研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
ムクロジ抽出物を泡立て剤に使ったトマトピューレの泡乾燥 ― ハイブリッド乾燥機での試み
トマトは水分が多く、そのままでは長く保存しにくい食材です。水分を取り除いて粉末にすれば、保存期間が延び、容積が小さくなって保管や輸送もしやすくなります。一方で乾燥は多くのエネルギーを使う工程でもあり、加熱しすぎれば色や成分が損なわれます。研究チームは、この二つの課題を同時に扱う方法を探りました。
公開日: 2026年09月16日 06:49
高速な熱風を吹き付けてパンを焼く ― 焼成条件の最適化と品質・安全性の検討
パンをオーブンで焼くとき、熱は伝導・対流・放射によって生地に伝わり、同時に水分が中心部から表面へと移動します。一般的なオーブンでは表面が中心部より速く温まるため、製品内部の温度が均一になりにくく、長時間の加熱は表面の過度な乾燥や焦げ色の進行、さらにヒドロキシメチルフルフラール(HMF)やアクリルアミ…
公開日: 2026年09月16日 06:45
インドネシアの「ブルーフード」消費——誰が、どれだけ食べているのか
「ブルーフード」とは、海や川、湖など水の中で採れる動物や植物を指す言葉です。魚介類のほか、海藻なども含まれます。研究チームは、こうした水産由来の食品が、良質なたんぱく質だけでなく微量栄養素やオメガ3脂肪酸を供給するため、低・中所得国の栄養不足を改善する力を持つと説明しています。一方で、産地や季節、価…
公開日: 2026年09月16日 06:40
植物性タンパク質を使ったソウギョ用飼料 —— 押出加工の温度を変えると何が変わるか
養殖業の持続可能性は、魚に与える飼料の配合によって大きく左右されます。一方で、その飼料をつくる際の「押出加工(エクストルージョン)」という製造工程が環境や経済にどう影響するかは、これまで十分に調べられてきませんでした。押出加工とは、原料を加熱しながら押し出して粒状の飼料に成形する加工方法で、その際の…
公開日: 2026年09月16日 06:36
沈香の原料植物アキラリア・シネンシスの5部位を比べ、潰瘍性大腸炎に関わる成分を探る
アキラリア・シネンシス(学名Aquilaria sinensis)は、中国で「沈香(チンシャン)」と呼ばれる樹脂を含む香木の原料となる樹木です。沈香は古くから香料として、また消化器の不調をはじめとするさまざまな症状に用いる伝統薬として使われてきました。しかし研究チームは、この植物の部位ごとに含まれる…
公開日: 2026年09月16日 06:32
キウイフルーツの「常温での追熟」と「エチレン処理による追熟」を比べた研究
キウイフルーツは収穫後に追熟するタイプの果実で、その道筋はひとつではないことが知られています。処理をしていない果実では、エチレン(果実の成熟を促す植物ホルモンで、気体として働きます)の発生が検出できない状態のままでも、常温に置くだけでゆっくりと追熟が進むことがあります。一方、外から与えたエチレンは急…
公開日: 2026年09月16日 06:26
市販シーモス製品の微生物と重金属を調べた研究の紹介
シーモスは紅藻の一種で、ビタミンやミネラル、食物繊維などを含む食材として注目され、乾燥品やゲル状の製品として広く売られています。生や最小限の加工で食べられることも多く、スムージーやスープに加える使い方も一般的です。近年は市場が拡大し、メディアで取り上げられる機会も増えています。
公開日: 2026年09月16日 06:20
空気輸送で魚の飼料ペレットはどこまで傷むのか——流動状態の分類と予測モデルの研究
養殖現場では、魚の餌となる飼料ペレットを貯蔵サイロから飼育槽へ運ぶ手段として、空気の流れで粒を管の中を移動させる「空気輸送」が広く使われています。しかし著者らは、条件が適切でないと、ペレットが管の壁や他の粒とぶつかって割れたり粉になったりする機械的損傷が起き、栄養の損失や廃棄物の増加、餌の必要量の増…
公開日: 2026年09月16日 06:16
微細藻類クロレラから食品用たんぱく質と緑色の色素素材を取り出す試み
持続可能で質の高いたんぱく質源への需要が高まるなか、微細藻類は動物由来たんぱく質に代わる候補として注目されています。研究チームは、微細藻類のなかでも広く利用されるクロレラ属に着目し、たんぱく質の抽出と利用に最も適した株を見きわめること、そして細胞を壊す工程と抽出条件を最適化して、たんぱく質の回収量と…
公開日: 2026年09月16日 06:11
果物・野菜ジュース中の微量農薬イミダクロプリドを検出する新しい分析法
イミダクロプリドは、ネオニコチノイド系と呼ばれる殺虫剤の一種です。この農薬には、植物に吸収されたあと植物体内を移動して果実や葉などの食べる部分にまで運ばれるという性質があります。研究チームは、この性質のために、搾りたての果物・野菜ジュースにも農薬が残ってしまうと説明しています。
公開日: 2026年09月16日 06:07
肥満に伴う軽度の炎症が「手間のかからない食品」の選択を促す──抗炎症薬を用いた検証研究
体内で慢性的に続く弱い炎症は「低悪性度炎症(軽度の炎症)」と呼ばれ、肥満の人に多くみられることが知られています。これまでの研究では、炎症が努力を要する行動の低下や、脳の中でも背内側前頭前野(dmPFC)と呼ばれる領域における努力関連の反応の変化と関係することが報告されてきました。dmPFCは、ある行…
公開日: 2026年09月16日 05:50
慢性腎臓病の「栄養の逆説」——食べても筋肉が戻らない仕組みを整理した展望論文
慢性腎臓病(CKD)が進行して末期腎不全に至ると、体のたんぱく質とエネルギーの蓄えが失われていく状態が起こります。これは「たんぱく質・エネルギー消耗(PEW)」と呼ばれ、論文によれば進行したCKDの患者の11〜54%に見られ、病気の悪化や死亡のリスクを強く予測する要因だとされています。
公開日: 2026年09月16日 05:45