研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
ひまわり油を余さず使い、食品添加物の原料へ変える加工法の検討
ウクライナで最も広く使われている植物油はひまわり油です。植物油は加工の過程で脂肪酸などに分解されて利用されますが、その際に副産物も生じます。研究チームは、副産物や廃棄物の発生を減らす「グリーンケミストリー」の考え方に沿って、ひまわり油を余すところなく使う廃棄物ゼロの加工技術の確立を目指しました。
公開日: 2026年10月17日 05:49
パンづくりに植物やキノコの素材を加える研究の現状を整理した総説
ウクライナでは、パンやパン類が食事から摂るカロリーの約40%を占めるとされ、年齢や収入に関わらず多くの人が日常的に食べています。一方で、パン製造業は長く縮小傾向にあります。著者らが引用した資料によると、2013年に小麦粉は約237.8万トン、パンは約156.1万トン生産されていましたが、2018年ま…
公開日: 2026年10月16日 22:17
心身の不調を抱える人の食事支援におけるスパイスと気質の位置づけを整理した文献レビュー
心身症は、体の病気でありながら、その発症や経過に心理的ストレス、睡眠、食習慣、運動不足などが複雑に関わる病気です。この論文は、こうした心身症の患者に対する包括的なケアの中で、食事がどのような役割を担いうるかを整理しています。
公開日: 2026年10月16日 05:17
若年性特発性関節炎の子どもにおけるビタミンDの摂取状況と血中濃度を調べた研究
若年性特発性関節炎(JIA)は、16歳未満で発症し6週間以上続く関節の炎症をまとめた病気の総称で、子どもの慢性リウマチ性疾患のなかで最も多いものの一つです。著者らによれば、発症の仕組みには遺伝的な素因や環境要因、感染などのきっかけ、免疫の調節の乱れが関わると考えられていますが、原因は最終的には解明さ…
公開日: 2026年09月30日 19:55
グルテンフリーの冷凍ペリメニをつくるには——米・トウモロコシ・亜麻の粉とナス粉末を使った技術開発
小麦を避けなければならない人にとって、冷凍の調理済み半製品は選択肢が限られます。研究チームは、この背景として二つの技術的な課題を挙げています。一つは、多くのグルテンフリー食品で抗酸化物質と食物繊維が不足しがちであること。もう一つは、グルテン(小麦に含まれ、生地に粘りと弾力を与えるたんぱく質)がないと…
公開日: 2026年09月29日 05:20
青カビチーズ・海塩・タキシフォリンを使った生ハム風ドライソーセージの配合検討と品質・安全性の評価
ドライソーセージ(乾燥熟成させた非加熱のソーセージ)は消費者に人気の高い食肉加工品です。研究チームは、こうした製品の生物学的価値(タンパク質としての栄養的な質)を高めることが現在の課題だと述べています。
公開日: 2026年09月28日 17:26
酵母の細胞壁由来プレバイオティクスを与えた実験用ラットの状態を調べた研究
家畜の飼育では、抗菌薬の使用が耐性菌のリスクから厳しく制限されるようになり、病気になってから治すのではなく、あらかじめ健康を保つ工夫が重視されています。そうした工夫のひとつが「プレバイオティクス」です。これは胃で消化されずに腸まで届き、腸内の有益な細菌のえさとなって、その増殖や働きを助ける飼料成分を…
公開日: 2026年09月26日 06:19
ホエーとカボチャ粉末を使った機能性デザートの特性を調べた研究
チーズなどの製造過程で大量に生じるホエー(乳清)は、かつては廃棄物として扱われてきましたが、乳たんぱく質や乳糖、ビタミン、ミネラルを含む有用な原料です。研究チームは、このホエーを副産物として有効活用しながら、植物由来の材料だけで安定した食感をつくる乳デザートの開発が十分に進んでいない点を課題として取…
公開日: 2026年09月25日 14:54
手づくりヤギ乳ハードチーズの「本物らしさ」を見分ける──組織構造と脂質組成を組み合わせた判別の試み
ヤギ乳から作られるチーズは、消化のしやすさやアレルギーを起こしにくい性質などから消費者の関心が高く、そのぶん価格も高くなります。研究チームは、こうした需要の高まりが、ヤギ乳脂肪をより安価な他の動物の乳脂肪や植物油で部分的・全面的に置き換えるという偽装を招いている、と先行研究を引きながら指摘しています…
公開日: 2026年09月25日 14:50
全粒粉への完全置き換えは生地とビスケットの品質にどう影響するか
小麦粉を使った焼き菓子は子どもから高齢者まで幅広く親しまれていますが、その多くは精製された高級小麦粉を原料としています。精製の工程では、小麦粒からふすま(外皮)と胚芽が取り除かれます。研究チームによれば、この部分にこそ食物繊維やミネラル、ビタミン、生理活性物質の大半が含まれており、精製によって粉とそ…
公開日: 2026年09月25日 07:41
スペルト小麦全粒粉と亜麻仁ミールを加えたパスタ——機能的・技術的特性からみた配合の検討
軟質小麦からつくられる一般的なパスタは、手に入りやすく調理も簡単で保存もきく一方、炭水化物が多く高カロリーで、たんぱく質はアミノ酸組成の面で偏りがあり含有量も10〜12%にとどまる、と研究チームは論文の冒頭で指摘しています。そこで著者らが取り組んだのは、この軟質小麦パスタの栄養組成を強化しつつ、パス…
公開日: 2026年09月25日 07:34
干ばつ下のアカクローバー——根粒菌と生育促進菌の組み合わせ接種が窒素固定と光合成に与える影響
アカクローバー(Trifolium pratense L.)は家畜の飼料として価値が高く、土壌の肥沃度を高める作物でもあります。その理由は、根に共生する根粒菌が空気中の窒素を植物が使える形に変える「共生窒素固定」を行うためです。論文によれば、アカクローバーは生育期間中に1ヘクタールあたり100〜15…
公開日: 2026年09月18日 05:41