研究論文紹介記事一覧

発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る

コンブチャの微生物共同体「SCOBY」を、茶以外の食品の発酵に使う研究をまとめたレビュー 研究論文OpenAlexドイツ

コンブチャの微生物共同体「SCOBY」を、茶以外の食品の発酵に使う研究をまとめたレビュー

コンブチャは、甘くした茶を発酵させて作る伝統的な飲料です。発酵を担うのは、細菌と酵母が一緒に暮らす微生物の集まりで、SCOBY(細菌と酵母の共生培養)と呼ばれます。微生物は、発酵液の中と、液面にできるセルロースを多く含む膜の両方にすみ分けています。酵母は砂糖を分解してエタノールをつくり、酢酸菌がその…

公開日: 2026年10月12日 05:19

オクラ抽出物と乳酸菌を組み合わせたサプリメントの便秘への効果と安全性を調べた単群試験 研究論文OpenAlexドイツ

オクラ抽出物と乳酸菌を組み合わせたサプリメントの便秘への効果と安全性を調べた単群試験

便秘は世界の成人の約10〜15%にみられるとされる、身近な消化器の不調です。命に関わることはまれですが、生活の質や仕事の効率を下げ、不安や腹部の不快感にもつながると研究チームは指摘しています。下剤などの治療は短期的には効果があるものの、長く使うと効きにくくなる、依存が生じる、張りやけいれん、体内のミ…

公開日: 2026年10月10日 21:56

超音波処理はルピナス粉のパン適性を変えるか:欧州種とペルー種の比較 研究論文OpenAlexドイツ

超音波処理はルピナス粉のパン適性を変えるか:欧州種とペルー種の比較

ルピナスは広く栽培されている豆類で、栄養面の利点からパンなどの焼き菓子への利用が注目されています。一方で、有害なアルカロイドを含むことや、粉としての加工特性(水や油を抱え込む性質、生地のまとまりやすさなど)が十分でないことが、利用拡大の妨げになってきました。

公開日: 2026年10月10日 21:33

駆出率の保たれた心不全における運動・栄養・GLP-1薬:体重と筋機能をどう改善するかを整理した総説 研究論文OpenAlexドイツ

駆出率の保たれた心不全における運動・栄養・GLP-1薬:体重と筋機能をどう改善するかを整理した総説

著者らが取り上げたのは「駆出率の保たれた心不全(HFpEF)」です。心臓が血液を送り出す力の指標(左室駆出率)は保たれているのに、心臓が広がって血液をためる働き(拡張機能)が低下するタイプの心不全です。論文では、加齢に伴って筋肉量と筋力が落ちる「サルコペニア」がこの病気の進行に深く関わると述べていま…

公開日: 2026年10月09日 19:35

ヴィーガン食の人と雑食の人を4年の間隔で2回比べたドイツの追跡調査 研究論文OpenAlexドイツ

ヴィーガン食の人と雑食の人を4年の間隔で2回比べたドイツの追跡調査

肉や魚、卵、乳製品など動物性の食品を一切とらないヴィーガン食は、ドイツでも実践する人が増えています。これまでの研究からは、2型糖尿病や心臓病などに対して好ましい可能性が示される一方、骨密度が低めになりやすいことや、ビタミンB12、ビタミンD、ビタミンB2(リボフラビン)、ヨウ素、カルシウム、鉄、亜鉛…

公開日: 2026年10月07日 23:41

食事由来ポリフェノールと心血管の健康:体内での吸収・代謝から臨床的な意味までを整理した総説 研究論文OpenAlexドイツ

食事由来ポリフェノールと心血管の健康:体内での吸収・代謝から臨床的な意味までを整理した総説

心筋梗塞や脳卒中などの心血管疾患は、世界の主要な死因です。論文は世界保健機関の推計として、年間およそ1790万人がこれらの病気で亡くなり、世界の死亡の32%を占めると紹介しています。生活習慣、とくに食事が多くの危険因子と関わることから、薬物治療に加えて食事による予防が重要な研究分野になっています。

公開日: 2026年10月06日 21:57

米ぬかワックスの組成と冷却時のかくはんが油のゲル構造に与える影響 研究論文OpenAlexドイツ

米ぬかワックスの組成と冷却時のかくはんが油のゲル構造に与える影響

研究チームは、米ぬかワックスの成分と製造条件が、ひまわり油をゲル状にしたときの安定性にどう影響するかを調べました。対象は「オレオゲル」と呼ばれる材料です。液体の油の中でワックスなどが立体的な網目をつくり、油を保持します。食品に使われる固形脂肪の代替候補として研究されていますが、その働きは網目のつなが…

公開日: 2026年10月06日 05:16

食と農業のワンヘルスを支える数理モデルの役割 研究論文OpenAlexドイツ

食と農業のワンヘルスを支える数理モデルの役割

研究チームは、食料の生産から消費までの仕組みにおいて、「ワンヘルス」の取り組みを数理・統計モデルがどう支えているかを調べました。ワンヘルスとは、人、動物、環境の健康をつながりのあるものとして捉え、分野や組織を越えて取り組む考え方です。食と農業はその接点ですが、どのようなモデルが使われ、行政の活動とど…

公開日: 2026年10月05日 21:33

低温プラズマに使う気体の違いと、生鮮イチジクの保存中の品質 研究論文OpenAlexドイツ

低温プラズマに使う気体の違いと、生鮮イチジクの保存中の品質

研究チームは、収穫後に傷みやすい生鮮イチジクについて、低温プラズマ処理が保存中の品質と表面の微生物にどう影響するかを調べました。特に、プラズマを作る気体として空気を使う場合と、論文で「窒素を富化した気体」と呼ぶ条件を比較しました。

公開日: 2026年10月05日 06:13

水溶性食物繊維と食物アレルギーの関係を整理した研究 研究論文OpenAlexドイツ

水溶性食物繊維と食物アレルギーの関係を整理した研究

著者らは、水溶性食物繊維が食物アレルギーの予防や治療にどう関わり得るかを検討するため、既存の研究をまとめました。対象は、ペクチン、イヌリン、βグルカン、マンナンの4種類です。細胞実験、動物実験、人を対象とした介入研究を取り上げ、腸内細菌やその代謝産物、免疫細胞への作用を整理しています。

公開日: 2026年10月05日 05:16

減量中の筋肉量は保てるか——全身電気刺激トレーニングと食事制限を組み合わせた研究 研究論文OpenAlexドイツ

減量中の筋肉量は保てるか——全身電気刺激トレーニングと食事制限を組み合わせた研究

食事のカロリーを抑えて体重を落とすと、脂肪だけでなく骨格筋(体を動かす筋肉)も減ってしまうことが知られています。筋肉が減れば体力や生活の質の低下につながりかねないため、減量中にいかに筋肉を保つかが課題になります。

公開日: 2026年10月04日 01:32

ヨーロッパ27カ国で「健康的で持続可能な食生活」を妨げるもの・支えるものを調べる大規模調査の計画 研究論文OpenAlexドイツ

ヨーロッパ27カ国で「健康的で持続可能な食生活」を妨げるもの・支えるものを調べる大規模調査の計画

私たちが食べるものは、自分の健康だけでなく地球環境にも関わっています。論文の著者らは、ヨーロッパの現在のフードシステム(食料の生産から流通、消費までの一連の仕組み)が、人の健康と環境の両方を損なう方向に働いていると指摘しています。原著が引用する数字では、フードシステムは世界の温室効果ガス排出の26%…

公開日: 2026年10月02日 19:31