研究論文紹介記事一覧

発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る

エンドウ豆タンパク質から見つかった抗酸化ペプチド GIPYWTY —— クルミ油の酸化を遅らせる働きを報告 研究論文Europe PMC中国

エンドウ豆タンパク質から見つかった抗酸化ペプチド GIPYWTY —— クルミ油の酸化を遅らせる働きを報告

食品に含まれる油脂は、保存や加工の過程で酸素と反応して劣化します。これを防ぐために合成の酸化防止剤が使われてきましたが、食品そのものに由来する天然の代替物を探す研究が進んでいます。その候補の一つが「抗酸化ペプチド」です。ペプチドとはタンパク質が短く切り分けられた断片で、アミノ酸が数個つながったものを…

公開日: 2026年10月04日 04:44

貴州省の5種の茶を熱分析・アミノ酸・微量元素から多面的に評価した研究 研究論文Europe PMC中国

貴州省の5種の茶を熱分析・アミノ酸・微量元素から多面的に評価した研究

お茶の品質は、これまで主に専門家による官能評価(味や香りを人が確かめる方法)や、単独の成分指標に頼って判断されてきました。研究チームは、こうした方法には主観が入りやすく時間もかかり、体系性に欠けるという限界があると指摘しています。そこで、複数の測定項目を組み合わせ、より客観的に品質と栄養面を評価する…

公開日: 2026年10月03日 22:36

季節ごとの窒素施肥が土壌微生物と作物の収量にどう関わるか——コムギ・トウモロコシ輪作での報告 研究論文Europe PMC中国

季節ごとの窒素施肥が土壌微生物と作物の収量にどう関わるか——コムギ・トウモロコシ輪作での報告

中国北部では、冬にコムギ、夏にトウモロコシを同じ畑で育てる「輪作」が広く行われています。収量を保つために窒素肥料を多く施す管理が一般的ですが、研究チームは、窒素を過剰に与えると窒素利用効率(施した窒素のうち作物が実際に使えた割合)が下がり、使われなかった窒素が土に残って環境への負荷になりうる点を課題…

公開日: 2026年10月03日 22:27

チオール基を付けた磁性バイオ炭でカドミウムを選び取り、水と水産物の微量分析を助ける 研究論文Europe PMC中国

チオール基を付けた磁性バイオ炭でカドミウムを選び取り、水と水産物の微量分析を助ける

環境水や食品に含まれる有害物質の監視では、分析装置そのものよりも、測定前に試料を整える「前処理」が性能の足かせになりつつある、と著者らは述べています。実際の川や湖の水、水産物の中では、測りたい物質はごく薄い濃度でしか存在せず、そのまわりには溶けた有機物、タンパク質、脂質、さまざまな無機イオンが大量に…

公開日: 2026年10月01日 22:49

カンゾウの茎を活かすには? 酵素処理と高温蒸気処理を比べた研究 研究論文Europe PMC中国

カンゾウの茎を活かすには? 酵素処理と高温蒸気処理を比べた研究

漢方などで古くから使われてきたウラルカンゾウ(Glycyrrhiza uralensis Fisch.)は、主に地下の根が利用されてきました。一方で地上部、とりわけ茎は加工の際に捨てられたり、価値の低い用途に回されたりすることが多く、資源の無駄が生じていると研究チームは指摘しています。しかし茎にも、…

公開日: 2026年09月30日 11:01

四川ジャンロウ(醤肉)の熟成中に起こる風味成分と細菌叢の変化 研究論文Europe PMC中国

四川ジャンロウ(醤肉)の熟成中に起こる風味成分と細菌叢の変化

ジャンロウ(醤肉)は、醤油や甜麺醤などの調味ソースで豚肉を漬け込み、そのまま自然乾燥・熟成させて作る中国の伝統的な食肉製品です。中国西南部の四川で作られるものは、比較的おだやかな温湿度のもとで乾燥と熟成が進む点に特徴があり、長期の塩漬けに頼る生ハムや、燻煙を用いるベーコン、スターターカルチャー(発酵…

