研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
微細藻類クロレラから食品用たんぱく質と緑色の色素素材を取り出す試み
持続可能で質の高いたんぱく質源への需要が高まるなか、微細藻類は動物由来たんぱく質に代わる候補として注目されています。研究チームは、微細藻類のなかでも広く利用されるクロレラ属に着目し、たんぱく質の抽出と利用に最も適した株を見きわめること、そして細胞を壊す工程と抽出条件を最適化して、たんぱく質の回収量と…
公開日: 2026年09月16日 06:11
果物・野菜ジュース中の微量農薬イミダクロプリドを検出する新しい分析法
イミダクロプリドは、ネオニコチノイド系と呼ばれる殺虫剤の一種です。この農薬には、植物に吸収されたあと植物体内を移動して果実や葉などの食べる部分にまで運ばれるという性質があります。研究チームは、この性質のために、搾りたての果物・野菜ジュースにも農薬が残ってしまうと説明しています。
公開日: 2026年09月16日 06:07
肥満に伴う軽度の炎症が「手間のかからない食品」の選択を促す──抗炎症薬を用いた検証研究
体内で慢性的に続く弱い炎症は「低悪性度炎症(軽度の炎症)」と呼ばれ、肥満の人に多くみられることが知られています。これまでの研究では、炎症が努力を要する行動の低下や、脳の中でも背内側前頭前野(dmPFC)と呼ばれる領域における努力関連の反応の変化と関係することが報告されてきました。dmPFCは、ある行…
公開日: 2026年09月16日 05:50
慢性腎臓病の「栄養の逆説」——食べても筋肉が戻らない仕組みを整理した展望論文
慢性腎臓病(CKD)が進行して末期腎不全に至ると、体のたんぱく質とエネルギーの蓄えが失われていく状態が起こります。これは「たんぱく質・エネルギー消耗(PEW)」と呼ばれ、論文によれば進行したCKDの患者の11〜54%に見られ、病気の悪化や死亡のリスクを強く予測する要因だとされています。
公開日: 2026年09月16日 05:45
放し飼いで育てる成長の遅い肉用鶏 ― 品種と雌雄、出荷日齢が育ちと肉質に与える影響
動物福祉や持続可能性への関心の高まりを背景に、屋外に出られる環境で肉用鶏を育てる「放し飼い(フリーレンジ)」方式が注目されています。こうした方式で使われるのは、短期間で急速に大きくなる一般的な品種ではなく、成長のゆるやかな「スローグローイング」と呼ばれる系統です。研究チームによれば、これらの系統は増…
公開日: 2026年09月16日 05:39
イネの病気に強い遺伝子を調べるための「標準イネ」――白葉枯病といもち病に対する準同質遺伝子系統の歩み
イネには、細菌が引き起こす白葉枯病(はくようがれびょう)と、カビが引き起こすいもち病という、収量を大きく減らす二つの病気があります。どちらも、イネがもつ「抵抗性遺伝子」によって防げる場合がありますが、病原体の側も性質が変わっていくため、どの遺伝子が今どこで効くのかを正確に知る手立てが必要になります。
公開日: 2026年09月16日 05:35
莢の肥大期に3日間の高温を受けたレンズマメの種子品質はどう変わるか
レンズマメは世界50か国以上で栽培される温帯性の食用豆で、たんぱく質を多く含む作物として需要が高まっています。研究チームによれば、オーストラリアは世界第3位の生産国で、栽培は南オーストラリア州とビクトリア州の降水量が少ない地域が中心です。これらの地域では高温と水不足がしばしば収量を制約しており、論文…
公開日: 2026年09月16日 05:30
バナナの花を食材として活かすには — 加熱・酸処理による成分保持の比較研究
バナナ(Musa属)の栽培では、花の部分が最も大きな副産物でありながら、ほとんど利用されずに廃棄されてきました。しかし研究チームによれば、バナナの花には食物繊維、カリウム、マグネシウム、植物性タンパク質が豊富に含まれ、南アジアや東南アジアでは古くから食用・伝統医療に用いられてきた歴史があります。さら…
公開日: 2026年09月16日 05:26
シソを加えると、硫黄っぽいにおいのご飯は「快い」と感じられるか——健康な女性を対象にした予備的研究
がん治療中や妊娠中など、食べ物の好みが急に変わる時期には、においの強い料理だけでなく、ふだんは香りも味も穏やかとされる白いご飯さえ受けつけられなくなり、食欲が落ちることがあります。研究チームは、白米が多くの国で主食であるにもかかわらず、そのにおいを改善する方法はあまり検討されてこなかったと指摘してい…
公開日: 2026年09月16日 05:21
バジルとエキノフォラの精油をキトサンのナノカプセルに包む――冷蔵バーガーの保存性を調べた研究
肉やその加工品は、加工中や冷蔵保存の間に脂質やタンパク質の酸化が進みやすく、風味・食感・栄養価が損なわれることがあります。また微生物による腐敗も起こりやすく、変色や不快なにおいのもとになる揮発性の成分が生じます。こうした背景から、合成の保存料や酸化防止剤に代えて、植物由来の天然成分を使う研究が各国で…
公開日: 2026年09月16日 05:16
エルゴチオネインが実験的大腸炎を和らげる――腸のバリア・炎症・腸内細菌への多面的な働きを報告
炎症性腸疾患(IBD)は腸に炎症が起こる病気で、腹痛や下痢、体重減少といった症状が現れます。研究チームによれば、世界で約800万人が影響を受けており、都市化や生活様式の変化を背景に有病率は上昇し続けているとされています。腸の上皮バリアの機能低下、腸内細菌のバランスの乱れ、免疫応答の異常が中心的な病態…
公開日: 2026年09月16日 05:11
海藻の保存方法をめぐる総説 ― 栄養・安全性・保存期間への影響を整理する
海藻は食品としての栄養価に加え、医薬・化粧品・肥料などの原料としても関心を集めており、著者らによれば世界の海藻生産量の97%(3580万トン)が養殖によるもので、市場規模は118億ドルと報告されています。寒天やカラギーナン、アルギン酸といった「ハイドロコロイド」(食品にとろみやゲル状の性質を与える多…
公開日: 2026年09月16日 05:06