研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
砂糖入り飲料の物品税割合の変化と、飲料の買いやすさや食料へのアクセスとの関連:2022〜2024年の各国データの分析
砂糖入り飲料は体重増加や心臓・代謝の病気と関連することが知られており、消費を抑えるために課税する国が増えています。ただし、税率、課税対象となる商品、インフレへの対応は国によって大きく異なります。課税によって購入が減ることを示す研究はありますが、家計への影響は、もともとの消費量、課税後の購買行動、税収…
公開日: 2026年10月12日 05:56
加工肉を健康機能成分の「運び手」として捉え直す総説:技術面の利点と消化・吸収をめぐる知見の現状
近年、食品には空腹を満たすだけでなく、健康の維持や慢性疾患の予防に役立つことが求められるようになっています。こうした流れの中で注目されているのが、ニュートラシューティカルと呼ばれる成分です。これは食品に由来し、基本的な栄養を超えた生理的な働きが期待される生理活性成分や製剤を指します。ただし、こうした…
公開日: 2026年10月12日 05:52
自閉スペクトラム症の子どもの食事の多様性と食べることの困難さを比べた研究
自閉スペクトラム症(ASD)の子どもでは、食べ物の好き嫌いが強い、特定の食べ物を拒む、食感・味・におい・温度・見た目に敏感といった食事の困難さが、そうでない子どもより多く見られると報告されています。こうした特徴は、同じものばかり食べたり特定の食品群を避けたりすることにつながり、食事の幅が狭まる可能性…
公開日: 2026年10月12日 05:49
気分障害のある女性を対象に、個別の食事指導と症状・食習慣の変化を調べた小規模パイロット研究
うつ病や双極性障害などの気分障害は、再発を繰り返しやすく、生活の質を大きく損なう病気です。薬物療法や精神療法が治療の中心ですが、論文によると、患者の30〜40%程度は症状が十分に、また持続的に改善しないとされています。そのため、標準的な治療に上乗せできる、薬以外の補助的な方法への関心が高まっています…
公開日: 2026年10月12日 05:46
妊娠・授乳期に食べる伝統的なアフリカの発酵食品が、子どもの脳のグリア細胞とストレス耐性に関わる可能性を論じた仮説論文
脳には神経細胞のほかに、それを支え、免疫や炎症を調節する「グリア細胞」があります。代表的なものが、脳内の免疫を担うミクログリアと、神経細胞の代謝や血液脳関門(血液中の物質が脳へ入るのを制限する仕組み)の維持を担うアストロサイトです。論文によると、これらの細胞は妊娠後期から出生後まもない時期(周産期)…
公開日: 2026年10月12日 05:41
発酵容器の違いはインドネシア・ブンクルの伝統発酵食品「レメア」の品質にどう関わるか
レメアは、インドネシア・ブンクル地方に暮らすレジャン族の伝統的な発酵食品で、たけのこと魚を合わせて作られます。発酵は、乳酸菌などが自然に働く「自然発酵」で進み、乳酸などの酸がつくられることで酸味のある食品に仕上がります。
公開日: 2026年10月12日 05:31
超加工食品の摂取と慢性腎臓病の進行の関係を整理した総説
慢性腎臓病(CKD)は、腎臓の構造や働きの異常が3か月以上続く状態です。腎臓のろ過能力の目安である推算糸球体ろ過量(eGFR)の低下や、尿中へのたんぱく質(アルブミン)の漏れの増加などで判断されます。論文によると、世界保健機関(WHO)の推計では世界で約6億7400万人がCKDを抱えています。CKD…
公開日: 2026年10月12日 05:26
拒食症の栄養回復期に腸内細菌叢と消化器症状をどう捉えるかを整理した文献レビュー
神経性やせ症(拒食症)は、食事の極端な制限、体重増加への強い恐れ、体型のとらえ方のゆがみを特徴とする精神疾患です。生涯有病率は女性で最大4%、男性で0.3%と推定されています。長く続くエネルギー不足は、ホルモン、消化管の動き、免疫、体組成、代謝など全身に影響します。そのため治療では、体重を戻すことに…
公開日: 2026年10月12日 05:22
コンブチャの微生物共同体「SCOBY」を、茶以外の食品の発酵に使う研究をまとめたレビュー
コンブチャは、甘くした茶を発酵させて作る伝統的な飲料です。発酵を担うのは、細菌と酵母が一緒に暮らす微生物の集まりで、SCOBY(細菌と酵母の共生培養)と呼ばれます。微生物は、発酵液の中と、液面にできるセルロースを多く含む膜の両方にすみ分けています。酵母は砂糖を分解してエタノールをつくり、酢酸菌がその…
公開日: 2026年10月12日 05:19
腸内細菌と心臓をつなぐ「腸–心臓軸」:微生物がつくる物質、地中海食と伝統的トルコ食、個別化医療をまとめた総説
心臓や血管の病気(心血管疾患)は、予防や治療が進んだ今も世界の死因の第一位で、年間およそ1790万人が亡くなっていると著者らは紹介しています。近年、その背景にある仕組みの一つとして注目されているのが「腸–心臓軸」という考え方です。腸にすむ膨大な数の微生物(腸内細菌叢)が、代謝や免疫、血管の状態の維持…
公開日: 2026年10月12日 05:16
ラッカーゼに似た働きをもつナノ材料と食品の品質・安全性検査への応用をまとめた総説
ラッカーゼは、銅を複数含む酵素の一群で、フェノール類などの物質を酸化します。このとき空気中の酸素を電子の受け手として使い、水に変えるため、過酸化水素などの酸化剤を外から加える必要がありません。この性質から、センサー、食品、医療、環境浄化など幅広い分野で利用されてきました。一方で、天然の酵素は周囲の条…
公開日: 2026年10月12日 05:13
栄養学を学ぶ大学生は国の食事ガイドに沿って食べていたか:旧カナダ食事ガイドを基準にした食事記録の分析
大学生になると一人暮らしを始め、食費のやりくりや調理、日々の自己管理を自分で担うようになります。著者らは、こうした変化によって大学生の食生活が不十分になりやすいと考えました。これまでの研究でも、朝食を抜く、ファストフードや加工度の高い食品、砂糖入り飲料をよくとるといった傾向が大学生に多いと報告されて…
公開日: 2026年10月12日 05:10