研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
リン酸製造の副産物は小麦栽培にどう働くか――異なる土壌での2年間の試験
研究チームは、リン酸の製造時に生じる副産物「リン酸石こう」を土壌に加えたとき、小麦の収量や養分の吸収、土壌の微生物がどう変わるかを調べました。リン酸石こうは硫酸カルシウムを主成分とし、土壌改良や養分供給への利用が期待される一方、有害となり得る微量元素を含むため、作物への取り込みも確認する必要がありま…
公開日: 2026年10月04日 14:59
マルーラの実は熟し方で中身が変わる――収穫時期と成分の関係を調べた研究
南部アフリカに自生するマルーラ(Sclerocarya birrea)は、南アフリカの農村・半農村地域で生の果実として食べられるほか、酒やジャム、ジュース、ナッツなどの原料にも使われてきた在来果実です。ビタミンCやカルシウム、カリウム、リンなどを豊富に含むと報告されており、地域の食と栄養を支える存在…
公開日: 2026年09月25日 23:09
乾燥ストレス下における野菜用大豆F4系統の生理・生化学・形態的評価
野菜用大豆(枝豆型の大豆、Glycine max)は、たんぱく質や必須アミノ酸、食物繊維、ビタミン、ミネラルを豊富に含む作物です。穀実用の大豆が完熟してから収穫されるのに対し、野菜用大豆はさやが8〜9割ほど肥大した未熟な段階(R6期)で収穫されます。著者らによれば、南アフリカでは遺伝子組換えでない高…
公開日: 2026年09月19日 06:59
苦味のある葉野菜「ビターリーフ」は調理でどう変わるのか——既存研究の到達点と空白を整理した総説
ビターリーフ(Vernonia amygdalina Del.)は、西アフリカなどで古くから食べられてきた在来の葉野菜で、栄養に富む食材として知られています。しかし著者らは、これまでの研究の多くが生の葉そのものや実験室で調製した抽出物を対象としており、実際に人が食べる形、つまり下ごしらえや加熱を経た…
公開日: 2026年09月14日 02:21
微細藻類の強すぎる『旨味』を抑える食品成分ラクチゾール、食べやすさ改善のカギに
スピルリナやクロレラといった微細藻類は、たんぱく質や栄養価の高さから食品原料として注目されています。しかし実際に食べてみると、独特の強い旨味や風味が気になり、そのまま口にするのは難しいと感じる人も少なくありません。この研究は、そうした微細藻類が持つ『強すぎる旨味』を、味覚に作用する物質でうまく抑えら…
公開日: 2026年09月10日 09:03
食料システムは目標を達成できるか——44指標で世界の進捗を評価した研究
「食」は健康だけでなく、環境や経済、社会の公正さにも深く関わっています。近年、各国や国際機関は食料システム(生産から流通、消費までの一連の仕組み)を持続可能な形に変えていこうという取り組みを進めてきました。しかし、こうした取り組みがどれだけ進んでいるのかを測る「共通のものさし」は、実はこれまで十分に…
公開日: 2026年08月12日 19:32
アマランサス葉粉末入りマフィン、栄養と食べやすさの両立点はどこにある?
アフリカや東南アジアなどで古くから食べられてきた葉物野菜「アマランサス」をご存じでしょうか。栄養価の高い在来野菜として知られていますが、日常的にたくさん食べてもらうにはひと工夫が必要です。そこで研究者たちが目をつけたのが、私たちにとって身近な焼き菓子「マフィン」でした。アマランサスの葉を粉末にして小…
公開日: 2026年08月09日 18:27
モンキーオレンジは「未来の機能性食品」になり得るか——サハラ以南アフリカの果実を文献レビューで検証
アフリカ南部を中心に自生する「モンキーオレンジ(Strychnos spinosa Lam.)」という果実をご存じでしょうか。乾燥に強い在来の果樹で、地域では古くから食用・薬用として利用されてきましたが、世界的な市場にはほとんど登場していません。今回紹介する論文は、このモンキーオレンジに含まれる栄養…
公開日: 2026年08月02日 23:27
土壌を守る農法は食卓を豊かにするか——ザンビアの調査から
気候変動や土壌の劣化が世界の農業に影を落とすなか、「環境再生型農業(リジェネラティブ・アグリカルチャー、RA)」と呼ばれる農法が近年注目を集めています。これは、耕作の仕方を工夫して土壌を健全に保つことを出発点に、農地全体の生態系サービスを取り戻そうとする草の根的なアプローチです。土壌の健康や炭素の貯…
公開日: 2026年07月27日 01:30