研究論文紹介記事一覧

発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る

二酸化硫黄のくん蒸は収穫後のドリアンの品質と病気への抵抗性にどう影響するか 研究論文OpenAlexマレーシア

二酸化硫黄のくん蒸は収穫後のドリアンの品質と病気への抵抗性にどう影響するか

ドリアンは独特の香りで知られる熱帯果実ですが、呼吸が盛んでエチレン(果実の成熟を進める植物ホルモン)を多く出すため、収穫後の日持ちが短い果物です。過熟、果皮の割れ、微生物による傷み、風味の劣化が早く進み、遠方への流通の妨げになっています。

公開日: 2026年10月20日 06:52

ジャカルタの石油・ガス企業の事務職員における過体重・肥満と関連する要因 研究論文OpenAlexマレーシア

ジャカルタの石油・ガス企業の事務職員における過体重・肥満と関連する要因

研究チームは、インドネシア・ジャカルタにある石油・ガス企業(論文では仮名で「PT X」と表記)の事務職員を対象に、体格指数(BMI)で判定した「過栄養」、つまり過体重と肥満にどのような要因が関わっているかを調べました。BMIは体重(kg)を身長(m)の2乗で割った値で、体格を大まかに評価する指標とし…

公開日: 2026年10月19日 09:55

魚醤の発酵を早めるには 微生物・化学変化・物理変化をまとめて捉えた総説 研究論文OpenAlexマレーシア

魚醤の発酵を早めるには 微生物・化学変化・物理変化をまとめて捉えた総説

魚醤は、魚と大量の塩を長期間発酵させて作る液体調味料です。マレーシアのブドゥ、タイのナンプラー、ベトナムのヌクマムなど、アジア各地で親しまれています。一般的には20%を超える食塩を加え、30〜35℃で少なくとも6か月発酵させます。国際的な食品規格であるコーデックス規格でも、最低6か月の発酵が定義に含…

公開日: 2026年10月18日 06:32

インドネシアにおけるファストフードを食べる頻度と抑うつ症状の関連を調べた横断研究 研究論文OpenAlexマレーシア

インドネシアにおけるファストフードを食べる頻度と抑うつ症状の関連を調べた横断研究

都市化や生活の変化に伴い、手軽に食べられるファストフードは多くの国で日常の食事の一部になりつつあり、インドネシアでも消費が広がっていると著者らは述べています。ファストフードは一般に飽和脂肪、糖分、塩分、エネルギーが多く、食物繊維やビタミン、ミネラルが少ないとされ、これまで肥満や心血管疾患などとの関係…

公開日: 2026年10月16日 21:58

マレーシア・サラワク州ラワスのムスリムにおけるハラール意識と持続可能な消費 研究論文OpenAlexマレーシア

マレーシア・サラワク州ラワスのムスリムにおけるハラール意識と持続可能な消費

イスラム教では、食べてよいものを「ハラール」と呼びます。ただし本研究の著者らによれば、ハラールは宗教上許されているかどうかだけの問題ではありません。「ハラーラン・タイイバン」という考え方では、清潔さ、安全性、品質といった「良いもの」であることも重視されます。

公開日: 2026年10月16日 08:50

高圧処理でナマコ体壁の成分を取り出しやすくする試み:Stichopus fusiformiossaを対象とした研究 研究論文OpenAlexマレーシア

高圧処理でナマコ体壁の成分を取り出しやすくする試み:Stichopus fusiformiossaを対象とした研究

ナマコの体壁には、コラーゲンや、糖が長くつながったグリコサミノグリカン(GAG)と呼ばれる成分などが豊富に含まれており、機能性食品素材の原料として関心を集めています。研究チームが対象としたStichopus fusiformiossaは東南アジアの海域に広く分布する熱帯性のナマコで、コラーゲン含量の…

公開日: 2026年10月16日 06:45

農産加工残渣由来の「フェノール類を伴う食物繊維」素材をどう捉えるか:加工による性質の変化と食品利用に向けた課題を整理したレビュー 研究論文OpenAlexマレーシア

