研究論文紹介記事一覧

発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る

乾燥ストレス下のササゲに腐植酸カリウムと細菌接種を組み合わせる——ブラジル半乾燥地での鉢試験 研究論文Europe PMCブラジル

乾燥ストレス下のササゲに腐植酸カリウムと細菌接種を組み合わせる——ブラジル半乾燥地での鉢試験

ブラジル北東部の半乾燥地では、降水量の少なさと不規則さが農業生産を制限する最大の非生物的要因となっています。この地域で広く栽培されるササゲ(Vigna unguiculata)は、たんぱく質に富む豆類で、家族経営農家の雇用と収入を支える重要な作物です。やせた土壌でも育つ丈夫さを持ちますが、水不足の条…

公開日: 2026年09月17日 14:24

稲の一期作を飼料に、二期作を米に――「飼料・穀物兼用生産体系」に適した品種を探る 研究論文Europe PMC中国

稲の一期作を飼料に、二期作を米に――「飼料・穀物兼用生産体系」に適した品種を探る

イネには、一度目の収穫のあとに刈り株に残った芽が伸びて、もう一度実らせる「再生二期作(再生稲)」という栽培法があります。中国・四川盆地では気候の温暖化にともなって再生稲を育てられる期間が延び、栽培に適した地域が北や西へ広がってきたと、これまでの研究で報告されています。田んぼを増やさずに年二回の収穫が…

公開日: 2026年09月17日 13:33

お茶でニンニクのにおいをやわらげる――香り成分の変化を調べた研究 研究論文Europe PMC中国

お茶でニンニクのにおいをやわらげる――香り成分の変化を調べた研究

ニンニクは料理に深みを与える食材として広く使われていますが、その強い刺激的なにおいは扱いにくさの原因にもなります。研究チームによれば、このにおいは、ニンニクの組織が壊れたときに酵素のはたらきで生じるアリシンや、そこから変化してできる硫黄を含む揮発性の成分(空気中に飛び散りやすい成分)に主に由来します…

公開日: 2026年09月15日 22:29

枯草菌DES-59によるシガー用たばこ粉末の発酵と、加熱式たばこの香り・味わいの変化 研究論文Europe PMC中国

枯草菌DES-59によるシガー用たばこ粉末の発酵と、加熱式たばこの香り・味わいの変化

加熱式たばこ(heat-not-burn、HnB)は、900℃を超える高温で燃やす従来の紙巻きたばこと違い、300〜350℃程度の比較的低い温度で加熱し、ニコチンや香りの成分をエアロゾル(細かい霧状の粒子)として放出する製品です。論文の導入では、この低い加熱温度のためにたばこ成分の熱分解が抑えられ、…

公開日: 2026年09月14日 22:19

トウモロコシの在来品種と交配種で粒の姿と栄養を比べる ― 1554系統・1万5千件超の測定データから 研究論文Europe PMCメキシコ

トウモロコシの在来品種と交配種で粒の姿と栄養を比べる ― 1554系統・1万5千件超の測定データから

トウモロコシは、メキシコや中米をはじめ世界の多くの地域で主食となり、食文化や社会的なアイデンティティとも深く結びついてきた作物です。食用だけでなく、飼料や燃料、工業原料としても幅広く使われています。著者らは、これまでの品種改良が主に収量や病害への強さ、土地への適応に向けられてきた一方で、粒の品質その…

公開日: 2026年09月13日 23:50

発芽ハダカムギの加熱方法で栄養成分はどう変わる?代謝物解析による研究 研究論文Europe PMC中国

発芽ハダカムギの加熱方法で栄養成分はどう変わる?代謝物解析による研究

ハダカムギ(裸麦)は食物繊維や機能性成分を含む穀物として知られ、発芽させることで栄養価がさらに変化することが注目されています。ただし発芽させたハダカムギを実際に食べられる形にするには加熱処理が欠かせません。電子レンジ、焙焼、炒め、蒸しといった調理法の違いが、栄養成分や体内での消化されやすさにどのよう…

