研究論文紹介記事一覧

発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る

押出加工がでんぷんの構造と機能に与える影響を整理したレビュー 研究論文OpenAlexブラジル

押出加工がでんぷんの構造と機能に与える影響を整理したレビュー

この論文は、でんぷんを改質する技術としての「押出加工(エクストルージョン)」を、持続可能な手法という観点から総合的かつ批判的に整理することを目的としたレビューです。押出加工とは、原料を加熱しながら筒状の装置の中でスクリューによって練り、圧力をかけて押し出す加工方法で、スナックやシリアルなどの製造に広…

公開日: 2026年09月15日 17:30

ドリアンの皮から抗酸化成分を取り出す — 超音波前処理を組み合わせた抽出条件の最適化とビスケットへの応用 研究論文OpenAlexベトナム

ドリアンの皮から抗酸化成分を取り出す — 超音波前処理を組み合わせた抽出条件の最適化とビスケットへの応用

ドリアンは独特の風味から「果物の王様」と呼ばれ、中国、タイ、日本、香港、カナダ、オーストラリアなど多くの国で消費されています。しかし論文によれば、果皮は果実全体の重量の60〜75%を占め、大量の廃棄物になります。著者らは、インドネシアで2022年に約191,906トンのドリアン果皮廃棄物が生じたとの…

公開日: 2026年09月15日 12:25

アロニアの乾燥・保存で進む酸化を、蛍光の変化からとらえる試み 研究論文OpenAlexポーランド

アロニアの乾燥・保存で進む酸化を、蛍光の変化からとらえる試み

黒アロニア(Aronia melanocarpa)の果実は、アントシアニンをはじめとするポリフェノールを豊富に含む果実として知られています。アントシアニンは果実の濃い紫黒色をつくる色素成分で、酸化や分解を受けやすい性質があります。研究チームは、この「壊れやすさ」を逆手に取り、食品の鮮度や品質の変化を…

公開日: 2026年09月15日 11:41

食事の前に「油をかけた野菜」を食べると——でんぷん食後の血糖とインスリンの動きを調べた試験 研究論文OpenAlexシンガポール

食事の前に「油をかけた野菜」を食べると——でんぷん食後の血糖とインスリンの動きを調べた試験

白米やマッシュポテトのような、消化されやすいでんぷん質の主食は重要なエネルギー源ですが、食後の血糖値を急激に押し上げることがあります。論文によれば、マッシュポテトはグリセミック指数(食後血糖の上がりやすさを示す指標)が88に達する調理形態もあり、こうした高グリセミックな食品は2型糖尿病や肥満、心血管…

公開日: 2026年09月15日 09:55

世界の水田から出るメタン、60年で3倍に — 一方で「コメ1キロあたり」の排出は低下 研究論文OpenAlex中国

世界の水田から出るメタン、60年で3倍に — 一方で「コメ1キロあたり」の排出は低下

メタンは二酸化炭素に次いで地球温暖化に寄与する気体で、論文によれば、これまでの世界平均地上気温の上昇に0.5℃以上分を寄与してきたとされています。大気中にとどまる期間が9〜12年と比較的短い一方、20年の時間スケールでみた温暖化への影響は二酸化炭素の84倍とされ、排出を抑えることが近い将来の気候対策…

公開日: 2026年09月15日 09:34

ソラマメ由来タンパク質を加えた豚肉タンパク質ゲル――pHを変えても働きは保たれるか 研究論文OpenAlex韓国

ソラマメ由来タンパク質を加えた豚肉タンパク質ゲル――pHを変えても働きは保たれるか

食肉製品の品質を左右するのは、筋肉に含まれる「筋原線維タンパク質」と呼ばれる塩に溶けるタンパク質です。このタンパク質は加熱されると網目状の構造をつくり、水を抱え込みながら固まります。この固まる性質(ゲル化)や水を保つ力が、製品の歩留まりや食感を決めています。ただし、これらの性質はpH(酸性・アルカリ…

