研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
栄養リテラシーは「内在的能力」と虚弱の関係をどう変えるか——イラン・バボルの高齢者250人を対象とした横断研究
加齢にともなって体や心の働きが衰え、健康上の問題が起きやすくなる状態を「フレイル(虚弱)」と呼びます。一方、世界保健機関(WHO)は、個人が持つ身体的・精神的な能力の総体を「内在的能力(intrinsic capacity、IC)」という考え方で表しています。これは、失われたものを数えるのではなく、…
公開日: 2026年10月02日 09:08
ニホンウズラの初期成長期におけるリジン必要量——飼料タンパク質水準との関係を用量反応モデルで検討
家禽の飼料設計は、かつてのように粗タンパク質の総量だけを指標とする方法から、アミノ酸のバランスを重視する方法へと移ってきました。その中で基準となるのがリジンというアミノ酸です。リジンはタンパク質を組み立てる材料であり、トウモロコシと大豆粕を主体とする一般的な家禽飼料では供給が不足しやすいアミノ酸のひ…
公開日: 2026年10月02日 08:37
プロバイオティクス2種をラットの実験的潰瘍性大腸炎に投与した研究の紹介
潰瘍性大腸炎のような腸の慢性的な炎症は、人だけの問題ではありません。著者らは、犬や猫などの伴侶動物、さらに家畜でも慢性の下痢や体重減少、栄養吸収の低下を伴う大腸炎に似た病態が獣医療で認識されるようになっていると述べています。治療には副腎皮質ステロイド、抗菌薬、免疫調節薬が広く使われていますが、効果が…
公開日: 2026年10月02日 08:33
大腸菌に感染したラットで、乳酸菌由来のプロバイオティクスとポストバイオティクスが腎臓と生殖機能に与えた影響
尿路や生殖器が大腸菌(Escherichia coli)に感染すると、男性では腎臓や生殖機能の不調につながることがあり、精子がつくられる過程や妊よう性が損なわれる場合があると研究チームは述べています。
公開日: 2026年09月30日 19:37
アロエベラゲルとフェンネル・ライム果皮精油の食用コーティングが冷蔵卵の品質と衛生に与える影響
卵は殻に守られているとはいえ、保存中に水分が抜けて軽くなり、内部の品質も少しずつ変化していきます。この研究で著者らが取り組んだのは、卵の表面を食べられる素材で薄く覆う「食用コーティング」によって、冷蔵保存中の品質低下と微生物の増加を抑えられるかという問題です。
公開日: 2026年09月30日 08:56
内生菌が作る三つの化合物、カビの発育とアフラトキシン産生に別々の効き方
アフラトキシンB1(AFB1)は、コウジカビの仲間であるアスペルギルス・フラバスなどが作り出すカビ毒の一種です。トウモロコシやピーナッツ、木の実、綿実といった農作物が、温度や湿度などの条件しだいで汚染されることがあり、国際がん研究機関はAFB1をグループ1の発がん性物質に分類しています。論文の著者ら…
公開日: 2026年09月26日 09:49
イラン南部の成人3050人で調べた「食事パターン」と血中脂質の関係
食生活が心臓や血管、代謝の健康に関わることは広く知られています。しかし研究チームは、実際の食事は多くの食品や栄養素が組み合わさって成り立っているため、単一の栄養素や食品だけを取り上げる従来の方法では全体像をとらえにくいと指摘しています。そこで近年注目されているのが「食事パターン」という考え方です。こ…
公開日: 2026年09月26日 09:32
ユーカリの葉の成分は季節でどう変わるか――収穫時期を探る研究
ユーカリの一種であるEucalyptus camaldulensis(ウナギユーカリ)は、葉から採れる精油や生理活性成分が医薬品・化粧品・食品の各分野で利用される、経済的に重要な樹木です。しかし研究チームによれば、収穫時期と葉の成分の関係を、成分分析・精油組成・データ解析による最適化まで含めて一体的…
公開日: 2026年09月26日 06:15
イランの在来ナシ品種群を40の形質で調べる —— 果実重を人工ニューラルネットワークで予測する試み
西アジアはナシ属(Pyrus)の多様性の重要な中心地のひとつとされ、長い栽培の歴史と農家による選抜、自然交雑を通じて、各地に固有の品種や半野生の系統が数多く生まれてきました。しかし研究チームによれば、こうした在来の遺伝資源は十分に記録されておらず、活用もされていないままです。
公開日: 2026年09月26日 05:25
ローズヒップ由来の色素と炭素ドットを組み込んだ生分解性エアロゲル——牛肉の鮮度を色で知らせる包装材の研究
石油由来のプラスチック包装は、分解されにくいこと、温室効果ガスの排出、有害物質やマイクロプラスチックの放出といった問題を抱えています。研究チームは、こうした素材に代わる、自然界の材料からつくる包装材の開発に取り組みました。
公開日: 2026年09月25日 23:15
太陽光パネルの下でサフランを育てる――北部地域での栽培可能性を探る研究
サフランは食用の花を咲かせる球根植物で、めしべ(柱頭)を乾燥させた香辛料が高値で取引される高付加価値作物です。しかし緯度の高い北部地域では、サフランが花を咲かせる生育期の天候が栽培の障害になると指摘されてきました。
公開日: 2026年09月25日 18:59
テヘランで流通する食用植物油のアフラトキシンB1濃度と摂取量を調べた研究
食用油は日常的な食事に欠かせない食品ですが、原料となる油糧種子は収穫前後や輸送・保管の過程でカビが生えることがあります。そうしたカビ(アスペルギルス属)がつくる毒素の一つがアフラトキシンB1(AFB1)で、国際がん研究機関(IARC)はこれをグループ1の発がん性物質に分類しています。
公開日: 2026年09月25日 15:29