研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
セイヨウサンシュユの果実は熟すにつれて香り成分がどう変わるか:熟度の目印となる揮発性成分の探索
セイヨウサンシュユ(学名コルヌス・マス)は、赤紫色の楕円形の実をつけるミズキ科の植物です。実は熟すと濃い赤色になり、果肉がやわらかく香りも強くなるため、ジャムやジュース、果実酒などには完熟果がよく使われます。論文によると、この果実は熟度の違う段階でも利用され、緑色の未熟果を発酵させたものは「ポーラン…
公開日: 2026年10月19日 12:03
廃棄される渋柿「ロホ・ブリリャンテ」を、渋みの少ない柿ペーストに加工する試み
スペインは、柿の品種「ロホ・ブリリャンテ」の普及によって世界第2位の柿の生産国になりました。一方で生産が急拡大したことで、時期によって供給が過剰になり、収穫後に売り物にならない果実も増えています。傷や生理的な障害があるもの、渋抜きが不十分なものは生食用の市場に出せません。
公開日: 2026年10月19日 11:18
オリーブオイル製造の副産物に含まれるフェノール類と、プロバイオティクス菌・病原菌への作用を調べた研究
オリーブオイルを搾ると、搾りかす(ポマース)や種(オリーブストーン)といった副産物が大量に出ます。これらは有機物を多く含み、適切に処理しなければ土壌や水の汚染につながるおそれがあります。一方で、抗酸化作用などが知られるフェノール類(ポリフェノールを含む植物由来の化合物群)を含んでいるため、有効に活用…
公開日: 2026年10月19日 11:07
市の政策は魚介類の食料システムをどう形づくってきたか:バルセロナの80年余りを振り返る研究
魚や貝、海藻など、水の中で獲れたり育てられたりする食べものは「ブルーフード」と呼ばれます。その流れは、漁獲や養殖から加工、流通、消費までの長い連鎖でできています。魚介類は世界で最も広く取引される食品の一つで、獲れる場所と食べられる場所が大きく離れていることも少なくありません。そのため、ブルーフードは…
公開日: 2026年10月18日 07:23
低温大気圧プラズマ処理がペキー種子タンパク質の構造に与える変化
ペキーはブラジルのセラード(熱帯サバンナ)に自生する果実です。その種子の仁(ペキーアーモンド)は加工の過程で副産物として生じ、主に油の採取に使われています。油を搾った後の残りかすには、乾燥重量あたり約27%のタンパク質が含まれています。一方、これまでの研究では、このタンパク質は分子構造がしっかりまと…
公開日: 2026年10月13日 06:39
サイリウムのゲルと微粒化塩の組み合わせで、豚肉バーガーの脂肪と塩分を同時に減らす試み
ハンバーガーのパティは、脂肪や飽和脂肪酸、ナトリウムを多く含むことがあり、配合を見直す対象として注目されています。研究チームは、論文の導入で世界保健機関(WHO)の推奨に触れています。総脂肪は総エネルギー摂取量の30%以下、飽和脂肪酸は10%以下、ナトリウムは1日2000mg未満とされていますが、世…
公開日: 2026年10月07日 05:41
ホテルの朝食ビュッフェで食品ロスを減らす掲示メッセージ:イタリアとオーストラリアのホテルで比べた現地調査
ホテルの朝食ビュッフェでは、好きな料理を好きなだけ取れる気軽さから、食べきれない量を皿に取ってしまい、食品が残されやすくなります。旅行は楽しみやくつろぎを重視する場面であるため、食品ロスを減らす配慮は後回しになりがちだと、これまでの研究でも指摘されてきました。
公開日: 2026年10月07日 05:13
クローブ蒸留水をマルマロ由来フィルムの溶媒に使う――食品包装材の新しい作り方
植物から精油(エッセンシャルオイル)を取り出すとき、水蒸気蒸留という方法が使われます。このとき油の層とは別に、水の層が残ります。これが「ハイドロゾル(芳香蒸留水)」です。水に溶けやすい香り成分がわずかに溶け込んだ液体で、精油成分の濃度は一般にごく低いとされています。研究チームは、精油そのものは食品に…
公開日: 2026年10月03日 08:16
魚ゼラチンとカルボキシメチルセルロースに「ペルシャガム」を加えた食べられるフィルムの性質を調べた研究
プラスチック廃棄物の蓄積が世界的な課題となる中、再生可能な原料からつくられる生分解性フィルムや食べられる(可食)フィルムが代替包装材として注目されています。著者らは、魚ゼラチン(FG)とカルボキシメチルセルロース(CMC)という2種類の天然素材を組み合わせたフィルムを基礎に、そこへ「ペルシャガム」(…
公開日: 2026年10月02日 15:48
人と地球の健康を両立させる国際版「食事ピラミッド」の提案
食事のガイドラインは、各国の食料政策や学校などでの教育、さらには食料システム全体のあり方にまで影響を与えています。論文の著者らは、近年のガイドライン作成をめぐる論争に加えて、食事と関わりの深い慢性疾患の負担が増していること、そして環境への負荷が高まっていることを挙げ、人の健康と地球環境の双方に沿った…
公開日: 2026年09月28日 05:00
収穫前に水やりを控える時期が、スモモ『アンジェリーノ』の品質と貯蔵適性をどう変えるか
果樹園では、灌漑(かんがい)用水を節約する方法として「不足灌漑」が広く使われています。これは、樹に与える水をあえて通常より少なく抑える栽培管理のことです。ただし研究チームは、この手法が収穫後の果実にどのような影響を及ぼすかは、特に成熟の遅い日本スモモでは十分に調べられていないと指摘しています。
公開日: 2026年09月17日 17:32
ザクロの皮から取り出したポリフェノールを酢の粉末に閉じ込める――6か月の保存試験
ザクロの皮は、果汁やジャムなどに加工する際に大量に出る副産物ですが、ポリフェノール(植物に含まれる抗酸化成分の総称)を非常に豊富に含むことが知られています。研究チームは、この捨てられがちな皮を価値ある食品素材へ変えることを目指しました。
公開日: 2026年09月17日 09:37