研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
海藻の硫酸化多糖と腸内細菌・粘膜バリア・自然免疫のつながりを整理した総説
海藻には、硫酸基(硫黄と酸素からなる化学的な置換基)が結びついた多糖(糖がたくさんつながった大きな分子)が含まれます。褐藻のフコイダン、紅藻のカラギーナンとポルフィラン、緑藻のウルバンなどがその代表です。これらは腸内細菌のはたらきや、腸の内側を守る粘膜バリア、そして体に生まれつき備わった自然免疫に影…
公開日: 2026年09月21日 07:25
急性心筋梗塞のあとに起きる「腸内細菌の移行」と予後との関係を調べた研究
急性心筋梗塞(AMI)は、心臓に血液を送る血管が詰まって心臓の筋肉が傷つく病気で、発症が急で進行が速いことが知られています。近年は治療法の進歩で短期の生存率が改善した一方、退院後に心不全や重い不整脈、心筋梗塞の再発といった重大な心血管イベント(MACE)を起こす患者が一定数いることが課題として残って…
公開日: 2026年09月21日 07:22
給食・集団給食の現場で働く人の「喜び」と「苦しみ」——労働精神力動学から文献を整理した研究
病院や学校などで大量の食事をつくる現場は、一般に「給食部門(食と栄養のユニット、FNU)」や集団給食サービスと呼ばれます。この研究の著者らは、そこで働く人が仕事に感じる喜び(プラゼール)と苦しみ(ソフリメント)、そして仕事の管理のあり方について、これまでに発表された学術文献を整理することを目的としま…
公開日: 2026年09月21日 07:17
大人の回避・制限性食物摂取症(ARFID)——当事者が語る困りごとと症状のたどる道
回避・制限性食物摂取症(ARFID)は、食べる量や栄養が足りなくなり、心身や日常生活に大きな支障が出る摂食の障害です。やせたい、体型を変えたいという動機によるものではなく、食べること自体への関心の乏しさ、食べ物の見た目・におい・食感といった感覚的な特徴への敏感さ、あるいは吐いたり喉に詰まらせたりとい…
公開日: 2026年09月21日 07:14
超音波処理の時間がクランベリージュースの成分と衛生にどう影響するか
クランベリージュースは、アントシアニンやプロアントシアニジン(縮合型のポリフェノール)といった生理活性成分を多く含む飲料です。これまで広く使われてきた加熱殺菌は微生物を減らすうえでは有効な一方、熱に弱いポリフェノールを壊してしまう可能性があると著者らは述べています。そこで加熱以外の方法が検討されてお…
公開日: 2026年09月21日 07:09
水田は二酸化炭素の「吸収源」か「排出源」か——インドネシア・東ジャワでの年間温室効果ガス収支の推定
水田は食料生産を支える一方で、気候変動とも深く関わっています。湛水(たんすい)した田んぼの土の中では酸素が乏しい状態が生まれ、メタン(CH₄)が発生します。また窒素肥料などからは一酸化二窒素(N₂O)が出ます。同時に、イネは光合成によって大気中の二酸化炭素(CO₂)を取り込むため、水田は「排出源」と…
公開日: 2026年09月21日 07:06
高温下でのゴマの発芽——耐熱性の違いを遺伝子と代謝物から調べた研究
ゴマ(Sesamum indicum L.)は、種子の油分が品種によっては63%に達する主要な油糧作物です。生育期間が70〜90日と短く、ゲノムも354メガベースと比較的小さいことから、植物のストレス応答を調べる材料としても扱いやすいとされています。熱帯・亜熱帯の夏に栽培されることが多く、乾燥や高温…
公開日: 2026年09月21日 07:02
赤色光の割合はイネ苗の育ち方をどう変えるか——白色光との配合を段階的に比べた研究
イネは世界人口の半数以上にとっての主要な食料であり、中国の長江中下流域では二期作が行われています。近年は育苗を工場のような施設で行い、機械で田に植える方式が主流になりつつあります。この方式は作業面積や労力を抑え、丈夫な茎と根を備えた苗を規格どおりに育てられる利点があります。
公開日: 2026年09月21日 06:58
ラクダ乳の自然発酵を72時間追跡する——チュニジア南部の伝統的発酵乳を多角的に分析
乾燥・半乾燥地域では、ヒトコブラクダ(ドロメダリー)の乳が重要な食料資源として利用されてきました。冷蔵設備や集乳の仕組みが十分に整っていない地域では、乳を発酵させることが保存の手段であると同時に、地域の食文化そのものにもなっています。こうした伝統的な発酵は、市販のスターター(発酵を開始させるために加…
公開日: 2026年09月21日 06:55
肥満外科手術後に「位相角」はどう変化するか——術後6か月間を追った後ろ向き研究
重度の肥満に対する代謝・肥満外科手術(MBS)は有効な治療として広く認められていますが、手術後に栄養状態や代謝の状態をどう評価するかは難しい課題として残っています。体格指数(BMI、体重と身長から計算する体格の目安)は広く使われる指標ですが、体組成や細胞レベルの健康状態の変化までは反映しきれないと著…
公開日: 2026年09月21日 06:51
自閉スペクトラム症の子どもと母親に共通する腸内細菌の特徴を調べた研究
自閉スペクトラム症(ASD)は、対人的なやりとりやコミュニケーションの難しさ、こだわりの強い反復的な行動などを特徴とする、子どもの頃に現れる発達の特性です。原著によれば、その背景には遺伝的な要因と環境的な要因が複雑に関わっており、原因や発症の仕組みにはまだ分かっていない部分が多く残されています。
公開日: 2026年09月21日 06:47
コロナ禍のバングラデシュ都市スラムにおける食料不安——ラジシャヒ市での訪問調査から
新型コロナウイルスの流行は、世界各地で人々の食生活を変えました。とりわけ影響を受けやすいのが、都市のスラムに暮らす人々です。日雇いなどの不安定な仕事に頼り、人口が密集し、生活基盤も整っていないため、移動制限や経済の停滞がそのまま食卓に跳ね返ります。
公開日: 2026年09月21日 06:40