6月に入り、南九州の宮崎では完熟マンゴーが最盛期を迎えています。ネットをかけて樹上で自然に落下するまで待ち、糖度と重さの基準を満たしたものだけが「太陽のタマゴ」として出荷される、まさに今が旬の高級フルーツです。とろけるような甘さから「太りそう」「糖分のかたまり」というイメージを持つ方も多いのですが、データを見ると少し違った姿が浮かび上がります。
この時期に注目したい栄養素
夏に向けて汗をかく機会が増えるこの季節、注目したいのがビタミンCです。マンゴー 生は100gあたりビタミンC 20mgを含みます。果物としてはしっかりとした含有量で、デザート感覚で食べながら補えるのは魅力です。最新の日本人の食事摂取基準(厚生労働省)でもビタミンCは成人で1日100mgが推奨されており、果物を上手に取り入れる意義は小さくありません。
また食物繊維も100gあたり1.3gと、甘い果物の中では見過ごせない量を含んでいます。
おすすめ食品とその数値データ
「マンゴーは甘いから高カロリー」という思い込みは、データで見直せます。マンゴー 生のエネルギーは100gあたり68kcalで、脂質はわずか0.1gにすぎません。あの濃厚な甘さの正体は炭水化物(100gあたり16.9g)で、その大部分を糖質が占めます。脂っこさとは無縁なのです。
一方で注意したいのが乾燥品です。ドライマンゴーは100gあたり339kcalと、生の約5倍。水分が抜けて凝縮されるため、炭水化物は84.9g、食物繊維は6.4gと栄養も濃くなりますが、同時に糖質も凝縮されます。少量でも満足感がある反面、つい食べすぎてしまう点には気をつけたいところです。生とドライ、それぞれの数値を知って使い分けるのが賢い付き合い方です。
毎日の食事への取り入れ方
産地・宮崎ならではの楽しみ方として、完熟マンゴーをそのまま冷やして味わうのが王道です。鮮やかなオレンジ色を活かすなら、ヨーグルトに添えたり、夏の朝食のスムージーにするのもおすすめです。
- 冷やしたマンゴー 生をひと口大に切り、無糖ヨーグルトに合わせて爽やかな朝のデザートに
- たんぱく質を補いたい時は、鶏卵 全卵 生(100gあたりたんぱく質12.2g)を使ったプリンやフレンチトーストにマンゴーを添えて
- ドライマンゴーは持ち運びに便利なので、量を決めて間食やおやつに
濃厚なマンゴーソースを作る際、卵を使ったお菓子と合わせるなら、コクを出す鶏卵 卵黄 生(100gあたり脂質34.3g)を少量使うとなめらかに仕上がります。さまざまな食品の数値は食品群一覧から確認できます。
「甘い=太る」と決めつけず、生は68kcalと意外に軽やかという事実を知れば、宮崎マンゴーをもっと気軽に楽しめます。南九州の太陽を浴びて育った旬の恵みを、ぜひこの初夏の食卓に取り入れてみてください。
※本記事は日本食品標準成分表(八訂)のデータ等をもとに作成しました。