研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
パパイアの種子抽出物を三種の溶媒で比べる — 植物成分と抗菌性に関する報告
抗生物質が効きにくい細菌が世界的に増えていることを背景に、著者らは代替となる抗菌成分を植物から探す研究に取り組みました。取り上げたのはパパイア(Carica papaya)の種子です。論文によれば、パパイアのこれまでの研究は茎や葉に関するものが多く、果実の正味重量の15〜20%を占める種子については…
公開日: 2026年10月03日 08:20
クローブ蒸留水をマルマロ由来フィルムの溶媒に使う――食品包装材の新しい作り方
植物から精油(エッセンシャルオイル)を取り出すとき、水蒸気蒸留という方法が使われます。このとき油の層とは別に、水の層が残ります。これが「ハイドロゾル(芳香蒸留水)」です。水に溶けやすい香り成分がわずかに溶け込んだ液体で、精油成分の濃度は一般にごく低いとされています。研究チームは、精油そのものは食品に…
公開日: 2026年10月03日 08:16
契約栽培は農薬使用を減らすのか——中国の小規模農家パネルデータによる分析
農薬の不適切な使用や過剰な使用は、人の健康と生態系の双方に深刻な影響を及ぼしうる問題だと指摘されています。論文の著者らは、土壌中の微生物や花粉を運ぶ昆虫、鳥や魚といった対象外の生物への悪影響、流出による河川・地下水の汚染、さらに害虫が薬剤抵抗性を獲得して散布量が増え続ける「農薬のトレッドミル」といっ…
公開日: 2026年10月03日 08:12
人工米(アナログライス)の素材と品質を整理したレビュー研究の紹介
穀物やいも類、豆類などを混ぜて粒状に成形した「人工米(アナログライス)」は、栄養上の必要や代謝性の病気に対応する機能性主食として注目されている素材です。この論文は、そうした人工米の原料になりうる素材について、既存の研究をまとめ直したレビュー(総説)です。
公開日: 2026年10月03日 08:08
ポーランド北東部の40〜65歳を対象に、果物・野菜、魚、砂糖入り飲料の摂取頻度と社会人口学的要因を調べた横断研究
心血管疾患は世界で死亡と障害の主要な原因であり、食習慣はそのなかでも変えられる危険因子の一つとされています。世界保健機関(WHO)は、心血管疾患の予防策として、果物と野菜を1日あたり合計400グラム以上(およそ5皿分)とること、オメガ3脂肪酸の供給源として魚を定期的に食べること、単純糖類や砂糖入り飲…
公開日: 2026年10月03日 08:05
ポーランドの若年成人における超加工食品の摂取量と主な供給源を調べた横断研究
超加工食品(UPF)とは、食品から抽出・加工された成分(たんぱく質分離物、加工デンプン、硬化油脂など)を主な原料とする工業的な配合食品で、香料・着色料・乳化剤といった見た目や風味を整えるための添加物を含むことが多いものを指します。研究チームは、食品を加工の性質・程度・目的によって4群に分けるNOVA…
公開日: 2026年10月03日 07:56
思春期の女子生徒の貧血と関連する要因——食事の質と鉄剤服用の継続に着目した横断研究
貧血は、血液中のヘモグロビン(赤血球に含まれ酸素を運ぶたんぱく質)が十分でない状態を指します。著者らは、思春期の女子が貧血になりやすい背景として、成長にともなって鉄の必要量が増えること、月経によって定期的に鉄が失われること、そして食事や鉄剤の摂取が十分でない場合があることを挙げています。論文によれば…
公開日: 2026年10月03日 07:52
伝統菓子「バイ・タット」にアワ(フォックステイルミレット)粉を混ぜると何が変わるか
インドネシアのブンクル州には、小麦粉を生地に使い、パイナップルジャムなどをのせて焼く「バイ・タット(bay tat)」という伝統菓子があります。研究チームは、この菓子の小麦粉の一部を、地元で栽培されているアワ(フォックステイルミレット、学名 Setaria italica)の粉に置き換えたとき、菓子…
公開日: 2026年10月03日 07:47
テンペ研究の世界的な広がりを文献データから描き出す
テンペはインドネシアに伝わる大豆の発酵食品です。研究チームによれば、テンペは栄養価が高く、たんぱく質が消化・吸収されやすく、イソフラボンなどの生理活性をもつ成分を含むことから、世界的な関心が高まってきました。イソフラボンは大豆に含まれる成分の一群で、論文ではゲニステインやダイゼインといった種類が主要…
公開日: 2026年10月03日 07:43
モロッコの都市在住・高学歴の成人における食行動と栄養管理アプリの利用状況
モロッコの伝統的な食事は、新鮮な果物や野菜、豆類、全粒穀物、オリーブオイルを中心とし、魚や鶏肉、乳製品は適度に、赤身肉は少なめという特徴を持ちます。これは地中海食と呼ばれる食事パターンと多くの点で共通します。しかし著者らは、急速な都市化や経済発展、生活様式の変化に伴って、モロッコでも世界的に見られる…
公開日: 2026年10月03日 07:38
マングローブ果実粉と緑豆粉を用いたクッキーの栄養成分を調べた研究
食物繊維を十分にとることは、肥満の予防に役立つと考えられています。研究チームは、食物繊維を多く含む食材として、マングローブ果実粉(食物繊維23.43%)と緑豆粉(同7.28%)に着目しました。これらを原料にしたクッキーは、肥満予防を意識した間食の選択肢になりうるという見通しから、研究が組まれています…
公開日: 2026年10月03日 07:33
ナツメヤシの実は消化の健康を支えるか — 栄養成分と生体活性成分から整理した総説
近年、食品に「基本的な栄養の供給」だけでなく「健康状態を改善し、病気のリスクを下げる生理的な働き」も期待する機能性食品という考え方が広がってきました。著者らは、その背景として、脂質の摂取が多い現代の食習慣と、肥満・糖尿病・消化器系の障害といった疾患の増加との関連が指摘されてきたことを挙げています。
公開日: 2026年10月03日 07:30