研究論文紹介記事一覧

発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る

霊芝菌糸体を乳酸菌で発酵させると何が変わるか——うま味と抗酸化力の変化を追った研究 研究論文OpenAlexニュージーランド

霊芝菌糸体を乳酸菌で発酵させると何が変わるか——うま味と抗酸化力の変化を追った研究

霊芝(レイシ、学名 Ganoderma lucidum)は「霊芝(リンジー)」として中国で古くから用いられてきたキノコで、多糖類やトリテルペン類といった成分を含みます。ただし著者らは、このトリテルペン類が強い苦味と渋味のもとになっており、食品としての利用が広がりにくい原因になっていると述べています。

公開日: 2026年09月30日 07:53

サクランボ類の樹木から出る「樹脂ガム」を調べる —— 利尿作用と抗酸化力、ミネラル組成の報告 研究論文OpenAlexトルコ

サクランボ類の樹木から出る「樹脂ガム」を調べる —— 利尿作用と抗酸化力、ミネラル組成の報告

サクランボの仲間の木は、外からの刺激を受けると幹から粘り気のある液体をしみ出させます。これは時間がたつと固まって、乳白色から淡い黄色のかたまりになり、さらに古くなると色が濃くなっていきます。「樹脂」や「ガム」と呼ばれるこのしみ出し物(樹液ガム)は食べることができ、ほのかな苦みと甘みがあり、各地の言い…

公開日: 2026年09月30日 07:49

香辛料の有効成分は「どんな食品に入れるか」で働きが変わる — 食品マトリックスの役割をめぐる総説 研究論文OpenAlexポーランド

香辛料の有効成分は「どんな食品に入れるか」で働きが変わる — 食品マトリックスの役割をめぐる総説

ターメリック、シナモン、ショウガ、クローブといった香辛料は、風味づけや保存の役割を担うだけでなく、ポリフェノールやフェノール酸、フラボノイド、クルクミノイド、ジンゲロール、フェニルプロパノイド類など、植物由来の生理活性成分をきわめて豊富に含む素材として知られています。著者らは、これまでの研究でこうし…

公開日: 2026年09月30日 07:43

尿中ヒパフォリンは豆類の摂取量を映す指標になるか——自由生活下の成人138人を対象とした横断研究 研究論文OpenAlexスペイン

尿中ヒパフォリンは豆類の摂取量を映す指標になるか——自由生活下の成人138人を対象とした横断研究

レンズ豆、ひよこ豆、いんげん豆、えんどう豆といった豆類は、植物性たんぱく質や食物繊維、微量栄養素の供給源として、健康と環境の両立をめざす食事の枠組みでも中心的な位置を占めています。そのため、人がふだんどれくらい豆類を食べているかを正確に把握することは、栄養研究にとって重要な課題です。

公開日: 2026年09月30日 07:30

果物と野菜を「買おう」と思う気持ちは何と結びつくのか — ペルーの成人458人を対象にした調査 研究論文OpenAlexペルー

果物と野菜を「買おう」と思う気持ちは何と結びつくのか — ペルーの成人458人を対象にした調査

果物と野菜は食物繊維やビタミン、ミネラルなどを供給し、健康的な食事の柱とされています。世界保健機関(WHO)は10歳以上の人に1日400グラム以上の摂取を推奨していますが、論文が引用するペルーの2024年人口・家族保健調査(ENDES)では、15歳以上で1日5皿分以上を食べている人はわずか8.9%に…

公開日: 2026年09月30日 07:26

地中海地域で育てたフィンガーライム2品種とフォーストライムの品質を多角的に調べた研究 研究論文OpenAlexイタリア

地中海地域で育てたフィンガーライム2品種とフォーストライムの品質を多角的に調べた研究

フィンガーライム(Citrus australasica)はオーストラリア原産のかんきつで、指のような形の果実の中に色鮮やかな「さのう」(果汁を含む粒)が詰まっています。粒がはじける食感から「シトラスキャビア」と呼ばれ、料理の飾りや風味づけに使われる高付加価値の作物として、近年ヨーロッパやアジアなど…

