研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
加熱調理や乾燥はトマトの機能性成分と抗酸化能をどう変えるか:15研究を整理したレビュー
トマトには、カロテノイド(赤色色素のリコピンやβ-カロテンなど)、ポリフェノールなどのフェノール化合物、L-アスコルビン酸(ビタミンC)といった成分が含まれています。これらは体に何らかの働きをもつ可能性があることから「生理活性成分」と呼ばれ、トマトの抗酸化能(物質の酸化を抑える性質を試験で測った値)…
公開日: 2026年10月20日 19:49
ウチワサボテンの果実は何を含み、健康と持続可能性にどう関わるのか――既存研究を整理したレビュー
気候変動、土地の劣化、水不足、人口増加、そして生活習慣に関わる慢性疾患の増加は、世界の食料システムにとって大きな課題です。こうした状況では、栄養価が高く、厳しい環境でも育つ作物への関心が高まっています。著者らが注目したのは、ウチワサボテン(オプンティア属)、とくに「プリックリーペア」と呼ばれるオプン…
公開日: 2026年10月09日 01:41
エチオピア東部ディレダワの都市部で、思春期の若者の約7人に1人が不健康な食品を毎日購入:関連する要因を調べた地域調査
砂糖や脂肪、塩分が多く栄養素の少ない食品を食べる習慣は、低・中所得国の若者の間で広がりつつあり、公衆衛生上の課題とされています。思春期(10〜19歳)は食習慣が形づくられ、大人になっても続きやすい時期です。
公開日: 2026年10月07日 23:49
亜麻仁を与えた鶏の肉と卵に、植物ポリフェノール抽出物を加えると何が変わるか
鶏の肉や卵にオメガ3系脂肪酸を多く含ませたいという消費者の関心が高まっており、その手段として飼料への亜麻仁(フラックスシード)の添加が広く用いられています。亜麻仁はα-リノレン酸を豊富に含む油糧種子で、鶏はこれを体内でEPAやDHAといった長鎖脂肪酸へ変換できると報告されています。
公開日: 2026年09月14日 17:47
マイクロ波で下処理して太陽光で乾かす――ジャガイモスライス乾燥の新しい工夫を検証した研究
ジャガイモを長く保存できる形に加工する方法のひとつに、薄切りにして乾燥させ粉末などにする手法があります。天日や太陽光を利用した乾燥は電気代がかからず導入しやすい一方、時間がかかるうえに色や栄養が損なわれやすいという弱点も指摘されてきました。今回、エチオピアのバヒルダール大学に所属する研究者らが、マイ…
公開日: 2026年09月10日 08:58
エチオピアの都市部に暮らす中高生、4割が超加工食品を毎日摂取——学校ベース調査の最初の結果
ハンバーガーやスナック菓子、清涼飲料水のように、工業的な加工を重ねてつくられる「超加工食品」は、世界的に消費が拡大していると指摘されています。所得の低い国や中程度の国では、食生活が急速に変化する中で、若い世代がこうした食品にどの程度触れているのかがまだよくわかっていません。今回紹介する研究は、エチオ…
公開日: 2026年09月08日 21:32
捨てられるアボカドの種、乾燥方法を変えると消化のよい粉になる?
アボカドを食べたあとに残る大きな種は、多くの場合そのまま廃棄されています。しかしこの種には、たんぱく質やでんぷんといった栄養成分が相当量含まれていることが知られています。ハラマヤ大学(エチオピア)のDesta Dugassa Fufa氏と、オロミア農業研究機構のShure Soboka氏は、この廃棄…
公開日: 2026年09月06日 04:47
エチオピア南部の高地に伝わる『地下のイモ』——テンナンショウ属の一種をめぐる知識と食文化を調べた研究
エチオピア南部、ガモ高地と呼ばれる地域には、Arisaema schimperianum(アリサエマ・シンペリアヌム)というサトイモ科テンナンショウ属の植物があります。現地では「コルツォ(Qolxo)」と呼ばれ、地下にできる球茎(コーム)を食用にする作物です。世界的にはほとんど知られていない「低利用…
公開日: 2026年09月03日 05:28
ジャガイモの皮は廃棄物からニュートラシューティカルへ?食物繊維やポリフェノールを含む副産物の可能性を整理したレビュー
ジャガイモは世界中で加工・消費されていますが、皮をむいた際に出る「ジャガイモの皮」は、これまで単なる加工残さ(廃棄物)として扱われることが多い副産物でした。今回紹介するレビュー論文は、このジャガイモの皮を、健康に役立つ可能性のある成分(ニュートラシューティカル・機能性食品素材)や、環境負荷の少ないバ…
公開日: 2026年08月29日 13:26
超加工食品と心血管疾患・高血圧の関連、その根拠となる研究の「質」を検証すると?
スナック菓子やインスタント食品、清涼飲料水などに代表される「超加工食品(UPF)」については、これまでも心血管疾患(CVD)や高血圧のリスクとの関連を報告する研究が数多く発表されてきました。しかし、そうした研究の多くは、超加工食品の分類方法や統計解析の手法がまちまちで、その結果の信頼性については十分…
公開日: 2026年08月25日 22:38
妊婦への栄養教育は鉄・葉酸の充足に役立つのか——エチオピア南部でのクラスター無作為化比較試験
妊娠中は赤ちゃんの成長のために鉄や葉酸といった栄養素の必要量が増えますが、これらが不足すると母子の健康に影響が及ぶことが知られています。しかし、実際の食事の場面では、妊婦自身が栄養や食事に関する正しい知識を十分に持っていないケースも少なくないとされています。こうした知識不足が微量栄養素の不足を助長す…
公開日: 2026年08月24日 22:35
食料システムは目標を達成できるか——44指標で世界の進捗を評価した研究
「食」は健康だけでなく、環境や経済、社会の公正さにも深く関わっています。近年、各国や国際機関は食料システム(生産から流通、消費までの一連の仕組み)を持続可能な形に変えていこうという取り組みを進めてきました。しかし、こうした取り組みがどれだけ進んでいるのかを測る「共通のものさし」は、実はこれまで十分に…
公開日: 2026年08月12日 19:32