研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
食事への反応はなぜ人によって違うのか — 遺伝子と食事の相互作用から心血管疾患を考える総説
心血管疾患は世界の死因の首位を占め続けています。著者らは、2022年に推定1,980万人が心血管疾患で亡くなり、これは世界の全死亡のおよそ32%にあたると紹介しています。そのうち85%は心臓発作と脳卒中によるもので、死亡の4分の3以上は低・中所得国で起きていると報告されています。
公開日: 2026年09月22日 06:30
子どもの「むし歯になりやすい食べ方」をどう測るか——4つの評価方法を比べた研究
むし歯は子どもや若者に最も多くみられる慢性の病気のひとつで、口の中の細菌のはたらきに食生活が影響することが知られています。砂糖を頻繁にとることや加工された炭水化物の摂取が多いことはむし歯の増加と関係があり、逆に砂糖の少ない食生活はむし歯が少ないことと結びついていると、著者らは先行研究を引いて説明して…
公開日: 2026年09月22日 06:25
太陽光で海底の水をくみ上げ、カキ養殖の環境を改善する装置の試験
瀬戸内海では、かつての水質汚濁対策として厳しい排水規制が導入された結果、水質は大きく改善した一方で、植物プランクトンの成長に欠かせない窒素やリンといった栄養塩まで過度に少なくなる「貧栄養化」が進んだと論文は説明しています。とくに溶存無機窒素(DIN、海水に溶けた無機態の窒素)は1990年代後半から低…
公開日: 2026年09月22日 06:20
腸内細菌の代謝物から「糖化ストレス」を和らげる成分を探す――菌株ごとの代謝プロファイル解析による研究
私たちの腸内にすむ細菌は、つくり出す代謝物を通じて全身の状態に影響することが知られています。近年は、生きた菌そのものではなく、菌に由来する代謝物やその調製物(ポストバイオティクス)を活用する研究が注目されています。
公開日: 2026年09月22日 06:15
植物由来のエストロゲン様成分と発生期のばく露——種を超えた研究の総説
大豆などの植物には、動物の体内でエストロゲン(女性ホルモンの一種)に似たはたらきをする成分が含まれています。こうした成分は「フィトエストロゲン(植物エストロゲン)」と呼ばれ、細胞にあるエストロゲン受容体と結びつくことで、体の働きに変化を引き起こすことがあります。著者らは、この成分が体に及ぼす影響は、…
公開日: 2026年09月22日 06:11
ブラジル北東部の移行帯で調べた野生動物の利用と取引——狩猟者15人への聞き取り調査
野生動物の狩猟と利用は、世界各地で長く続いてきた営みです。しかし研究チームによれば、これまで狩猟に関する知見の多くは、アマゾンやコンゴ盆地、東南アジアの森林といった湿潤な熱帯地域から得られてきました。それに比べて、乾燥した熱帯の生態系については分かっていることが少ないといいます。
公開日: 2026年09月22日 06:07
豚肉の熟成に使う乳酸菌を変えると脂質はどう変わるか——スターターカルチャーの比較とゲノム解析
肉は水分や栄養が豊富なため傷みやすく、乾燥・塩漬け・発酵といった保存の工夫が古くから重ねられてきました。論文の導入では、世界で生産される食品の約25%が収穫後や食肉処理後に微生物による腐敗で失われるという推定が引用されています。こうした課題への対応として注目されているのが「ハードル技術」で、温度管理…
公開日: 2026年09月22日 06:02
水不足の稲作を支えるか——バイオフィルム微生物肥料が稲の生育・収量・玄米成分に与えた影響
稲は主食作物のなかでも特に多くの水を必要とします。著者らは、稲作が世界の灌漑用水の34〜43%を占め、淡水取水量全体の24〜30%に関わると報告されている点を出発点としています。スリランカの慣行的な稲作では、米1kgを生産するのにおよそ3,000〜5,000Lの水が必要とされ、小麦・大麦・トウモロコ…
公開日: 2026年09月22日 05:57
食べる人の経済学100年——農業経済学誌が追った消費者研究の歩み
この論文は、Journal of Agricultural Economics(農業経済学誌)に掲載されてきた消費者行動と食料需要に関する研究を、過去100年にわたって振り返ったものです。著者らは、農業経済学会の創立100周年という節目に合わせ、この分野の研究がどのように始まり、どのように広がってい…
公開日: 2026年09月22日 05:52
穀物をすべて残したまま発酵させる ― 大麦麦芽とライ麦麦芽を用いたウイスキー用もろみ製造の比較研究
スコッチウイスキーの製造では、粉砕した穀物(グリスト)を糖化した後、溶け残った不溶性の固形分を取り除き、透明な糖液(ウォート)だけを発酵に回すのが一般的です。これに対し、不溶性の固形分を取り除かずに発酵、さらには蒸留の工程まで持ち込む「All Grains In(AGI、全穀物投入)」と呼ばれる手法…
公開日: 2026年09月22日 05:47
養殖される海藻を「形質」で捉え直す——新たな候補種を探すための枠組み
海藻の養殖は、食品や飼料、食品添加物の原料などさまざまな用途に広がっており、海面養殖の生産量の半分以上(湿重量ベース)を占めるまでに成長しています。魚類養殖と違って餌を外から与える必要がほとんどないため、比較的環境負荷の小さい生産方法だと論文は説明しています。
公開日: 2026年09月22日 05:43
マンゴーの皮の色から糖度とビタミンCを推定する試み
マンゴーは熱帯・亜熱帯アジアで広く栽培され、食べられている果物です。消費者が店先で熟しているかどうかを判断するとき、まず頼りにするのは皮の色です。緑がかったものよりも黄色みを帯びたものが甘そうに見える、という経験は多くの人が持っているでしょう。原著の著者らによれば、こうした色の変化は見た目だけの問題…
公開日: 2026年09月22日 05:38