研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
植物由来のエストロゲン様成分と発生期のばく露——種を超えた研究の総説
大豆などの植物には、動物の体内でエストロゲン(女性ホルモンの一種)に似たはたらきをする成分が含まれています。こうした成分は「フィトエストロゲン(植物エストロゲン)」と呼ばれ、細胞にあるエストロゲン受容体と結びつくことで、体の働きに変化を引き起こすことがあります。著者らは、この成分が体に及ぼす影響は、…
公開日: 2026年09月22日 06:11
ブラジル北東部の移行帯で調べた野生動物の利用と取引——狩猟者15人への聞き取り調査
野生動物の狩猟と利用は、世界各地で長く続いてきた営みです。しかし研究チームによれば、これまで狩猟に関する知見の多くは、アマゾンやコンゴ盆地、東南アジアの森林といった湿潤な熱帯地域から得られてきました。それに比べて、乾燥した熱帯の生態系については分かっていることが少ないといいます。
公開日: 2026年09月22日 06:07
豚肉の熟成に使う乳酸菌を変えると脂質はどう変わるか——スターターカルチャーの比較とゲノム解析
肉は水分や栄養が豊富なため傷みやすく、乾燥・塩漬け・発酵といった保存の工夫が古くから重ねられてきました。論文の導入では、世界で生産される食品の約25%が収穫後や食肉処理後に微生物による腐敗で失われるという推定が引用されています。こうした課題への対応として注目されているのが「ハードル技術」で、温度管理…
公開日: 2026年09月22日 06:02
水不足の稲作を支えるか——バイオフィルム微生物肥料が稲の生育・収量・玄米成分に与えた影響
稲は主食作物のなかでも特に多くの水を必要とします。著者らは、稲作が世界の灌漑用水の34〜43%を占め、淡水取水量全体の24〜30%に関わると報告されている点を出発点としています。スリランカの慣行的な稲作では、米1kgを生産するのにおよそ3,000〜5,000Lの水が必要とされ、小麦・大麦・トウモロコ…
公開日: 2026年09月22日 05:57
食べる人の経済学100年——農業経済学誌が追った消費者研究の歩み
この論文は、Journal of Agricultural Economics(農業経済学誌)に掲載されてきた消費者行動と食料需要に関する研究を、過去100年にわたって振り返ったものです。著者らは、農業経済学会の創立100周年という節目に合わせ、この分野の研究がどのように始まり、どのように広がってい…
公開日: 2026年09月22日 05:52
穀物をすべて残したまま発酵させる ― 大麦麦芽とライ麦麦芽を用いたウイスキー用もろみ製造の比較研究
スコッチウイスキーの製造では、粉砕した穀物(グリスト)を糖化した後、溶け残った不溶性の固形分を取り除き、透明な糖液(ウォート)だけを発酵に回すのが一般的です。これに対し、不溶性の固形分を取り除かずに発酵、さらには蒸留の工程まで持ち込む「All Grains In(AGI、全穀物投入)」と呼ばれる手法…
公開日: 2026年09月22日 05:47
養殖される海藻を「形質」で捉え直す——新たな候補種を探すための枠組み
海藻の養殖は、食品や飼料、食品添加物の原料などさまざまな用途に広がっており、海面養殖の生産量の半分以上(湿重量ベース)を占めるまでに成長しています。魚類養殖と違って餌を外から与える必要がほとんどないため、比較的環境負荷の小さい生産方法だと論文は説明しています。
公開日: 2026年09月22日 05:43
マンゴーの皮の色から糖度とビタミンCを推定する試み
マンゴーは熱帯・亜熱帯アジアで広く栽培され、食べられている果物です。消費者が店先で熟しているかどうかを判断するとき、まず頼りにするのは皮の色です。緑がかったものよりも黄色みを帯びたものが甘そうに見える、という経験は多くの人が持っているでしょう。原著の著者らによれば、こうした色の変化は見た目だけの問題…
公開日: 2026年09月22日 05:38
みかんの香り成分からつくる樹脂を生分解性プラスチックに混ぜる——酸化防止・抗菌・酸素バリアの向上を報告
食品の包装材には、酸素や水蒸気を通しにくい「バリア性」、破れにくさ、そして内容物を守る機能が求められます。石油由来のプラスチックは性能とコストの面で長く主役でしたが、環境中に残りやすい点が問題視されてきました。そこで注目されているのが、微生物がつくる生分解性のポリエステルです。研究チームは、その一種…
公開日: 2026年09月22日 05:34
乾燥中のリンゴはどう硬くなるのか——マイクロ波を断続的に使う乾燥法と熱風乾燥の比較
果物や野菜は水分を80〜95%含むため傷みやすく、乾燥は保存のために広く使われてきた方法です。しかし水分が抜けていく過程で、食品の組織は縮んだり潰れたりし、表面が硬い殻のようになる「ケースハードニング(表面硬化)」が起きることもあります。こうした変化は、乾燥品の食感や品質を大きく左右します。
公開日: 2026年09月22日 05:31
収穫前のジベレリン処理がカシューの「果柄」の品質と代謝に与える影響
カシュー(Anacardium occidentale L.)は、輸出品として知られるナット(種実)のほかに、その上に肥大してつく肉厚の部分をもちます。この部分は「果柄(かへい)」または「カシューアップル」と呼ばれる疑似果実で、食物繊維やポリフェノール、ビタミンC、有機酸を含む水分の多い組織です。し…
公開日: 2026年09月22日 05:23
胎児期に飢饉を経験した世代と成人後の脂肪肝 ― 中国西部の健診受診者を対象とした報告
人生の最初期にどのような栄養状態で育ったかが、その後何十年も経ってからの健康に関わるのではないか。この問いは「DOHaD」と呼ばれる考え方として知られ、成人期の生活習慣や遺伝だけでなく、生まれる前後の栄養状態が代謝に関わる病気のなりやすさに影響しうると想定されています。研究チームは、この考え方を検証…
公開日: 2026年09月22日 05:19