公開日: 2026年09月30日 07:20

腸内環境から認知機能を考える——薬用植物シャタバリの生理活性成分に関する総説 研究論文OpenAlexインド

腸内環境から認知機能を考える——薬用植物シャタバリの生理活性成分に関する総説

著者らは、認知機能の低下が遺伝的要因だけでなく、生活習慣に関連した要因とも結びつくようになっている現状を出発点に、この総説をまとめています。インスリン抵抗性、酸化ストレス、神経炎症といった要素が重なり合って認知機能の問題が生じるという見方が広がっており、また女性の産後うつや生殖関連のホルモン変動に伴…

公開日: 2026年09月30日 07:12

地中海の植物ベレバリア・ドゥビアから有用成分を取り出す――天然由来の「深共晶溶媒」を実験計画法で最適化 研究論文OpenAlexチェコ

地中海の植物ベレバリア・ドゥビアから有用成分を取り出す――天然由来の「深共晶溶媒」を実験計画法で最適化

植物に含まれる有用成分(生物活性化合物)を調べるには、まず植物から成分を取り出す「抽出」という作業が必要です。従来はメタノールなどの有機溶媒が使われてきましたが、著者らは、環境への影響や揮発性への懸念があると述べています。そこで近年注目されているのが、深共晶溶媒(DES)と呼ばれる液体です。これは、…

公開日: 2026年09月30日 07:09

ロバの乳は粉末にしても働きを保つのか——生乳と噴霧乾燥乳を比べた動物実験 研究論文OpenAlexルーマニア

ロバの乳は粉末にしても働きを保つのか——生乳と噴霧乾燥乳を比べた動物実験

ロバの乳は、脂肪とカゼイン(乳に含まれるたんぱく質の一種)が少なく、乳糖が多いなど、人の母乳に似た成分の組み合わせを持つとされます。リゾチーム(細菌の細胞壁を分解する働きを持つたんぱく質)などの生理活性成分を含み、免疫に関わる働きが注目されてきました。しかし著者らは、実際に食品素材として使うには大き…

公開日: 2026年09月30日 07:02

発酵食品「酵素(ジャオスー)」から分離された細菌が、尿酸のもとになる物質を分解する仕組み 研究論文OpenAlex中国

発酵食品「酵素(ジャオスー)」から分離された細菌が、尿酸のもとになる物質を分解する仕組み

血液中の尿酸値が高くなる高尿酸血症は、痛風の原因となるほか、慢性腎臓病や高血圧、心血管疾患のリスク要因としても知られています。論文の著者らは、現在の対処法が長期の薬物療法や食事制限に頼りがちで、副作用や継続の難しさという課題を抱えている点を指摘しています。

公開日: 2026年09月30日 06:56

トルコ・メルシン産の蜂産品5種を化学成分と生物活性の両面から分析した研究 研究論文OpenAlexトルコ

トルコ・メルシン産の蜂産品5種を化学成分と生物活性の両面から分析した研究

ハチミツ、花粉(ビーポーレン)、プロポリス、ローヤルゼリー、ビーブレッド(ペルガ)といった蜂産品は、古くから食用や伝統的な用途で使われてきました。研究チームによれば、これらに含まれる成分やはたらきは、ミツバチが集めた植物の種類や地域の気候、加工・保存の条件によって変わることが知られています。

公開日: 2026年09月30日 06:51

発芽オーツ麦にセレンを取り込ませる——超音波抽出でセレン結合多糖画分を得た研究 研究論文OpenAlexタイ

発芽オーツ麦にセレンを取り込ませる——超音波抽出でセレン結合多糖画分を得た研究

セレン(Se)は体内で作ることができず、食事から摂る必要がある必須微量元素です。研究チームによれば、セレンは抗酸化の仕組みに関わることで体内の酸化還元バランスの維持と深く結びついています。ただし、その働きや安全性は化学的な形に大きく左右されます。亜セレン酸塩などの無機セレンは、セレノシステインやセレ…

公開日: 2026年09月30日 06:46