研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
発酵食品の微生物・代謝物データを共有しやすくする ― ELIXIRの取り組み報告
この資料は、欧州のライフサイエンス研究基盤であるELIXIRが2024年から2028年にかけて進める「生物多様性・食料安全保障・病原体」に関する委託サービス計画の一部として実施されている取り組みの報告です。対象となる作業部会(WP9)は、「FAIRferm」と呼ばれる実装研究にあたり、食品の発酵過程…
公開日: 2026年09月22日 03:34
ネオニコチノイド系殺虫剤は土壌と植物の中でどう動くのか——吸収・代謝・生物学的浄化に関する総説
ネオニコチノイド系殺虫剤(以下、ネオニコチノイド)は農業で広く使われているため、土壌と植物からなる環境(土壌–植物系)に継続的に放出され続けています。著者らは、この状況が生態系と食品安全にリスクをもたらすと指摘しています。
公開日: 2026年09月22日 03:27
乳酸菌の一種がマウスの脂肪肝と糖代謝に与えた影響を調べた研究
腸内にすむ細菌の集まり(腸内細菌叢)のバランスが崩れた状態は、「代謝機能障害関連脂肪性肝疾患(MASLD)」や糖尿病と関係があると指摘されてきました。MASLDとは、肥満や糖代謝の異常などの代謝の問題を背景に、肝臓に脂肪がたまる病気を指す呼び方です。
公開日: 2026年09月22日 01:28
有機資材を組み合わせた栽培体系がレンズマメの収量・病害虫・土壌にもたらす影響
レンズマメ(Lens culinaris Medik.)は、インド北部から中部にかけて広く栽培される重要な豆類で、主に子実が「ダール」をはじめとする伝統的な料理に用いられます。豆類は最も安価なたんぱく源のひとつとされ、個人レベルでも国レベルでも栄養の改善に大きな役割を果たしていると著者らは述べていま…
公開日: 2026年09月21日 12:36
微細藻類からエビ幼生へ運ばれる炭素の量を測る——バナメイエビ幼生の飼育実験
養殖業でも二酸化炭素(CO2)の排出をどう抑えるかが課題となり、生産にともなう炭素の収支を正確に把握することが求められています。これまで注目されてきたのはエネルギー使用や資材の投入でしたが、著者らは、生き物を通じた炭素の動き——光合成による炭素の固定、それが餌を介して運ばれること、そして生物の体内に…
公開日: 2026年09月21日 09:22
海藻由来の成分で魚の鮮度を保つ ― 天然保存料としての可能性をまとめた総説
魚や水産加工品は、良質なたんぱく質、必須アミノ酸、ビタミン、ミネラル、そしてDHAやEPAといったオメガ3系の長鎖多価不飽和脂肪酸を豊富に含む、人にとって栄養価の高い食品です。論文では、魚が世界のたんぱく質需要のおよそ20%をまかなっていると述べられています。
公開日: 2026年09月21日 09:19
塩分の多い環境でカビがオクラトキシンAをつくる仕組みを探る——遺伝子発現と代謝物からのアプローチ
生ハムやサラミといった塩蔵・乾燥させた食肉製品では、オクラトキシンA(OTA)というカビ毒の汚染が問題になります。OTAは腎臓に害を及ぼす物質として知られ、国際がん研究機関(IARC)はこれをグループ2B(ヒトに対して発がん性の可能性がある)に分類しています。論文では、動物で腎腫瘍を引き起こすことや…
公開日: 2026年09月21日 09:14
ニジマスの卵から取り出した脂質が、免疫が抑えられたマウスに与えた影響
がん治療などに使われるシクロホスファミド(CY)という薬剤は、がん細胞の増殖を抑える一方で、免疫のはたらきを低下させる作用が知られています。そのため、免疫の低下をやわらげる自然由来の成分を探す研究が各地で進められてきました。
公開日: 2026年09月21日 09:11
ペルー北東部アマソナス地方のハチミツを化学分析:色の濃さと抗酸化の関係を探る
ハチミツは糖のほかにポリフェノール(植物由来の抗酸化成分)や酵素、ビタミン、ミネラルなどを含む複雑な天然物で、その成分は花の種類や産地、養蜂の管理条件によって変わることが知られています。研究チームは、こうした違いが実際にどの程度現れるのかを確かめるため、ペルー北東部のアマソナス地方で採れたハチミツを…
公開日: 2026年09月21日 07:47
多嚢胞性卵巣症候群と過体重を持つ女性を対象に、排卵誘発前のカロリー制限食とメトホルミンを比べる臨床試験の計画
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)は、生殖年齢の女性にみられる内分泌・生殖の病気で、著者らによれば有病率は最大で12%に達します。月経不順や不妊、過体重・肥満や糖尿病といった代謝面の問題、さらに心理面や皮膚の症状などが現れ、排卵が起きないことによる不妊の最大の原因とされています。論文では、体の健康だけで…
公開日: 2026年09月21日 07:43
乳幼児期の睡眠・外遊び・食事と肥満の関連を調べた中国・江蘇省の多施設調査
子どもの肥満は、小児期のぜんそくや睡眠時無呼吸、心血管疾患、2型糖尿病などのリスクと関わり、長期的には成人期の肥満や慢性疾患とも関連するとされています。その原因は行動、遺伝、身体活動、環境など多くの要因が絡み合うと考えられてきましたが、著者らは、生後から6歳までという早い時期に焦点を当てた研究がとく…
公開日: 2026年09月21日 07:40
キノコの捨てられる部分をミールワームの餌に――ナメコ石突き粉末による小麦ふすま代替の検討
ミールワーム(チャイロコメノゴミムシダマシ、学名 Tenebrio molitor)の幼虫は、タンパク質に富む食料・飼料の材料として世界各地で飼育されています。論文によれば、乾燥重量あたりの粗タンパク質は40.2〜63.3%で、リシンやスレオニンなどの必須アミノ酸をバランスよく含みます。欧州連合では…
公開日: 2026年09月21日 07:29