研究論文紹介記事一覧

発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る

電子商取引の発展は食の「栄養と環境」の両立を進めるか——中国都市部のデータを用いた研究 研究論文OpenAlexドイツ

電子商取引の発展は食の「栄養と環境」の両立を進めるか——中国都市部のデータを用いた研究

インターネット通販(電子商取引、eコマース)は世界各地で急速に広がり、人々の買い物のしかたを変えてきました。とりわけ発展途上国では、インターネット利用の普及とデジタル決済の広がりが、その拡大を後押ししています。著者らによれば、世界の電子商取引市場は2019年以降、年15%の成長を続け、2024年には…

公開日: 2026年09月25日 14:58

食事の質と「生物学的な老化」の関係を探る——ドイツの二つの住民コホートでDNAメチル化を調べた研究 研究論文OpenAlexドイツ

食事の質と「生物学的な老化」の関係を探る——ドイツの二つの住民コホートでDNAメチル化を調べた研究

著者らは、食生活の良し悪しが体の分子レベルの状態にどう表れるのかを調べました。栄養学の研究はこれまで、赤身肉や野菜といった個々の食品・栄養素に注目することが多かったのですが、実際の食事は多様な食品の組み合わせです。そこで用いられるのが「食事の質スコア」で、ある人の食事が栄養ガイドラインや疾病予防の知…

公開日: 2026年09月25日 08:20

捨てられてきたガラナの種皮を調べる:アマゾン産残渣の成分を総合的に分析した研究 研究論文OpenAlexドイツ

捨てられてきたガラナの種皮を調べる:アマゾン産残渣の成分を総合的に分析した研究

ガラナはアマゾン原産の果実で、覚醒作用をもたらす性質で広く知られ、世界最大の生産国であるブラジルでは経済的にも重要な作物です。ただし加工の工程で使われるのは種子だけで、そのほかの部分は大量の残渣として残ります。なかでも量が多いのが、種子を覆う種皮です。

公開日: 2026年09月25日 04:51

世界各地のソバを遺伝的に特徴づける——170系統のコレクションが示した多様性の地理 研究論文OpenAlexドイツ

世界各地のソバを遺伝的に特徴づける——170系統のコレクションが示した多様性の地理

ソバ(Fagopyrum esculentum Moench)は、栄養価の高さや生態系への貢献、輪作や土壌の健全性への利点から評価されてきた作物です。生育期間が3〜4か月と短く、蜜源となって花粉媒介者を支え、人の食事ではグルテンを含まない穀類の代替になります。フランスのガレット、アルプスのピッツォッ…

公開日: 2026年09月24日 08:53

洗浄・消毒後も残るサルモネラ——ドイツのブロイラー農場21戸を調べた報告 研究論文OpenAlexドイツ

洗浄・消毒後も残るサルモネラ——ドイツのブロイラー農場21戸を調べた報告

サルモネラ症は世界で最も多い食中毒のひとつで、著者らによれば欧州連合では2024年に79,703件の感染が確認され、16,337件の入院と116人の死亡が報告されています。鶏肉や卵は人への主要な感染源のひとつであり、ブロイラー(肉用鶏)の生産段階でサルモネラを抑えることが公衆衛生上の課題とされていま…

公開日: 2026年09月23日 05:29

食べる人の経済学100年——農業経済学誌が追った消費者研究の歩み 研究論文OpenAlexドイツ

食べる人の経済学100年——農業経済学誌が追った消費者研究の歩み

この論文は、Journal of Agricultural Economics(農業経済学誌)に掲載されてきた消費者行動と食料需要に関する研究を、過去100年にわたって振り返ったものです。著者らは、農業経済学会の創立100周年という節目に合わせ、この分野の研究がどのように始まり、どのように広がってい…

公開日: 2026年09月22日 05:52

大人の回避・制限性食物摂取症(ARFID)——当事者が語る困りごとと症状のたどる道 研究論文OpenAlexドイツ

大人の回避・制限性食物摂取症(ARFID)——当事者が語る困りごとと症状のたどる道

回避・制限性食物摂取症(ARFID)は、食べる量や栄養が足りなくなり、心身や日常生活に大きな支障が出る摂食の障害です。やせたい、体型を変えたいという動機によるものではなく、食べること自体への関心の乏しさ、食べ物の見た目・におい・食感といった感覚的な特徴への敏感さ、あるいは吐いたり喉に詰まらせたりとい…

公開日: 2026年09月21日 07:14

ヒ素で汚染された土壌で、土着の微生物がトウモロコシを守る――温室ポット試験からの報告 研究論文OpenAlexドイツ

ヒ素で汚染された土壌で、土着の微生物がトウモロコシを守る――温室ポット試験からの報告

ヒ素は自然界に存在する有害な半金属で、人に対する発がん性物質として分類されています。通常の土壌では濃度は低い水準にとどまりますが、自然由来あるいは人間活動によって高濃度に汚染された場所も存在します。ヒ素が農地にあると作物の生育が妨げられるだけでなく、作物を通じて人がヒ素を取り込む経路にもなるため、汚…

公開日: 2026年09月20日 05:49

天然色素のパッチとスマートフォン撮影で魚の鮮度を見分ける——アルギン酸ゲル製インジケーターの研究 研究論文OpenAlexドイツ

天然色素のパッチとスマートフォン撮影で魚の鮮度を見分ける——アルギン酸ゲル製インジケーターの研究

魚をはじめとする水産物は栄養に富む一方で、傷みやすい食品です。冷蔵保存中も微生物の増殖や魚自身がもつ酵素のはたらきによって品質が少しずつ落ち、アンモニアやトリメチルアミンといった「揮発性塩基窒素(TVB-N)」と呼ばれるアルカリ性の物質が発生し、魚肉のpHも上がっていきます。これらを測る従来の検査は…

公開日: 2026年09月20日 05:16

食品ベースの食事ガイドラインが抱える課題を検証した政策・実践レビュー 研究論文OpenAlexドイツ

食品ベースの食事ガイドラインが抱える課題を検証した政策・実践レビュー

各国では1992年以降、「食品ベースの食事ガイドライン」(FBDGs、food-based dietary guidelines)が整備されてきました。これは、栄養素の量を並べるだけでなく、実際に食卓に並ぶ食品を単位として「何をどれだけ食べるとよいか」を示す指針で、消費者や社会全体が健康のために情報…

公開日: 2026年09月19日 12:13

糖化は食品たんぱく質の消化にどう影響するか——総説論文の紹介 研究論文OpenAlexドイツ

糖化は食品たんぱく質の消化にどう影響するか——総説論文の紹介

食品に含まれるたんぱく質は、加工や保存の過程で糖と結びつく「糖化」という変化を起こします。これは酵素のはたらきによらずに進む反応で、還元糖(化学的に反応しやすい糖)とたんぱく質中のアミノ基とのあいだで自然に生じます。パンを焼いたときの焼き色や、加熱した食品の風味の変化なども、この種の反応と関わってい…

公開日: 2026年09月19日 11:45

酵母の細胞を壊す方法の違いが、抽出物の色や成分をどう変えるのか 研究論文OpenAlexドイツ

酵母の細胞を壊す方法の違いが、抽出物の色や成分をどう変えるのか

パンやビールでおなじみの酵母(サッカロミセス・セレビシエ)は、乾燥重量あたり40〜60%程度のたんぱく質を含み、食品用のたんぱく質原料として注目されています。酵母からたんぱく質を取り出すには、まず細胞を壊して中身を外へ出す「細胞破砕」という工程が必要で、酵素を使う方法や物理的な力で壊す方法など、いく…

公開日: 2026年09月19日 05:12