公開日: 2026年09月10日 10:24

昆虫食に含まれる化学汚染物質、現状データをまとめたスコーピングレビュー 研究論文Europe PMCポルトガル

昆虫食に含まれる化学汚染物質、現状データをまとめたスコーピングレビュー

近年、環境負荷の少ないたんぱく源として昆虫食(エントモファジー)への関心が世界的に高まっています。しかしその一方で、昆虫が育つ環境や飼料、加工方法によっては、カドミウムや鉛といった重金属、あるいは加熱調理によって生じる化学物質が食品中に残ることも考えられます。今回紹介する研究は、こうした昆虫食に関す…

公開日: 2026年09月10日 08:56

蒸気で加圧して割る?豆の抗酸化成分を引き出す加工法の比較研究 研究論文Europe PMCカナダ

蒸気で加圧して割る?豆の抗酸化成分を引き出す加工法の比較研究

豆類には、体内の酸化ストレスに関わるとされるポリフェノール(フェノール成分)が含まれていますが、その多くは豆の細胞壁などに結合した状態で存在し、そのままでは体内での利用や抽出がしにくいとされています。今回紹介する研究は、この『結合型』のフェノール成分を加工によって取り出しやすくできるかどうかを調べた…

公開日: 2026年09月09日 13:24

いちご・パイナップル・生姜の搾りかすを粉末化して植物性バーガーに ― 食品副産物活用の研究 研究論文Europe PMCブラジル

いちご・パイナップル・生姜の搾りかすを粉末化して植物性バーガーに ― 食品副産物活用の研究

ジュースを作る過程では、果肉や皮などの搾りかすが大量に発生します。これらは栄養価が高いにもかかわらず、多くが廃棄されているのが現状です。ブラジル・南リオグランデ連邦大学の研究グループは、いちご・パイナップル・生姜のジュース搾りかすを粉末に加工し、植物性バーガーの材料として活用できるかを調べた研究をジ…

公開日: 2026年09月09日 12:25

水不足でも育つクラスタービーンへ シリコンナノ粒子とジャスモン酸処理の効果を調べた研究 研究論文Europe PMCイラク

水不足でも育つクラスタービーンへ シリコンナノ粒子とジャスモン酸処理の効果を調べた研究

クラスタービーン(Cyamopsis tetragonoloba L.)は、種子から抽出される多糖類ガラクトマンナンの原料として工業的に栽培されることが多い植物です。しかし若いさやは野菜としても食べられており、乾燥地帯や半乾燥地帯での野菜用クラスタービーン栽培の重要性が高まっているといいます。その一…

公開日: 2026年09月04日 19:26

青からピンクへ色が変わる試薬で、カキの『元気さ』を手軽に測る 研究論文Europe PMCアメリカ

青からピンクへ色が変わる試薬で、カキの『元気さ』を手軽に測る

カキの養殖では、高水温や低酸素といった環境ストレスに強い個体を見分けることが、将来の安定生産を左右する課題になっています。そのための手がかりのひとつが「代謝率」、つまり生き物がどれだけ活発にエネルギーを使っているかという指標です。ただし従来の測定方法は密閉した容器で酸素消費量を測る呼吸測定などが中心…

公開日: 2026年09月04日 15:26

アメリカミズアブのタンパク質で3Dプリント食品を作る:ブドウ種子アントシアニンが鍵になるという研究 研究論文Europe PMCオーストラリア

アメリカミズアブのタンパク質で3Dプリント食品を作る:ブドウ種子アントシアニンが鍵になるという研究

昆虫を食料資源として活用する動きが世界的に広がっていますが、見た目や匂いへの抵抗感(フードネオフォビア)が普及の壁になっています。この壁を越える手段として近年注目されているのが、昆虫由来の原料を3Dプリンターで見慣れた形に成形してしまうという発想です。今回紹介する研究は、アメリカミズアブ(Herme…

公開日: 2026年09月04日 11:26