研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
サワードウ(天然酵母)パンと市販パン酵母のパンは、おなかの症状と腸内細菌に違う影響を与えるか——無作為化比較試験の報告
食物繊維を多くとることが健康に役立つことはよく知られていますが、西ヨーロッパ諸国では摂取量が推奨に届いていないと研究チームは述べています。パンはこうした国々で食物繊維の重要な供給源である一方、小麦粉に含まれるフルクタンなどにより「FODMAP(フォドマップ)」と呼ばれる糖類の供給源でもあります。FO…
公開日: 2026年09月17日 11:44
高レジスタントスターチ米の焙煎と粒度が品質に与える影響を調べた研究
白米は炊いたあと体内で消化されやすいでんぷんを多く含むため、食後の血糖の上がりやすさを示す指標(血糖指数、GI)が比較的高いことが知られています。そこで注目されているのが「レジスタントスターチ(RS、難消化性でんぷん)」です。これは小腸で消化されずに大腸まで届き、そこで腸内細菌に発酵されるタイプので…
公開日: 2026年09月17日 11:39
キウイフルーツの機能性成分をヨーグルトへ 天然溶媒による抽出と糖質分解酵素の試験管内評価
2型糖尿病は世界的に増え続けている健康課題です。国際糖尿病連合の報告として、論文は2024年時点で20〜79歳の成人およそ5億8900万人が糖尿病とともに生活しており、2050年には8億5300万人に達すると見込まれていることを紹介しています。既存の薬物療法は血糖管理に有効である一方、長期使用に伴う…
公開日: 2026年09月17日 11:35
食品を乾燥させる前の下処理――伝統的手法と新しい手法を整理した総説
果物や野菜、肉などを乾燥させて保存する技術は古くから使われていますが、ただ加熱して水分を飛ばせばよいというわけではありません。乾燥に時間がかかればそれだけ熱と酸素にさらされる時間が長くなり、色が悪くなったり、栄養成分や香りが失われたりします。そこで実際の食品加工では、乾燥に入る前に材料へ何らかの下処…
公開日: 2026年09月17日 11:31
ココナッツ搾りかす由来の多糖類——分離・精製した画分の性質と、消化過程での変化を調べた研究
ココナッツは熱帯・亜熱帯の広い地域で栽培される作物で、タイでは経済的に重要な多年生作物のひとつとされています。ココナッツウォーターやココナッツミルク、ヴァージンココナッツオイルなどに加工される過程では、固形の搾りかす(残渣)が大量に生じます。著者らによれば、この残渣は十分に活用されていないものの、食…
公開日: 2026年09月17日 11:26
水田での殺虫剤フロニカミドの残留と分解を追う——イネ・土壌・水での挙動と食事由来の摂取リスク
イネは世界人口の半数以上の主食であり、その生産では病害虫防除のために農薬が広く使われています。近年、ミツバチなど非標的生物への影響を理由にネオニコチノイド系殺虫剤の使用が各国で制限され、代替となる薬剤が求められてきました。フロニカミドはピリジンカルボキサミド系の殺虫剤で、吸汁性害虫によく効き、天敵へ…
公開日: 2026年09月17日 11:21
施設園芸のコストと便益を測る——中国の温室農業を環境と経済の両面から評価した研究
温室(ビニールハウスなどの施設)を使う農業は、温度や湿度といった環境を細かく制御することで、野菜や果物を一年を通して安定的に供給する役割を担っています。一方で、その環境への影響と経済的なコスト、そして差し引きで得られる便益を一体として評価した研究は、これまで多くありませんでした。
公開日: 2026年09月17日 11:16
白ワインの「果皮ごと発酵」と発酵後の酸素接触が成分と味わいに与える影響
白ワインの伝統的な造り方では、搾ったぶどう果汁を果皮からすばやく分け、香りを守りつつ渋みのもととなる成分(フェノール化合物)が出すぎないようにしてきました。しかし近年、果皮を漬け込んだまま発酵させる「発酵中のスキンコンタクト(醸し)」が実践と研究の両面で関心を集めています。研究チームは、この手法が白…
公開日: 2026年09月17日 11:13
果物に残るジフェニルアミンを手軽に測る——金ナノ粒子と導電性高分子を組み合わせた電気化学センサー
ジフェニルアミン(DPAH)は、収穫後のリンゴやナシなどに使われる薬剤です。低温貯蔵中に果皮が褐色に変わるのを防ぐ抗酸化作用があるため広く用いられてきましたが、食品や環境中に残留が検出されることがあり、長期にわたって摂取した場合の健康影響が懸念されています。欧州連合はDPAHを優先的に管理すべき汚染…
公開日: 2026年09月17日 11:07
ソースの盛り付け方は料理の評価をどう変えるのか――実際のレストランで行われた実験
私たちは料理を口にする前に、まず目で見て「おいしそうかどうか」を判断しています。研究チームによれば、食べ物の見た目は味の期待や第一印象を形づくり、実際に食べている最中の感じ方にも影響しうることが、これまでの研究で示されてきました。レストランでは、そうした視覚的な手がかりの多くが「盛り付け」、つまり皿…
公開日: 2026年09月17日 10:59
10種類の雑穀・豆類デンプンの構造と性質を同一条件で比べた研究
小麦と米以外の穀物は「雑穀(coarse grains)」とまとめて呼ばれ、アワ、オーツ麦、トウモロコシといった穀類、ソバやキヌアのような穀物に似た使い方をされる作物(疑似穀類)、緑豆やヒヨコマメなどの豆類が含まれます。乾燥重量の37〜80%程度を占めるデンプンがこれらの穀物の主成分であり、栄養面で…
公開日: 2026年09月17日 10:53
キンモクセイ果皮のアントシアニン:シアニジン-3-O-ルチノシドを主成分とする色素系の組成と性質
研究チームは、キンモクセイ(Osmanthus fragrans)の果実の皮を、アントシアニンを利用した天然着色料の原料として使えるかどうかを調べました。アントシアニンは、果実や花の赤〜紫の色のもとになる植物色素の一群で、食品の色づけに使われる天然色素としても知られています。キンモクセイは花の香りで…
公開日: 2026年09月17日 10:45