研究論文紹介記事一覧

発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る

高カロリーな「超加工食品」は、頭の中でより鮮やかに味わわれる——イタリア語話者99人を対象とした食べ物の言葉の実験 研究論文OpenAlexイタリア

高カロリーな「超加工食品」は、頭の中でより鮮やかに味わわれる——イタリア語話者99人を対象とした食べ物の言葉の実験

私たちが「ポテトチップス」や「りんご」といった言葉を目にしたとき、頭の中では単に辞書的な定義が呼び出されているわけではないかもしれません。「身体化認知(グラウンデッド・コグニション)」と呼ばれる考え方によれば、概念は、過去に経験した感覚や身体運動の一部が部分的に再現されることによって предста…

公開日: 2026年09月14日 02:44

母乳の不足に用いられる薬草エウフォルビア・ヒルタ ― チャド南東部の伝統医療をたどる調査 研究論文OpenAlexチャド

母乳の不足に用いられる薬草エウフォルビア・ヒルタ ― チャド南東部の伝統医療をたどる調査

赤ちゃんに必要なだけの母乳が出ない、あるいは母乳の質がよくないという悩みは、世界各地で医療機関を訪れるきっかけとなり、授乳をやめる理由にもなっています。論文は、チャドでもこの問題が身近であることを出発点としています。著者は、チャド国内のSMART栄養調査(2022年)で、生後0〜6か月の子どものうち…

公開日: 2026年09月14日 02:27

カビ毒オクラトキシンAと肝細胞がんをつなぐ分子を、計算解析で絞り込む 研究論文OpenAlex中国

カビ毒オクラトキシンAと肝細胞がんをつなぐ分子を、計算解析で絞り込む

肝細胞がんは肝臓に生じる最も一般的な悪性腫瘍で、がんによる死亡の主要な原因の一つです。論文によれば、世界の新規肝がん症例の半数以上が中国で発生しており、その予後は総じて不良で、5年生存率は約10%にとどまります。発症の背景には、B型・C型肝炎ウイルス感染、アルコール、代謝異常、そして食品中の毒素など…

公開日: 2026年09月14日 02:16

ビール製造の副産物「スペントグレイン」を中華麺に配合する試み 研究論文OpenAlexアメリカ

ビール製造の副産物「スペントグレイン」を中華麺に配合する試み

ビールを造る過程では、麦芽を糖化させた後に固形分が残ります。これが「スペントグレイン(spent grain、麦芽粕)」で、大麦の外皮や果皮、種皮などからなります。研究チームによれば、ビール製造で出る残渣の85%を占め、ビール100リットルあたり約20キログラムが生じます。世界のビール生産量は202…

公開日: 2026年09月14日 02:10

地中点滴かんがいでトウモロコシを育てる — 畝間隔と吐出量の組み合わせを検証 研究論文OpenAlexインド

地中点滴かんがいでトウモロコシを育てる — 畝間隔と吐出量の組み合わせを検証

トウモロコシは食料・飼料・工業原料として世界で広く使われる重要な穀物です。一方で、農業は世界の淡水利用の約7割を占めるとされ、地域によっては8〜9割に達します。限られた水でどれだけ収量を確保できるかが、栽培上の大きな課題になっています。

公開日: 2026年09月14日 02:01

高地に暮らす人々の食事パターンと骨粗鬆症リスク――腸内細菌と血漿代謝物に注目した症例対照研究 研究論文OpenAlex中国

高地に暮らす人々の食事パターンと骨粗鬆症リスク――腸内細菌と血漿代謝物に注目した症例対照研究

この研究で著者らが調べたのは、ふだんの食事のとり方(食事パターン)と骨粗鬆症とのつながりです。骨粗鬆症は骨がもろくなる状態を指します。著者らはさらに、腸内細菌叢(腸のなかにすむ細菌の集まり)と血漿代謝物(血液の液体成分に含まれる、体内での物質のやりとりの産物)が、その食事と病気のつながりを橋渡しする…

