著者の所属・活動拠点の国は、インドネシアです。

掲載誌:International Journal of Health and Medicine

ライセンス: CC BY-SA 対象: 公開論文 確認元: OpenAlex

研究の目的

血液中の尿酸値が高くなることは、体の働きや代謝が変わり始める中年期以降の人にとって、注意が必要な健康上の問題です。研究チームは、45〜59歳の「プレ高齢者」と呼ばれる年代に注目しました。

尿酸値に関係する要因のひとつに、プリン体を多く含む食品を習慣的に食べることがあります。プリン体は体内で分解されると尿酸になる物質です。著者らは、食習慣のほかに年齢や性別も尿酸値に影響しうると述べています。この研究の目的は、インドネシア・ガルート県パナンジュン村のプレ高齢者について、高プリン食品を食べる頻度と尿酸値との関連を明らかにすることでした。

調べた方法

研究チームは、ある一時点で人々を調べ、項目どうしの関連を見る「横断研究」という方法をとりました。対象は、パナンジュン村の一地区に住む45〜59歳の30人です。参加者は、研究者があらかじめ定めた条件に合う人を選ぶ方法で選ばれました。

高プリン食品を食べる頻度は、食品ごとにどのくらいの頻度で食べるかを尋ねる「食物摂取頻度調査票」で調べました。対象とした食品は、赤身の肉、レバーなどの内臓肉、アヒルの肉、イワシ、カタクチイワシ、貝類、カニです。尿酸値は、その場で少量の血液から測定できる簡易検査機器を使って測りました。

データの性質を確かめたうえで、2つの項目の順位にもとづいて関連の強さを調べる「スピアマンの順位相関」という統計手法で分析しました。

主な結果

分析の結果、高プリン食品を食べる頻度と尿酸値との間には、統計的に意味のある正の関連が見られたと論文は報告しています。相関の強さを示す係数は0.589で、著者らはこれを「中程度」の関連と位置づけています。

つまり、この調査の参加者では、高プリン食品を食べる頻度が高い人ほど、尿酸値も高い傾向が見られたということです。ただし、これは一時点で調べた関連であり、食べる頻度が尿酸値を上げたという因果関係を直接示したものではありません。

この研究が示すこと

著者らは、プレ高齢者において、高プリン食品をよく食べることと尿酸値の高さが結びついている傾向を示しました。そのうえで、高プリン食品に関する食事の調整や教育が、この年代の尿酸値の上昇を防いだり抑えたりする取り組みにとって意味を持ちうると述べています。

村の30人を対象にした小規模な調査ですが、身近な食習慣と尿酸値の関係を地域の中年層で確かめた報告といえます。

著者:Faedah Sukmawati(Politeknik Piksi Ganesha)、Andini Kusdiantini(Politeknik Piksi Ganesha)

※本記事は原著論文をもとに、日本語で要約・説明を加えた研究紹介です。 出典(原著論文):Faedah Sukmawati, Andini Kusdiantini Association Between the Frequency of High-Purine Food Consumption and Uric Acid Levels among Pre-Elderly Individuals in Pananjung Village. International Journal of Health and Medicine 2026-10-14. DOI: 10.62951/ijhm.v3i4.693. 原著ライセンス:CC BY-SA 4.0.

本紹介記事の文章(題名・見出しを含む)は、CC BY-SA 4.0で提供します。原著論文をもとにNutriMap Japanが日本語で要約・説明を加えています。対象は本紹介記事の文章に限り、ヒーロー画像・サイトのロゴ・画面デザイン・他の記事・データベース全体は含みません。