研究論文紹介記事一覧

発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る

食事の「炎症のなりやすさ」と骨密度の関係——2型糖尿病の成人を対象にした米国調査の分析 研究論文OpenAlex中国

食事の「炎症のなりやすさ」と骨密度の関係——2型糖尿病の成人を対象にした米国調査の分析

日々の食事は、体内の炎症の状態を高める方向にも、抑える方向にも働くと考えられています。この「食事全体がどれだけ炎症を起こしやすい内容か」を数値にしたものが、食事炎症指数(DII:Dietary Inflammatory Index)です。スコアが高いほど炎症を促しやすい食事、低いほど炎症を抑えやすい…

公開日: 2026年09月19日 12:01

カナダで全国民が完全菜食に移行したら農地はどれだけ減るか——仮想シナリオの試算 研究論文OpenAlexカナダ

カナダで全国民が完全菜食に移行したら農地はどれだけ減るか——仮想シナリオの試算

この論文は、カナダで国内生産・国内消費されているすべての動物性食品(肉・乳製品・卵など)と魚を、国内産の高タンパク質な植物性食品に置き換えた場合、農業に使われる土地面積がどれだけ節約できるかを見積もったものです。あくまで「もし全国民がそうした食事に移行したら」という仮想の想定にもとづく試算であり、実…

公開日: 2026年09月19日 11:55

超加工食品と肥満の研究で「いつ食べたか」は見落とされているのか——測定方法を問い直すレビュー 研究論文OpenAlexオーストラリア

超加工食品と肥満の研究で「いつ食べたか」は見落とされているのか——測定方法を問い直すレビュー

超加工食品(UPF)と肥満の関係を調べる研究のほとんどは、食事に占めるUPFの割合を一つの数値で表しています。具体的には、Nova分類の第4群(超加工食品)に由来するエネルギーや重量の比率を計算し、それを複数日にわたって平均した値です。この総説の著者らは、この単一の数値が事実上「曝露そのもの」として…

公開日: 2026年09月19日 11:51

捨てられてきたマンゴーの種を資源として見直す——栄養成分と活用可能性を整理した総説 研究論文OpenAlexインド

捨てられてきたマンゴーの種を資源として見直す——栄養成分と活用可能性を整理した総説

マンゴー(Mangifera indica L.)は世界で最も広く栽培されている熱帯果実の一つで、加工の過程で大量の副産物が出ます。著者らによれば、そのうち種子は果実全体の重量の20〜25%を占めます。これまで種子は廃棄物として扱われるのが一般的でしたが、論文は近年、栄養素や生理活性物質、付加価値の…

公開日: 2026年09月19日 11:48

糖化は食品たんぱく質の消化にどう影響するか——総説論文の紹介 研究論文OpenAlexドイツ

糖化は食品たんぱく質の消化にどう影響するか——総説論文の紹介

食品に含まれるたんぱく質は、加工や保存の過程で糖と結びつく「糖化」という変化を起こします。これは酵素のはたらきによらずに進む反応で、還元糖(化学的に反応しやすい糖)とたんぱく質中のアミノ基とのあいだで自然に生じます。パンを焼いたときの焼き色や、加熱した食品の風味の変化なども、この種の反応と関わってい…

公開日: 2026年09月19日 11:45

アボカド油の品質を左右するもの――品種と搾油温度に注目した研究 研究論文OpenAlexペルー

アボカド油の品質を左右するもの――品種と搾油温度に注目した研究

生食に向かないアボカドの果実は、食品産業や化粧品産業で価値の高い油の原料として使われることがあります。研究チームは、この油をどのような条件で搾るかによって、油の性質がどう変わるのかを調べました。