公開日: 2026年09月14日 01:51

北海道の泥炭地農業をめぐる総説――開発の歴史、地盤沈下、温室効果ガス、そして持続可能な管理 研究論文OpenAlex

北海道の泥炭地農業をめぐる総説――開発の歴史、地盤沈下、温室効果ガス、そして持続可能な管理

泥炭地とは、枯れた植物が分解されきらずに厚く積み重なってできた、水を多く含む土地のことです。この論文は、そうした泥炭地を農地として使うために水を抜くこと(排水)が、地盤沈下、温室効果ガスの排出、そして農地の周りに残る湿地の劣化を進めてしまう、という問題を出発点にしています。

公開日: 2026年09月14日 01:45

野生オリーブの葉とバタフライピー、シーバックソーンを使ったインスタントティー錠の開発研究 研究論文OpenAlexパキスタン

野生オリーブの葉とバタフライピー、シーバックソーンを使ったインスタントティー錠の開発研究

手軽に飲めて体によい成分を含む飲料への関心が高まる一方、まだ十分に活用されていない植物素材や、食品加工の過程で出る副産物をどう役立てるかが課題になっています。研究チームは、そうした素材の一つとして野生オリーブの葉に注目しました。論文によれば、この葉はポリフェノール(植物に含まれる抗酸化性の成分群)を…

公開日: 2026年09月14日 01:39

酵素処理でゴマペーストを低温でつくる ― 品質を保ちつつ有害物質を抑える試み 研究論文OpenAlex中国

酵素処理でゴマペーストを低温でつくる ― 品質を保ちつつ有害物質を抑える試み

ゴマペースト(練りゴマ)は、タンパク質やミネラル、不飽和脂肪酸、食物繊維を多く含む食品として、アジアやアフリカ、ヨーロッパ、南米など世界各地で広く食べられています。しかし、研究チームはこの食品に構造上の弱点があると説明しています。ゴマペーストは、タンパク質に富む親水性の固体粒子が油の中に分散した濃厚…

公開日: 2026年09月14日 01:22

食べごろを色と光で知らせる包装フィルム — 牛乳由来タンパク質と黒大豆の色素を組み合わせた研究 研究論文OpenAlex

食べごろを色と光で知らせる包装フィルム — 牛乳由来タンパク質と黒大豆の色素を組み合わせた研究

羊肉(マトン)は良質なタンパク質を含む一方で傷みやすく、冷蔵保存中にも酵素の働きや微生物の増殖によって品質が落ちていきます。傷みが進むとアルカリ性の揮発性アミンが生じ、pH(酸性・アルカリ性の度合い)が上がって異臭の原因になります。そこで、包装材そのものが鮮度の変化を知らせてくれる「スマートフィルム…

公開日: 2026年09月14日 01:16

2050年の暮らし方を「時間の使い方」から考える研究 研究論文OpenAlexイギリス

2050年の暮らし方を「時間の使い方」から考える研究

この研究は、私たちが一日の時間をどう使っているかという視点から、暮らしが生み出す温室効果ガス排出と、そこから得られる満足感の両方を捉えようとしたものです。著者らは、時間の使い方の分析が、暮らしの排出量とその暮らしの心地よさを理解するうえで、直感的で分かりやすい方法だと位置づけています。

公開日: 2026年09月14日 01:12

食の文化と「食がもつ文化的価値」は同じか——ギリシャと英国での聞き取り調査 研究論文OpenAlexイギリス

食の文化と「食がもつ文化的価値」は同じか——ギリシャと英国での聞き取り調査

著者らは、スーパーマーケット以外の流通経路である「オルタナティブ・フード・ネットワーク(AFN)」と、そこで事業を営む中小企業が、人々を食と、そして食を介して他者と結び直す役割を果たしうるのかを検討しました。あわせて、食に関わる文化的価値がどのように生まれるのかを問い、地域や国としての「食の文化」が…

公開日: 2026年09月14日 01:07