公開日: 2026年09月30日 10:54

泥興陶で六堡茶を24か月保存すると何が変わるか——中国・広西の伝統陶器と発酵茶の関係を調べた研究 研究論文Europe PMC中国

泥興陶で六堡茶を24か月保存すると何が変わるか——中国・広西の伝統陶器と発酵茶の関係を調べた研究

六堡茶は中国・広西の特産である「黒茶」の一種で、微生物による発酵を経てつくられます。論文によると、その品質は長期の保存(熟成)によって整えられていくため、どんな容器に入れて置くかが重要になります。ところが著者らは、現在使われている保存容器には課題が多いと指摘します。透明なガラス瓶は光を通すため茶の成…

公開日: 2026年09月30日 10:50

オオイチョウタケの周りの土壌細菌を調べる — 中国・山西省の6地点での報告 研究論文Europe PMC中国

オオイチョウタケの周りの土壌細菌を調べる — 中国・山西省の6地点での報告

オオイチョウタケ(学名 Leucopaxillus giganteus)は、ユーラシアから北アメリカにかけて分布する大型のきのこです。傘が大きく食味もよく、栄養成分や生理活性のある成分を含むことが報告されていますが、生育がゆるやかなため人工栽培が難しいことが知られています。加えて、乱獲や生息地保護の…

公開日: 2026年09月30日 10:45

食用・薬用キノコ「Inocutis levis」の菌糸体抽出画分WYSと乳がん細胞に関する研究の紹介 研究論文Europe PMC中国

食用・薬用キノコ「Inocutis levis」の菌糸体抽出画分WYSと乳がん細胞に関する研究の紹介

乳がんは世界の女性で最も多く診断されるがんであり、著者らは、性質が多様で浸潤や転移を起こしやすいため臨床での対応が難しいと述べています。手術・放射線・化学療法・分子標的薬といった従来の治療は一定の効果をもたらす一方で、副作用や治療途中で薬が効きにくくなること、乳がんのタイプによって使える治療が限られ…

公開日: 2026年09月30日 10:40

有機肥料の量を半分にすると、畑の土に広がる「薬剤耐性遺伝子」を抑えられる — ハクサイ栽培での野外試験 研究論文Europe PMC中国

有機肥料の量を半分にすると、畑の土に広がる「薬剤耐性遺伝子」を抑えられる — ハクサイ栽培での野外試験

家畜のふん尿を発酵・堆肥化して畑に戻すことは、廃棄物を資源として循環させ、土を肥やす持続可能な方法として長く推奨されてきました。しかし研究チームは、この方法には矛盾が潜んでいると指摘します。畜産では家畜の病気の治療や予防のために抗生物質が広く使われるため、ふん尿には抗生物質の残留成分と、抗生物質に打…

公開日: 2026年09月30日 10:28

黄色い葉と緑の葉、茶の品種の違いは紅茶の味と香りにどう表れるか——寧紅茶の製造技術を用いた代謝物解析 研究論文Europe PMC中国

黄色い葉と緑の葉、茶の品種の違いは紅茶の味と香りにどう表れるか——寧紅茶の製造技術を用いた代謝物解析

中国・江西省の修水県などで作られる「寧紅茶(寧州工夫紅茶)」は、中国で最も古い工夫紅茶とされる紅茶です。この産地には、緑色の葉をもつ「寧州2号」と、若い芽や葉が黄色くなる「黄金菊」という2つの品種があります。黄金菊は光に反応して葉が黄色くなる性質をもつ資源で、菊のような見た目からその名がついたと論文…

公開日: 2026年09月29日 13:50

ソラマメ品種ごとの代謝の違いが、種子の色・栄養・抗酸化性の差を生む仕組みを探る 研究論文Europe PMC中国

ソラマメ品種ごとの代謝の違いが、種子の色・栄養・抗酸化性の差を生む仕組みを探る

ソラマメ(Vicia faba L.)は、良質な植物性たんぱく質や食物繊維を多く含む涼しい季節向けのマメ科作物です。それだけでなく、種子にはフェノール酸やフラボノイドといった「二次代謝産物」(植物が生きるうえで基本的な物質とは別につくり出す成分群)も豊富に含まれており、抗酸化性などの働きが知られてい…

公開日: 2026年09月29日 13:36