農産加工残渣由来の「フェノール類を伴う食物繊維」素材をどう捉えるか:加工による性質の変化と食品利用に向けた課題を整理したレビュー

果物や穀物などを加工した後に残る皮やかすといった農産加工残渣には、食物繊維とともに、ポリフェノールに代表されるフェノール類も含まれていることがあります。フェノール類には、溶媒で取り出せるものと、植物の細胞壁に結びついたものがあります。ただし著者らは、食物繊維とフェノール類が同じ素材に一緒に含まれてい…

公開日: 2026年10月15日 06:35

SNSは高齢期の食生活にどう関わるのか:四つの心理的経路と研究課題を整理したミニレビュー 研究論文OpenAlexマレーシア

SNSは高齢期の食生活にどう関わるのか:四つの心理的経路と研究課題を整理したミニレビュー

世界では高齢化が進んでいます。論文が引用する世界保健機関(WHO)の資料によると、2030年には世界の6人に1人が60歳以上になり、この年齢層は2050年に21億人に達すると見込まれています。同じ時期に、レシピや健康情報、広告、人とのやり取りは、ますますSNSを通じて流れるようになりました。研究チー…

公開日: 2026年10月13日 21:37

マレーシア・サバ州の熱帯ナマコ2種、骨片の形態による種の確認と栄養成分の分析 研究論文OpenAlexマレーシア

マレーシア・サバ州の熱帯ナマコ2種、骨片の形態による種の確認と栄養成分の分析

ナマコは、ゆでて干した加工品(ビーシュ・ド・メール、日本でいう「いりこ」)として広く取引されています。加工されると色や形などの手がかりが失われ、種類を見分けにくくなります。そのため、高価な種が安価な種にすり替えられたり、誤った表示がされたりするおそれが指摘されています。また、商品価値は種類、見た目、…

公開日: 2026年10月07日 05:05

ナツメヤシの実は消化の健康を支えるか — 栄養成分と生体活性成分から整理した総説 研究論文OpenAlexマレーシア

ナツメヤシの実は消化の健康を支えるか — 栄養成分と生体活性成分から整理した総説

近年、食品に「基本的な栄養の供給」だけでなく「健康状態を改善し、病気のリスクを下げる生理的な働き」も期待する機能性食品という考え方が広がってきました。著者らは、その背景として、脂質の摂取が多い現代の食習慣と、肥満・糖尿病・消化器系の障害といった疾患の増加との関連が指摘されてきたことを挙げています。

公開日: 2026年10月03日 07:30

霊芝菌糸体を乳酸菌で発酵させると何が変わるか——うま味と抗酸化力の変化を追った研究 研究論文OpenAlexマレーシア

霊芝菌糸体を乳酸菌で発酵させると何が変わるか——うま味と抗酸化力の変化を追った研究

霊芝(レイシ、学名 Ganoderma lucidum)は「霊芝(リンジー)」として中国で古くから用いられてきたキノコで、多糖類やトリテルペン類といった成分を含みます。ただし著者らは、このトリテルペン類が強い苦味と渋味のもとになっており、食品としての利用が広がりにくい原因になっていると述べています。

公開日: 2026年09月30日 07:53

乳酸菌5株のプロバイオティクス特性と抗菌物質を評価した研究 研究論文OpenAlexマレーシア

乳酸菌5株のプロバイオティクス特性と抗菌物質を評価した研究

複数の抗菌薬が効かなくなった細菌(多剤耐性菌)の増加は、食品の安全性、とくに食品の保存という面で大きな課題になっています。著者らは、こうした状況に対して、食品の発酵などに用いられる乳酸菌が手がかりになりうると位置づけています。乳酸菌は抗菌物質(AMS)やバクテリオシン様阻害物質(BLIS、細菌がつく…

公開日: 2026年09月28日 10:01