研究論文紹介記事一覧

発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る

ナイルティラピア稚魚の顔の潰瘍「慢性びらん性皮膚症」と外部寄生虫の関連を調べた研究 研究論文OpenAlexタイ

ナイルティラピア稚魚の顔の潰瘍「慢性びらん性皮膚症」と外部寄生虫の関連を調べた研究

ナイルティラピアはタイの淡水養殖で最も多く生産されている魚で、世界的にも生産量が大きく伸びている重要な養殖魚です。研究チームが注目したのは、この魚の頭部、とくに目の後ろあたりに傷がえぐれたような潰瘍ができる「慢性びらん性皮膚症(CED)」と呼ばれる病気です。

公開日: 2026年10月09日 20:27

IoTによる精密灌漑と農家研修を組み合わせたマンゴスチン栽培の研究 研究論文OpenAlexタイ

IoTによる精密灌漑と農家研修を組み合わせたマンゴスチン栽培の研究

マンゴスチンは東南アジア原産の果物で、「果物の女王」とも呼ばれます。著者らによると、タイは世界の取引量の9割以上を占める主要な輸出国です。一方で、土壌の水分が大きく変わることで起きる果実の障害が、輸出の伸びを妨げる課題になっています。代表的な障害は二つあります。一つは果肉が半透明のゼリー状になる「果…

公開日: 2026年10月08日 05:59

袋栽培のサツマイモ「栗こがね」にパクロブトラゾールを与えるとどうなるか 研究論文OpenAlexタイ

袋栽培のサツマイモ「栗こがね」にパクロブトラゾールを与えるとどうなるか

サツマイモは炭水化物に加えてビタミンや食物繊維、抗酸化成分を含む作物として知られています。なかでも「栗こがね」は栗のような風味と黄金色の果肉をもつ日本のサツマイモ品種です。しかし論文は、タイでのサツマイモ生産には課題があると述べています。雨季に水を過剰に受け取ると、つるや葉ばかりが茂り、光合成でつく…

公開日: 2026年09月30日 08:47

タイのマメ科植物をめぐる伝統医療の知識と産業利用の可能性を整理した総説 研究論文OpenAlexタイ

タイのマメ科植物をめぐる伝統医療の知識と産業利用の可能性を整理した総説

この論文は、タイで利用されているマメ科(Fabaceae)植物について、含まれる成分、薬学的な働き、そして産業での使われ方を幅広く見渡すことを目的とした総説(レビュー論文)です。総説とは、あるテーマについて既に発表された研究を集め、全体像を整理して示すタイプの論文を指します。

公開日: 2026年09月28日 19:50

ニジマスの卵から取り出した脂質が、免疫が抑えられたマウスに与えた影響 研究論文OpenAlexタイ

ニジマスの卵から取り出した脂質が、免疫が抑えられたマウスに与えた影響

がん治療などに使われるシクロホスファミド(CY)という薬剤は、がん細胞の増殖を抑える一方で、免疫のはたらきを低下させる作用が知られています。そのため、免疫の低下をやわらげる自然由来の成分を探す研究が各地で進められてきました。

公開日: 2026年09月21日 09:11

ガンマ線照射から生まれた紫色の米系統——色素の蓄積と収量の関係を調べた研究 研究論文OpenAlexタイ

ガンマ線照射から生まれた紫色の米系統——色素の蓄積と収量の関係を調べた研究

タイで広く栽培されている水稲品種「パトゥムタニ1号(PTT1)」は、収量性と品質に優れる一方で、アントシアニンによる色素の着色がなく、抗酸化性を持つ成分の含有量は比較的少ないとされています。アントシアニンは、フェニルプロパノイド経路でつくられる水溶性の色素成分で、米の果皮(ぬか層)が紫や黒に見える色…

公開日: 2026年09月19日 07:53

タイのぶっかけご飯90品を調べた研究——料理ごとの温室効果ガス排出量と栄養価 研究論文OpenAlexタイ

タイのぶっかけご飯90品を調べた研究——料理ごとの温室効果ガス排出量と栄養価

食事の持続可能性を考えるとき、環境への負荷と栄養の質は、どちらか一方ではなく互いに補い合う要素として捉えられるようになってきました。しかし著者らは、この二つの側面を同時に検討した研究は少なく、とりわけ東南アジアの料理を対象としたものはほとんどないと指摘しています。

公開日: 2026年09月17日 12:58

ミジンコウキクサから見つかった細菌がつくる植物ホルモン――化学肥料を半分に減らしても生育を保てた報告 研究論文OpenAlexタイ

ミジンコウキクサから見つかった細菌がつくる植物ホルモン――化学肥料を半分に減らしても生育を保てた報告

タイで「パム」と呼ばれるミジンコウキクサ(Wolffia属)は、乾燥重量の最大40%をタンパク質が占めるとされる小さな水生植物です。成長が速く、浅い水があれば広い土地を必要とせずに育てられることから、研究チームは食料源や排水処理、バイオマス原料としての利用に期待が集まっていると説明しています。一方で…

公開日: 2026年09月17日 09:47

ハチミツ酒(ミード)の1年間:発酵と瓶内熟成で成分はどう変わるのか 研究論文OpenAlexタイ

ハチミツ酒(ミード)の1年間:発酵と瓶内熟成で成分はどう変わるのか

ミードは、蜂蜜を水で薄めて酵母で発酵させてつくるお酒です。その風味は、原料となる蜂蜜の成分、発酵の条件、酵母のはたらき、そして発酵後の熟成によって形づくられます。研究チームによれば、ミードの香りはアルコール類、エステル類、酸、アルデヒド、テルペン類、硫黄を含む香気成分などの量的なバランスで決まり、そ…

公開日: 2026年09月17日 08:37

スイートバジル油のナノ粒子を採卵鶏の飼料に添加した研究 研究論文OpenAlexタイ

スイートバジル油のナノ粒子を採卵鶏の飼料に添加した研究

採卵鶏の生産現場では、暑さや飼育密度、病原体などのストレスが体内の酸化バランスや腸の状態を乱し、産卵成績の低下につながることが課題とされています。そこで植物由来の成分を飼料に加える試みが行われてきましたが、こうした成分は消化管の中で壊れやすく、腸まで届きにくいという弱点がありました。

公開日: 2026年09月15日 08:20

モリンガ種子の苦味成分を減らす発芽・発酵技術、成分プロファイルへの影響を解析 研究論文OpenAlexタイ

モリンガ種子の苦味成分を減らす発芽・発酵技術、成分プロファイルへの影響を解析

モリンガ(Moringa oleifera)は葉だけでなく種子も栄養価の高い食材として注目されていますが、種子粉末を食品原料として活用する際には大きな壁があります。種子に多く含まれるグルコシノレートという成分が、強い苦味の原因になっているのです。この苦味を抑えつつ栄養価の高い粉末として利用できないか…

公開日: 2026年09月07日 07:23

コオロギ由来タンパク質をチョコレートアイスクリームに加えたら何が変わる?食品科学の研究から 研究論文OpenAlexタイ

コオロギ由来タンパク質をチョコレートアイスクリームに加えたら何が変わる?食品科学の研究から

昆虫食は環境負荷の低いタンパク質源として近年注目されていますが、そのまま食べることへの抵抗感が普及の壁になっています。そこで一つの工夫として考えられているのが、昆虫のタンパク質を粉末や加水分解物といった『見えにくい形』に加工し、身近な食品に混ぜ込む方法です。今回紹介する研究は、フタホシコオロギの近縁…

公開日: 2026年09月04日 04:51