴィナス」と呼ばれる液状の副産物が大量に生じます。論文によれば、エタノール1リットルあたりおよそ13リットルが発生し、ブラジルでは2025/2026年の収穫期に約260億リットルのエタノールが生産され、それに伴って約3400億リットルのヴィナスが生じたと報…
公開日: 2026年09月23日 12:59
収穫前のジベレリン処理がカシューの「果柄」の品質と代謝に与える影響
カシュー(Anacardium occidentale L.)は、輸出品として知られるナット(種実)のほかに、その上に肥大してつく肉厚の部分をもちます。この部分は「果柄(かへい)」または「カシューアップル」と呼ばれる疑似果実で、食物繊維やポリフェノール、ビタミンC、有機酸を含む水分の多い組織です。し…
公開日: 2026年09月22日 05:23
生活排水で微細藻類を育てる — 現地由来のTetradesmus obliquusによる排水浄化とタンパク質・多価不飽和脂肪酸に富むバイオマス生産
微細藻類(水中で光合成をする微小な藻)の培養は、環境に配慮した物質生産の手段として期待されています。しかし著者らによれば、大規模に実施しようとすると大量の淡水と栄養分(とくに窒素とリン)が必要になり、費用の面で壁に突き当たります。一方で生活排水には窒素やリンが多く含まれ、そのまま環境へ出れば富栄養化…
公開日: 2026年09月21日 05:59
乾燥ストレス下のササゲに腐植酸カリウムと細菌接種を組み合わせる——ブラジル半乾燥地での鉢試験
ブラジル北東部の半乾燥地では、降水量の少なさと不規則さが農業生産を制限する最大の非生物的要因となっています。この地域で広く栽培されるササゲ(Vigna unguiculata)は、たんぱく質に富む豆類で、家族経営農家の雇用と収入を支える重要な作物です。やせた土壌でも育つ丈夫さを持ちますが、水不足の条…
公開日: 2026年09月17日 14:24
放し飼いで育てる成長の遅い肉用鶏 ― 品種と雌雄、出荷日齢が育ちと肉質に与える影響
動物福祉や持続可能性への関心の高まりを背景に、屋外に出られる環境で肉用鶏を育てる「放し飼い(フリーレンジ)」方式が注目されています。こうした方式で使われるのは、短期間で急速に大きくなる一般的な品種ではなく、成長のゆるやかな「スローグローイング」と呼ばれる系統です。研究チームによれば、これらの系統は増…
公開日: 2026年09月16日 05:39
ハイビスカス抽出物を加えたミード(蜂蜜酒)の性質を調べた研究
ミードは蜂蜜を水で薄めた液を酵母で発酵させてつくる、世界でも古い部類に入る醸造酒です。近年はクラフト飲料市場の広がりを背景に、あらためて商業的・科学的な関心を集めています。研究チームは、こうした流れの中で植物由来の素材を加えて飲料の品質を高める手法に注目しました。
公開日: 2026年09月15日 07:52
アメリカミズアブ幼虫を飼料に使う——研究レビューが整理した栄養価と課題
ブラジルのサンタクルスドスル大学の研究チームは、アメリカミズアブ(学名 Hermetia illucens、英語では black soldier fly)の幼虫を家畜や魚のえさに利用する動きについて、近年の研究成果を体系的に整理した総説を発表しました。この幼虫は英語の頭文字をとって「BSFL」と呼ば…
公開日: 2026年09月14日 21:11
昆虫食に含まれる化学汚染物質、現状データをまとめたスコーピングレビュー
近年、環境負荷の少ないたんぱく源として昆虫食(エントモファジー)への関心が世界的に高まっています。しかしその一方で、昆虫が育つ環境や飼料、加工方法によっては、カドミウムや鉛といった重金属、あるいは加熱調理によって生じる化学物質が食品中に残ることも考えられます。今回紹介する研究は、こうした昆虫食に関す…
公開日: 2026年09月10日 08:56
いちご・パイナップル・生姜の搾りかすを粉末化して植物性バーガーに ― 食品副産物活用の研究
ジュースを作る過程では、果肉や皮などの搾りかすが大量に発生します。これらは栄養価が高いにもかかわらず、多くが廃棄されているのが現状です。ブラジル・南リオグランデ連邦大学の研究グループは、いちご・パイナップル・生姜のジュース搾りかすを粉末に加工し、植物性バーガーの材料として活用できるかを調べた研究をジ…
公開日: 2026年09月09日 12:25
肥育牛の飼料添加物、抗生物質モネンシンの代替になるか——エッセンシャルオイルとα-アミラーゼの組み合わせを検証
牛肉の生産現場では、肥育期間中の飼料に穀物の割合を高めることで、成長速度やエネルギー効率を高める工夫が進んでいる。しかしこの手法は、ルーメン(第一胃)内が酸性に傾く「ルーメンアシドーシス」という消化器のトラブルを招きやすいという問題を抱えている。これを防ぐために長年使われてきたのが、モネンシンナトリ…
公開日: 2026年09月09日 05:28
食べられる花のサプリメントに含まれる微量元素、体はどれだけ吸収できるのか
タンポポ(Taraxacum officinale)やハイビスカス(Hibiscus sabdariffa)は、サラダや飲み物、ハーブ製品として世界各地で食べられてきた植物です。近年ブラジルでは、これらの花を粉末にしてカプセル入りのサプリメントとして販売する動きが広がっています。しかし、こうした「食…
公開日: 2026年09月05日 02:29
スピルリナの『緑すぎる色』を弱める培養法とは 光を使わない培養で色調と栄養のバランスを探る研究
スピルリナは栄養価の高さから食品素材として注目されてきましたが、あの鮮やかな緑色が実は普及の壁になっているといいます。パンやスナック、飲料に加えると製品全体が強い緑色になり、消費者に受け入れられにくいことが課題として指摘されてきました。今回、ブラジル・リオグランデ連邦大学などの研究グループが、光を使…
公開日: 2026年09月04日 05:34