公開日: 2026年09月19日 08:54

運動ニューロン疾患における栄養状態のモニタリング —— 血液検査値の活用を探った縦断研究 研究論文OpenAlexイギリス

運動ニューロン疾患における栄養状態のモニタリング —— 血液検査値の活用を探った縦断研究

運動ニューロン疾患(MND)は、体を動かす神経細胞が徐々に失われていく進行性の病気です。筋力の低下は手足だけでなく、飲み込みや呼吸にかかわる筋肉にも及びます。論文によれば、MNDのある人の16〜55%が低栄養の影響を受けると推定されています。嚥下障害や噛む力の低下、腕を動かしにくくなることで食事の量…

公開日: 2026年09月19日 08:51

食べ物の画像をどれだけ覚えているか——高カロリー食への「記憶の偏り」を測る新しい検査の開発と検証 研究論文OpenAlexシンガポール

食べ物の画像をどれだけ覚えているか——高カロリー食への「記憶の偏り」を測る新しい検査の開発と検証

食べるという行動は、育ってきた環境や心理状態だけでなく、記憶のはたらきにも左右されると考えられてきました。研究チームは、とくに「エピソード記憶」と呼ばれる、自分が経験した出来事を思い出す記憶が、食べ物の選択や食欲に関わることを先行研究として挙げています。食品の広告は、この記憶のしくみを利用して将来の…

公開日: 2026年09月19日 08:47

菜種油の脱ガム法を比べる:リン脂質の回収と有用成分の行方 研究論文OpenAlex中国

菜種油の脱ガム法を比べる:リン脂質の回収と有用成分の行方

菜種油は不飽和脂肪酸を多く含む食用油として広く使われていますが、搾ったばかりの粗油には、油の主成分であるトリアシルグリセロールのほかに、リン脂質、トコフェロール、植物ステロール、カロテノイドといった微量成分が含まれています。このうちリン脂質は、水と油の両方になじむ性質をもち、精製の工程では「ガム」と…

公開日: 2026年09月19日 08:43

肝臓が出すホルモン様タンパク質「ヘパトカイン」が脂肪肝と2型糖尿病をつなぐ――総説論文の紹介 研究論文OpenAlexルーマニア

肝臓が出すホルモン様タンパク質「ヘパトカイン」が脂肪肝と2型糖尿病をつなぐ――総説論文の紹介

著者らは、代謝機能障害に関連する脂肪性肝疾患(MASLD)と2型糖尿病という二つの病気が、どのように互いを悪化させ合っているのかを、肝臓が分泌するタンパク質に注目して整理しました。MASLDは、以前は非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)と呼ばれていた病気で、画像検査や組織検査で肝臓に脂肪がたまっ…

公開日: 2026年09月19日 08:40

銀・硫化銀ナノ粒子で植物病原菌を抑える――トマト萎凋病への応用を検討した研究 研究論文OpenAlexメキシコ

銀・硫化銀ナノ粒子で植物病原菌を抑える――トマト萎凋病への応用を検討した研究

農作物の生産は病害虫によって大きく制限されており、なかでも植物に寄生する病原菌(糸状菌)は収量と品質の損失をもたらす深刻な要因です。従来の防除では殺菌剤の多用によって病原菌に薬剤耐性が生じたり、環境が汚染されたりする問題が指摘されてきました。著者らは、耐性が生じにくく環境負荷の小さい代替手段が求めら…

公開日: 2026年09月19日 08:36

漂着した侵略的海藻から高品質アルギン酸ナトリウムを回収する——モロッコ沿岸のウラボシアミジ類を用いた抽出条件の比較 研究論文OpenAlexモロッコ

漂着した侵略的海藻から高品質アルギン酸ナトリウムを回収する——モロッコ沿岸のウラボシアミジ類を用いた抽出条件の比較

北西太平洋を原産とする褐藻ルグロプテリクス・オカムラエ(Rugulopteryx okamurae、日本名フクリンアミジ)は、モロッコの地中海側および大西洋側の沿岸で確認されて以来、急速に分布を広げてきました。海底を密に覆い、海岸には大量の打ち上げ海藻(漂着バイオマス)が堆積します。著者らによれば、…

公開日: 2026年09月19日 08:32