研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
慢性ストレスが腸内細菌のバランスと脳の炎症に与える影響を調べたマウス実験
長く続くストレスが、腸内に住む細菌の集まり(腸内細菌叢)の乱れや、脳内の炎症(神経炎症)と関わることは以前から知られていました。しかし、その間をつなぐ仕組みについては、まだよく分かっていないと著者らは述べています。
公開日: 2026年09月17日 09:57
ミジンコウキクサから見つかった細菌がつくる植物ホルモン――化学肥料を半分に減らしても生育を保てた報告
タイで「パム」と呼ばれるミジンコウキクサ(Wolffia属)は、乾燥重量の最大40%をタンパク質が占めるとされる小さな水生植物です。成長が速く、浅い水があれば広い土地を必要とせずに育てられることから、研究チームは食料源や排水処理、バイオマス原料としての利用に期待が集まっていると説明しています。一方で…
公開日: 2026年09月17日 09:47
鉄不足のとき、ラッカセイの根は細胞壁にカドミウムをためこむ — 2品種の比較研究
カドミウム(Cd)は植物に必要のない有害な重金属で、工業排出や鉱山活動、リン酸肥料や下水汚泥の農地施用といった人間活動によって土壌に広がってきました。土壌から作物の根に吸収されると食べる部分にも蓄積し、汚染された食品を口にすることが人への主な曝露経路になります。論文は、腎機能障害や骨の損傷(歴史的に…
公開日: 2026年09月17日 09:42
ザクロの皮から取り出したポリフェノールを酢の粉末に閉じ込める――6か月の保存試験
ザクロの皮は、果汁やジャムなどに加工する際に大量に出る副産物ですが、ポリフェノール(植物に含まれる抗酸化成分の総称)を非常に豊富に含むことが知られています。研究チームは、この捨てられがちな皮を価値ある食品素材へ変えることを目指しました。
公開日: 2026年09月17日 09:37
妊娠後期のビスフェノールA曝露と酸化ストレス・炎症指標との関連を調べた研究
ビスフェノールA(BPA)は、ポリカーボネート樹脂やエポキシ樹脂の製造に使われる化学物質で、食品用の包装材や缶詰の内面コーティングから食品へ移行することがあります。一般の人々にとっては口からの摂取、つまり食事が主な曝露経路と考えられています。BPAはホルモンの働きをかき乱す可能性がある「内分泌かく乱…
公開日: 2026年09月17日 09:33
食事による「軽度の慢性炎症」の抑制と動脈硬化性心血管疾患リスク — ナラティブレビューの紹介
心筋梗塞や脳卒中などの動脈硬化性心血管疾患(ASCVD)は、世界的に大きな健康課題です。LDLコレステロール値、高血圧、肥満、2型糖尿病といった従来の危険因子を治療しても、なおリスクが残ることが知られており、著者らはその「残余リスク」に関わる要因の一つとして、自覚症状のない弱い炎症が長く続く状態、い…
公開日: 2026年09月17日 09:27
アガベ樹液を発酵させて得た「ポストバイオティクス」──乳酸菌とバチルスによる細胞・動物実験と粉末化の報告
メキシコの研究チームは、アガベ(リュウゼツラン)から採取される樹液「アグアミエル」を発酵させて得られる成分に注目し、その生物学的な働きと、食品素材として扱える形に加工できるかどうかを調べました。
公開日: 2026年09月17日 09:22
植物たんぱく質由来ペプチドは「機能性食品」になれるのか——研究の現在地を整理した総説
豆類や穀類、油糧種子などの植物たんぱく質には、消化や酵素分解、発酵などによって切り出される短いアミノ酸の連なり(ペプチド)が隠れています。こうした「生理活性ペプチド」は、血圧や血糖、酸化ストレス、炎症などに関わる働きが数多く報告されてきました。著者らは、この分野で足りないのは新しいペプチドの発見では…
公開日: 2026年09月17日 09:17
食べ物のことが頭から離れない――サウジアラビアの医療系学生・医療従事者を対象とした「フードノイズ」の調査
空腹でもないのに食べ物のことが繰り返し頭に浮かび、日常の作業のさなかにも注意を奪われる――こうした経験は「フードノイズ(food noise)」と呼ばれます。もともとは患者の間で使われていた言い回しでしたが、食欲を抑える薬を使った人たちが「食べ物についての考えが静かになった」と語ったことをきっかけに…
公開日: 2026年09月17日 09:12
テーブルオリーブの主要フェノール化合物とトリテルペン酸を一度の分析でまとめて測る手法
地中海地域で古くから食べられてきたテーブルオリーブ(塩水などに漬けて食用にした加工オリーブ)は、現在では世界中で消費される商品になっています。論文によれば、2023/24年産の世界生産量と消費量はそれぞれ約280万トン、286万トンに達しています。著者らは、この果実が複数の生体機能性成分を消費者に届…
公開日: 2026年09月17日 09:06
収穫後の果実を守る「植物免疫エリシター」——農薬に頼らない病害管理をめぐる総説
果実はビタミンや食物繊維、水分の供給源として食生活に欠かせず、国際的な農産物貿易の柱でもあります。しかし論文の著者らは、貯蔵や輸送の段階で失われる果実が多く、毎年大きな経済的損失が生じていると指摘しています。果実が傷む原因は熟成や老化だけではなく、病原性のカビ(糸状菌)による収穫後病害が大きな要因で…
公開日: 2026年09月17日 08:54
高齢者の食行動と身体活動は互いに影響し合うのか——中国の地域在住高齢者1256人を3回追跡した研究
加齢が進む社会では、高齢者が健康と自立した生活を保つうえで、生活習慣のうち変えられる部分に注目が集まっています。研究チームは、日々の暮らしの一部である「身体活動」と「肥満に関連する食行動」の二つに焦点を当てました。
公開日: 2026年09月17日 08:47