研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
未利用魚を使ったフィッシュフィンガーを消費者はどう評価するか
漁で目的の魚以外に網に入る「混獲」の魚には、市場価値が低いために廃棄されてしまう種類が少なくありません。こうした魚は「未利用魚」と呼ばれ、多くの漁業で廃棄が続いていることが課題となっています。
公開日: 2026年09月25日 09:01
食用きのこの菌糸体を植物性代替肉の材料に――23株のスクリーニングと加工特性の検討
植物性の代替肉は、たんぱく質の質、肉らしい風味、繊維状の食感という点で依然として課題を抱えていると、著者らは指摘しています。そこで注目されたのが、食用菌類の菌糸体です。菌糸体とは、きのこの傘や柄になる前の、糸状に伸びる細胞のかたまりのことで、培養によって増やすことができます。菌糸体はたんぱく質を多く…
公開日: 2026年09月25日 08:57
大豆ミールの成分は加工でどう変わるか――二次元液体クロマトグラフィーによる詳細な分析
大豆の摂取は、イソフラボンやソヤサポニンといった生理活性をもつ複数の成分の存在と関連づけて語られてきました。著者らは、食品加工がこうした成分の構成を大きく変えてしまう一方で、その変化は複雑であり、従来のクロマトグラフィー(混合物の成分を分離して調べる分析手法)では十分に捉えられないという課題を出発点…
公開日: 2026年09月25日 08:51
魚肉ソーセージの脂質酸化と包装方法 ― 真空包装と包装フィルムの違いを調べた実験
魚を原料にした加工品は、保存している間に脂質(あぶら)が空気中の酸素と反応して劣化していきます。これを脂質酸化と呼び、風味の低下や品質の劣化につながります。特に、カワカマス科の淡水魚であるスネークヘッド(学名 Channa striata、インドネシアなどで食用にされる魚)は不飽和脂肪酸を含み、酸化…
公開日: 2026年09月25日 08:48
乾燥温度を変えて調べた、ペクチンを含む植物副産物の飼料利用に向けた加工条件
野菜や作物を加工すると、搾りかすや茎、花といった食用にならない部分が大量に残ります。著者らは、こうした植物由来の副産物をうまく活用することが、農業廃棄物を減らしながら、家畜の飼料づくりに使える機能性成分の新しい供給源を得る有望な道になると位置づけています。
公開日: 2026年09月25日 08:43
血中ビタミンD値は組織のビタミンD関連遺伝子の働きを映しているか——重度肥満の思春期患者を対象とした報告
ビタミンDは骨やカルシウムの調節だけでなく、血圧、血糖の調節、免疫、代謝など幅広い働きに関わるとされています。体内で活性型に変わったビタミンDは、「ビタミンD受容体(VDR)」というタンパク質を介して多くの遺伝子の働き(遺伝子発現)を調節します。臨床の現場では、血液中の「25OHD(25-水酸化ビタ…
公開日: 2026年09月25日 08:40
腸内細菌がつくる短鎖脂肪酸と「駆出率が保たれた心不全」——総説論文が整理した現状
心不全のうち「駆出率が保たれた心不全(HFpEF)」は、心臓が血液を送り出す力(左室駆出率)は50%以上に保たれているのに、息切れ・倦怠感・むくみといった心不全の症状が現れる病態です。心臓がうまく拡がって血液を受け入れる「拡張機能」の障害が特徴で、著者らによれば、加齢、高血圧、肥満、糖尿病、冠動脈疾…
公開日: 2026年09月25日 08:36
ケツルアズキ(ブラックグラム)の4つの形態を比べる — 皮と割りの違いが栄養成分と抗栄養因子に与える影響
ケツルアズキ(学名 Vigna mungo、日本ではウラド豆やブラックグラムとも呼ばれます)は、インド亜大陸を中心に広く食べられている豆類です。研究チームによれば、インドは世界生産量の約7割を占める最大の生産国かつ消費国であり、この豆はインドの食生活において穀類の約3倍にあたるおよそ26%のたんぱく…
公開日: 2026年09月25日 08:31
気候変動に強い作物を育てる——CRISPRゲノム編集の現在地を整理した総説
気温の上昇や降雨の不安定化は、すでに収穫量や品質の減少として農業に影響を及ぼしています。著者は、地球全体の地表温度が1.5〜4度上昇すると見込まれること、先行研究では気温が1度上がるごとに小麦・イネ・トウモロコシ・ダイズの世界収量がそれぞれ6.0%、3.2%、7.4%、3.1%低下すると報告されてい…
公開日: 2026年09月25日 08:26
食事の質と「生物学的な老化」の関係を探る——ドイツの二つの住民コホートでDNAメチル化を調べた研究
著者らは、食生活の良し悪しが体の分子レベルの状態にどう表れるのかを調べました。栄養学の研究はこれまで、赤身肉や野菜といった個々の食品・栄養素に注目することが多かったのですが、実際の食事は多様な食品の組み合わせです。そこで用いられるのが「食事の質スコア」で、ある人の食事が栄養ガイドラインや疾病予防の知…
公開日: 2026年09月25日 08:20
思春期の食事パターンと認知成績をつなぐ脳の構造的経路——ABCD研究データの横断分析
思春期は脳がまだ大きく変化し続ける時期で、記憶や思考を支える神経回路が環境の影響を受けやすいと考えられています。著者らは、この時期の食事のとり方が認知成績とどう関連し、その関連に脳の構造的な特徴がどう関わるのかを調べることを目的としました。
公開日: 2026年09月25日 08:16
炎症性腸疾患の患者におけるビタミンD不足の頻度と、病勢との関係を調べた報告
炎症性腸疾患(IBD)は、クローン病と潰瘍性大腸炎を主とする、消化管に慢性的な炎症が起こり、落ち着いた時期と再び悪化する時期を繰り返す病気です。著者らは、この病気の患者では栄養素の吸収が妨げられやすく、ビタミンDをはじめとする微量栄養素の不足がしばしばみられることを背景として挙げています。ビタミンD…
公開日: 2026年09月25日 08:11