研究論文紹介記事一覧

発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る

土と葉の「水の状態」を光で読む——有機質肥料が育てる土壌と植物のつながり 研究論文OpenAlex

土と葉の「水の状態」を光で読む——有機質肥料が育てる土壌と植物のつながり

土は、根が伸びる場であり、水をたくわえ、微生物がはたらく場でもあります。豚ぷん堆肥のような有機質肥料を入れると、土の構造や養分の出方、水の保ち方が変わることは知られていますが、その過程で土や植物の中の「水の分子のまとまり方」がどう変化するのかは、よく分かっていませんでした。

公開日: 2026年09月26日 05:06

避難先の住宅団地で続く住民主体の料理教室——福島の原発避難者への聞き取り調査から 研究論文OpenAlex

避難先の住宅団地で続く住民主体の料理教室——福島の原発避難者への聞き取り調査から

東日本大震災と東京電力福島第一原子力発電所の事故により、多くの住民が長期の避難生活を余儀なくされました。避難所から仮設住宅、そして災害公営住宅へと住まいが移るたびに、それまで築かれた地域のつながりはいったん解け、慣れない環境で人間関係を結び直す必要がありました。震災前に同居していた家族が離れて暮らす…

公開日: 2026年09月26日 00:07

クコの実由来多糖類と動脈硬化モデルマウスの脂質・免疫に関する研究の紹介 研究論文OpenAlex

クコの実由来多糖類と動脈硬化モデルマウスの脂質・免疫に関する研究の紹介

血液中の脂質バランスが崩れる脂質異常症は、動脈硬化や心血管疾患と結びつく代謝の乱れとして知られています。著者らによれば、脂質異常症では肝臓や血管壁で慢性的に弱い炎症が続き、コレステロールの蓄積だけでなく免疫のはたらきの乱れも伴います。そのため、代謝と免疫の両方に作用しうる食品由来の成分に関心が集まっ…

公開日: 2026年09月25日 23:04

5か国の食事と腸内細菌叢を同じ方法で比べた大規模研究 研究論文OpenAlex

5か国の食事と腸内細菌叢を同じ方法で比べた大規模研究

腸内細菌叢(腸の中にすむ微生物の集まり)は、食事や生活環境の影響を受けて人の代謝や免疫に関わることが知られています。しかし、国や文化による食生活の違いが腸内細菌叢とどう結びつくのかは、はっきりしていませんでした。

公開日: 2026年09月25日 21:44

気候変動は豊作年と凶作年にどう影響したか——トウモロコシとコムギの世界生産を分析 研究論文OpenAlex

気候変動は豊作年と凶作年にどう影響したか——トウモロコシとコムギの世界生産を分析

安定した作物生産は世界の食料安全保障の基盤です。研究チームによれば、気候変動は極端な気象現象を増やし、しばしば収量の低い年、すなわち「凶作」を招いてきました。一方で、場所や季節によっては、好ましい気候条件や大気中の二酸化炭素濃度の上昇が、収量の高い年、すなわち「豊作」の収量をさらに押し上げる可能性も…

公開日: 2026年09月25日 18:46

ドナーミルクのミネラル濃度は産後週数とともに低下する — 日本の母乳バンク試料を分析した報告 研究論文OpenAlex

ドナーミルクのミネラル濃度は産後週数とともに低下する — 日本の母乳バンク試料を分析した報告

母親自身の母乳が得られないとき、早産児には他の母親から提供されたドナーミルク(DHM)が用いられます。母乳に含まれるカルシウム(Ca)、リン、亜鉛(Zn)は、骨の形成や酵素のはたらき、免疫機能などに欠かせない成分です。研究チームは、早産児は胎内でこれらのミネラルを蓄える時期(妊娠後期)が途中で終わっ…

公開日: 2026年09月25日 15:34

L-プロリンを1日最大12グラム、4週間とった場合の安全性を調べた試験 研究論文OpenAlex

L-プロリンを1日最大12グラム、4週間とった場合の安全性を調べた試験

L-プロリンは、肉や乳製品、卵など日常の食品に含まれるアミノ酸で、体内でもアルギニンやグルタミンなどからつくられます。たんぱく質の材料になるだけでなく、グルタミン酸の前駆体としても働き、皮膚や血管、結合組織の主成分であるコラーゲンに多く含まれる成分でもあります。

公開日: 2026年09月25日 15:11

ウェアラブル端末を用いた生活習慣プログラムが高齢者の認知・身体機能に与える影響を調べた無作為化試験 研究論文OpenAlex

ウェアラブル端末を用いた生活習慣プログラムが高齢者の認知・身体機能に与える影響を調べた無作為化試験

認知機能の低下を防ぐ取り組みとして現在もっとも有力とされているのが、運動・睡眠・栄養など複数の領域に同時に働きかける「多領域生活習慣プログラム」です。ただし研究チームは、こうしたプログラムが対面での集中的な指導を前提としており、多くの人に広げるのが難しいという課題を挙げています。

公開日: 2026年09月24日 21:40

マーシャル諸島における2型糖尿病の自己管理を阻むもの——社会文化的・構造的な壁を探る混合研究 研究論文OpenAlex

マーシャル諸島における2型糖尿病の自己管理を阻むもの——社会文化的・構造的な壁を探る混合研究

マーシャル諸島共和国では、2型糖尿病が最も深刻な健康課題とされています。研究チームが引用する2018年の全国調査によれば、18歳以上の27%が糖尿病を有し、35歳を超える層では50%に達していました。糖尿病全体の99.8%が2型であり、約65%は診断されておらず、自らの慢性疾患に気づいていないと報告…

公開日: 2026年09月23日 06:21

海水から淡水へ――サクラマスの筋肉成分は季節でどう変わるか 研究論文OpenAlex

海水から淡水へ――サクラマスの筋肉成分は季節でどう変わるか

日本は温帯にあるため、サケ類の海面養殖は水温に強く制約されます。とくに宮崎県の沿岸は暖流が流れ、国内でもサケ養殖には厳しい水温条件にあたるため、海水での養殖期間は12月から4月ごろまでと短く限られます。そこで同県では、海水温が上がる前に魚を淡水の施設へ戻して飼育を続けるという、きわめて珍しい養殖方法…

公開日: 2026年09月23日 06:02

乳酸菌由来の多糖が免疫細胞の連携を介して細菌を殺す力を高める——培養細胞での報告 研究論文OpenAlex

乳酸菌由来の多糖が免疫細胞の連携を介して細菌を殺す力を高める——培養細胞での報告

ヨーグルトの発酵に使われる乳酸菌の一種、ラクトバチルス・デルブルエッキー・ブルガリクス OLL1073R-1 は、菌体の外に「菌体外多糖(EPS)」と呼ばれる大きな糖の分子を作り出します。研究チームによれば、この株が作るEPSについてはこれまで主にウイルスに対する免疫を高める働きが報告されてきました…

公開日: 2026年09月23日 05:22

太陽光で海底の水をくみ上げ、カキ養殖の環境を改善する装置の試験 研究論文OpenAlex

太陽光で海底の水をくみ上げ、カキ養殖の環境を改善する装置の試験

瀬戸内海では、かつての水質汚濁対策として厳しい排水規制が導入された結果、水質は大きく改善した一方で、植物プランクトンの成長に欠かせない窒素やリンといった栄養塩まで過度に少なくなる「貧栄養化」が進んだと論文は説明しています。とくに溶存無機窒素(DIN、海水に溶けた無機態の窒素)は1990年代後半から低…

公開日: 2026年09月22日 06:20