研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
人と地球の健康を両立させる国際版「食事ピラミッド」の提案
食事のガイドラインは、各国の食料政策や学校などでの教育、さらには食料システム全体のあり方にまで影響を与えています。論文の著者らは、近年のガイドライン作成をめぐる論争に加えて、食事と関わりの深い慢性疾患の負担が増していること、そして環境への負荷が高まっていることを挙げ、人の健康と地球環境の双方に沿った…
公開日: 2026年09月28日 05:00
カカオ由来の酵母を比較する研究——糖の消費と香り成分のちがいを調べる
チョコレートの風味は、カカオ豆の発酵の段階でつくられる「前駆物質」と呼ばれる化学成分に大きく左右されます。この発酵には酵母をはじめとする微生物が関わっていますが、研究チームは、カカオに由来する個々の酵母株がそれぞれどのような働きをしているのかは、まだ十分に解明されていないと述べています。
公開日: 2026年09月27日 06:22
食品由来成分フィセチンと「細胞老化」――慢性腎臓病を手がかりに可能性と課題を整理した総説
イチゴやリンゴ、ブドウ、タマネギ、キュウリなどの植物性食品に含まれる「フィセチン」は、フラボノールと呼ばれる成分の一種です。近年、加齢にともなう生物学的な変化に働きかける可能性があるとして注目されてきました。この論文は、Mohammedら著者3名によるミニレビュー(短い総説)で、フィセチンの栄養学的…
公開日: 2026年09月26日 06:55
糖原病VII型(垂井病)の子どもにおける外因性ケトンと修正アトキンス食の試み
糖原病VII型は垂井病とも呼ばれ、骨格筋の酵素であるホスホフルクトキナーゼ(PFK)が欠損することで起こる病気です。典型的な症状として、運動できる量が減り、運動によって筋肉の症状が引き起こされます。論文によれば、この症状は炭水化物を摂取すると悪化するという特徴があります。
公開日: 2026年09月26日 05:28
スウェーデンのネットスーパーにおける商品配置と、目立つ位置に置かれる食品の健康度を調べた研究
オンラインでの食料品購入が急速に増えるなかで、著者らは、デジタル上の食品小売環境が人々の食生活のあり方を左右する重要な要因になっていると述べています。実店舗のスーパーマーケットについては、どのような売り方の工夫が買い物客に影響するかがすでによく理解されている一方、オンラインの売り場に関する証拠は限ら…
公開日: 2026年09月25日 22:26
未利用魚を使ったフィッシュフィンガーを消費者はどう評価するか
漁で目的の魚以外に網に入る「混獲」の魚には、市場価値が低いために廃棄されてしまう種類が少なくありません。こうした魚は「未利用魚」と呼ばれ、多くの漁業で廃棄が続いていることが課題となっています。
公開日: 2026年09月25日 09:01
地中海食とDASH食、心不全の発症リスクとの関連を英国の大規模データで比較した研究
心不全は、心臓が全身に十分な血液を送り出せなくなる状態で、著者らは世界で5600万人が影響を受け、英国だけでも100万人を超える人に見られると述べています。治療の第一選択は薬物療法ですが、病気の早い段階で生活習慣などの「変えられる要因」に働きかける手段として、食事への関心が高まっていると論文は説明し…
公開日: 2026年09月25日 07:10
プロバイオティクスの効果は「菌株ごと」に異なる――12件の研究をまとめた総説
プロバイオティクスとは、適切な量をとったときに宿主の健康に役立つとされる生きた微生物のことです。腸内にすむ微生物の集まり(腸内細菌叢)のバランスを整えたり、腸の壁の働きを支えたり、免疫の反応を調整したりする手段として、近年関心が高まっています。
公開日: 2026年09月25日 07:01
「超加工食品」と臨床栄養のあいだ — 経口栄養補助食品をめぐる枠組みの再検討
食品を「工業的な加工の程度と目的」によって分類する枠組みに、Nova分類と呼ばれるものがあります。この分類から導かれた公衆衛生上の提言、すなわち「超加工食品はできるだけ減らすべきだ」という考え方は、現在では各国の食事指針や規制の設計にまで影響を及ぼしています。
公開日: 2026年09月25日 05:17
エナジードリンクの摂取に至る心理的な道筋を探る——大学生を対象とした調査研究の紹介
エナジードリンクは、頭の働きや身体のパフォーマンスを高める飲み物として宣伝されています。しかし研究チームは、過剰な摂取が健康上の好ましくない結果と結びつけられてきた点に着目しました。
公開日: 2026年09月24日 21:45
オンラインの仲間同士の学びで、子どもの食事に向き合う親を支える――スウェーデンでの試行研究
小さな子どもの食習慣は人生の早い時期に形づくられ、その後も続きやすいことが知られています。そして子どもの食べ方は、親の食習慣や、食事の場での親のかかわり方に影響を受けます。研究チームが着目したのは「レスポンシブ・フィーディング(応答的な食事支援)」と呼ばれる考え方です。これは、子どもの「おなかがすい…
公開日: 2026年09月23日 23:41
土壌有機物は作物の生産性にどれだけ必要か——長期試験と無土壌栽培から問い直す総説
土壌有機物(SOM)は、土の中にある生物由来の物質のことで、枯れた植物や動物の遺体、微生物などが分解されてできたものを指します。この総説では、土壌中の微生物や根といった生きている成分も含める広い定義が採用されています。SOMは長らく「土壌の健康」の指標とされ、持続的な作物生産の前提条件のように語られ…
公開日: 2026年09月23日 05:35