著者の所属・活動拠点の国は、ウズベキスタンです。

掲載誌:ECONOSCITECH INTEGRATION

ライセンス: CC BY 対象: 公開論文 確認元: OpenAlex

研究の目的

兵士への食料供給は、平時の給食だけでなく、移動先や緊急時にも食事を確実に届ける体制づくりが求められる分野です。この研究は、各国の軍がどのように食料供給を組織しているかを比べ、その経験をウズベキスタン共和国の国家親衛隊の体制に生かす道筋を探ることを目的としています。

何を調べたか

研究チームは、米国、フランス、ドイツ、英国、日本、韓国、中国の7か国を取り上げ、それぞれの軍の食料供給モデルを比較分析しました。比較を通じて、他国の仕組みのうち取り入れる余地がある取り組みを洗い出しています。

主な結果

著者らは、取り入れうる取り組みが見られる分野として、デジタル技術を使った監視と管理、調達から配送までを一体的に扱う物流、品質管理、移動式の給食サービス、緊急時に備えた食料備蓄、任務の内容に合わせて用意される携行食の6つを挙げています。

そのうえで、比較の結果をもとに、ウズベキスタン国家親衛隊向けに、必要なものを選んで取り入れるための枠組みを提案しました。この枠組みは5段階で構成されます。まず運用上の必要性と課題を明らかにし、次に適した仕組みを選び、組織や運用の実情と合うかを評価し、試験的に導入し、その後に監査を行うという流れです。

この研究が示すこと

論文は、他国の仕組みをそのまま持ち込むのではなく、自国の課題に照らして選び、適合性を確かめ、試行と点検を経て取り入れるという段階的な考え方を示しています。各国の経験を比較することが、特定の組織の食料供給体制を見直す際の手がかりになりうることを伝える研究といえます。

原著論文の著者・所属:Sharifov, Akmal Mamadaminovich(Independent Researcher, Public Safety University of the Republic of Uzbekistan)

※本記事は原著論文をもとに、日本語で要約・説明を加えた研究紹介です。 出典(原著論文):Sharifov, Akmal Mamadaminovich. ADVANCED INTERNATIONAL MODELS FOR ORGANIZING FOOD SUPPLY FOR MILITARY PERSONNEL: EXPERIENCES OF SEVEN LEADING COUNTRIES AND THEIR ADAPTATION TO THE NATIONAL GUARD SYSTEM. ECONOSCITECH INTEGRATION 2026-10-21. DOI: 10.5281/zenodo.23525758. 原著ライセンス:CC BY.