研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
天然色素のパッチとスマートフォン撮影で魚の鮮度を見分ける——アルギン酸ゲル製インジケーターの研究
魚をはじめとする水産物は栄養に富む一方で、傷みやすい食品です。冷蔵保存中も微生物の増殖や魚自身がもつ酵素のはたらきによって品質が少しずつ落ち、アンモニアやトリメチルアミンといった「揮発性塩基窒素(TVB-N)」と呼ばれるアルカリ性の物質が発生し、魚肉のpHも上がっていきます。これらを測る従来の検査は…
公開日: 2026年09月20日 05:16
食べ物と病気を分子のつながりで読み解く――乳がんを例にした研究の紹介
私たちの食生活が健康に関わることは広く知られていますが、「どの食品が、体の中のどの分子を通じて、どの病気と関係するのか」を体系的にたどれる資料はまだ十分に整っていません。著者らは、食品のデータベースや病気に関わる遺伝子のデータベースは個別に充実してきた一方で、それらを分子のレベルで結びつけて一望でき…
公開日: 2026年09月20日 05:11
キウイフルーツ酒のメタノールを工程調整で抑える——香りと品質を保つ発酵条件の検討
キウイフルーツを原料とした果実酒は、独特の酸味と香り、栄養成分から注目されている一方で、製造上の難しさがあります。キウイフルーツにはペクチンという多糖類が多く含まれ、果汁の粘度を高めて固液分離や清澄化を妨げます。そのため実際の製造では、ペクチンを分解する酵素剤(ペクチナーゼ)を加えて処理効率を上げる…
公開日: 2026年09月20日 05:05
海藻エグレギア・メンジーシーの成分を調べ、炎症を起こしたマクロファージへの作用を検討した研究
炎症は、体外から入った異物や体内で生じた刺激に対して免疫が働くときに起こる反応です。炎症を抑える薬としては非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)などが広く使われていますが、著者らは、長期の使用が胃腸の障害や心血管系の危険につながりうることを踏まえ、新しい候補物質を探す研究が重要だと述べています。海の…
公開日: 2026年09月20日 05:00
ベナンの発酵飲料「アクパン」を支える発酵トウモロコシでんぷん粉の製造条件を探る
ベナンでは、アクパン(akpan)と呼ばれるヨーグルトのような発酵食品が広く親しまれています。これは発酵させたトウモロコシのでんぷん(FMS)を部分的に加熱して作られ、砂糖や加糖乳、氷などを加えて食べられるのが一般的です。
公開日: 2026年09月20日 04:52
エジプトとスーダンで暮らすスーダン人学童の血液・微量栄養素の状態を比べた研究
鉄とビタミンB12の不足は、世界の学齢期の子どもに広くみられる健康問題の一つとされています。著者らは、これらの不足が子どもの身体的な成長や学業成績に影響しうる問題であることを背景として挙げています。ビタミンB12は造血と神経細胞の維持に関わる水溶性ビタミンで、鉄は酸素を運ぶヘモグロビンの重要な構成要…
公開日: 2026年09月20日 04:47
穀物を発酵させた植物性食品に含まれる神経関連成分を調べた研究
牛乳を使わない植物性の発酵食品への関心が世界的に高まっています。研究チームは、ライ小麦(トリティケール)、裸燕麦(皮のむけやすいエンバク)、アマランサスという3種類の穀物・擬似穀物を原料に、ヨーグルトのような発酵食品をつくり、その成分を詳しく調べました。
公開日: 2026年09月19日 20:38
ホンオニク(Boschniakia rossica)の多糖類をめぐる研究の整理——抽出法・構造・報告されている生物活性と課題
ホンオニク(学名 Boschniakia rossica、中国名「草蓯蓉」)は、中国東北部を中心に分布する植物で、ハンノキ属の細根に寄生して育ちます。民間では古くから、腎の働きを補う、便通を助ける、体力を養うといった目的で用いられてきました。近年は、この植物に含まれる多糖類(BRPs)が、薬理作用を…
公開日: 2026年09月19日 19:05
ココナッツミルクの搾り方で成分はどう変わるか――手絞りとミキサーを比べた研究
ココナッツミルクは、削ったココナッツの果肉に水を加えて搾り取る、白くクリーミーな液体です。スリランカをはじめ熱帯地域の食文化に欠かせない食材で、脂質やたんぱく質、ミネラルを含むほか、ポリフェノールやフラボノイドといった成分も含まれています。
公開日: 2026年09月19日 18:04
アワビ養殖で生産者と消費者の双方に利益をもたらす道筋を探る——中国・福建省東山県の事例分析
アワビは中国の海産物のなかでも高級食材として扱われてきましたが、人工種苗と養殖技術が普及したことで生産量が大きく伸び、一般家庭の食卓にも並ぶようになりました。その一方で、著者らは生産の現場に別の問題が生じていると指摘します。生産コストは上がり、販売価格は下がるという、生産者にとって厳しい状況です。
公開日: 2026年09月19日 17:46
マグネシウム施肥がサトウキビの収量と肥料利用効率を高める――土壌の化学性と微生物の変化に着目した圃場試験
マグネシウム(Mg)は植物の生育に欠かせない多量要素で、葉緑素の中心をなす成分であるほか、タンパク質の合成や光合成の電子伝達、酵素のはたらきの調節にも関わっています。ところが著者らによれば、中国の農地では窒素・リン・カリウムの肥料が長年過剰に使われる一方、Mgのような二次要素や微量要素の補給が不十分…
公開日: 2026年09月19日 17:37
魚介類に含まれる総水銀を測定する — 冷蒸気原子吸光法による分析の報告
水銀は環境中に長く残る汚染物質で、水域の生物の体内に蓄積し、魚介類を食べることを通じて人の食事にも入り込みます。そのため、食品の安全性を評価したり環境を監視したりするうえで、魚介類にどれだけ水銀が含まれているかを把握することが重要だと著者らは述べています。
公開日: 2026年09月19日 17:30