公開日: 2026年09月15日 08:34

パイナップル粉末液で漬け込む・注入する――韓国在来黒ヤギ肉の湿式熟成を調べた研究 研究論文OpenAlex韓国

パイナップル粉末液で漬け込む・注入する――韓国在来黒ヤギ肉の湿式熟成を調べた研究

ヤギ肉はたんぱく質が豊富で脂肪の少ない肉として注目されていますが、肉質が比較的かたいことが消費の妨げになりやすいと指摘されています。研究チームは、この食感の課題を加工の工夫で和らげられないかを調べました。

公開日: 2026年09月15日 08:30

高地放牧ヤクの泌乳に補助飼料への添加物はどう働くか——N-カルバミルグルタミン酸の用量別効果を調べた研究 研究論文OpenAlex中国

高地放牧ヤクの泌乳に補助飼料への添加物はどう働くか——N-カルバミルグルタミン酸の用量別効果を調べた研究

チベット高原の牧畜民にとって、ヤクの乳は食料と収入を支える重要な資源です。論文によれば、ヤクの乳は乳牛(ホルスタイン)の乳と比べてタンパク質や脂肪の含有量が高く、バターやチーズなどの伝統的な乳製品は、ビタミンや微量栄養素の供給源として日常の食生活に欠かせないものとされています。

公開日: 2026年09月15日 08:25

スイートバジル油のナノ粒子を採卵鶏の飼料に添加した研究 研究論文OpenAlexタイ

スイートバジル油のナノ粒子を採卵鶏の飼料に添加した研究

採卵鶏の生産現場では、暑さや飼育密度、病原体などのストレスが体内の酸化バランスや腸の状態を乱し、産卵成績の低下につながることが課題とされています。そこで植物由来の成分を飼料に加える試みが行われてきましたが、こうした成分は消化管の中で壊れやすく、腸まで届きにくいという弱点がありました。

公開日: 2026年09月15日 08:20

イタリアとスウェーデンの「バイオ地区」は農村の活力をどう支えるのか 研究論文OpenAlexイタリア

イタリアとスウェーデンの「バイオ地区」は農村の活力をどう支えるのか

農村地域では人口流出や高齢化、商店や公共サービスの縮小といった課題が各地で進んでいます。こうした状況に対し、地域の内側から発展の力を引き出す取り組みの一つとして注目されてきたのが「バイオ地区(bio-district、オーガニック地区とも呼ばれます)」です。これは、有機農業を軸に、生産者・自治体・市…

公開日: 2026年09月15日 08:16

大豆の品種で変わる発酵豆乳の栄養と機能性 ― 乳酸菌を使った比較研究 研究論文OpenAlexインド

大豆の品種で変わる発酵豆乳の栄養と機能性 ― 乳酸菌を使った比較研究

豆乳は、良質なたんぱく質を含みコレステロールや乳糖を含まない植物性飲料として関心を集めています。乳酸菌などで発酵させると、栄養面や機能面の性質がさらに高まることが知られていますが、原料となる大豆の品種の違いが発酵豆乳の品質にどう影響するのかについては、十分に整理されてきませんでした。著者らは、これま…

公開日: 2026年09月15日 08:09

自然由来成分と腸のバリア機能――2004年から2025年までの研究動向を文献計量で読み解く 研究論文OpenAlex中国

自然由来成分と腸のバリア機能――2004年から2025年までの研究動向を文献計量で読み解く

私たちの腸の内側には、体の外から入ってくる食べ物の成分や無数の微生物と接する「腸管バリア」と呼ばれる仕組みがあります。腸の表面を覆う細胞の層とその細胞同士をつなぎ止めるタイトジャンクション(密着結合)、杯細胞が分泌する粘液の層、抗菌ペプチドや分泌型IgAといった化学的・免疫的な防御、さらに粘膜の内側…

公開日: 2026年09月15日 08:04