研究論文紹介記事一覧

発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る

ヨーロッパ27カ国で「健康的で持続可能な食生活」を妨げるもの・支えるものを調べる大規模調査の計画 研究論文OpenAlexドイツ

ヨーロッパ27カ国で「健康的で持続可能な食生活」を妨げるもの・支えるものを調べる大規模調査の計画

私たちが食べるものは、自分の健康だけでなく地球環境にも関わっています。論文の著者らは、ヨーロッパの現在のフードシステム(食料の生産から流通、消費までの一連の仕組み)が、人の健康と環境の両方を損なう方向に働いていると指摘しています。原著が引用する数字では、フードシステムは世界の温室効果ガス排出の26%…

公開日: 2026年10月02日 19:31

捨てられてきたガラナの種皮を調べる:アマゾン産残渣の成分を総合的に分析した研究 研究論文OpenAlexドイツ

捨てられてきたガラナの種皮を調べる:アマゾン産残渣の成分を総合的に分析した研究

ガラナはアマゾン原産の果実で、覚醒作用をもたらす性質で広く知られ、世界最大の生産国であるブラジルでは経済的にも重要な作物です。ただし加工の工程で使われるのは種子だけで、そのほかの部分は大量の残渣として残ります。なかでも量が多いのが、種子を覆う種皮です。

公開日: 2026年09月25日 04:51

世界各地のソバを遺伝的に特徴づける——170系統のコレクションが示した多様性の地理 研究論文OpenAlexドイツ

世界各地のソバを遺伝的に特徴づける——170系統のコレクションが示した多様性の地理

ソバ(Fagopyrum esculentum Moench)は、栄養価の高さや生態系への貢献、輪作や土壌の健全性への利点から評価されてきた作物です。生育期間が3〜4か月と短く、蜜源となって花粉媒介者を支え、人の食事ではグルテンを含まない穀類の代替になります。フランスのガレット、アルプスのピッツォッ…

公開日: 2026年09月24日 08:53

食べる人の経済学100年——農業経済学誌が追った消費者研究の歩み 研究論文OpenAlexドイツ

食べる人の経済学100年——農業経済学誌が追った消費者研究の歩み

この論文は、Journal of Agricultural Economics(農業経済学誌)に掲載されてきた消費者行動と食料需要に関する研究を、過去100年にわたって振り返ったものです。著者らは、農業経済学会の創立100周年という節目に合わせ、この分野の研究がどのように始まり、どのように広がってい…

公開日: 2026年09月22日 05:52

食品ベースの食事ガイドラインが抱える課題を検証した政策・実践レビュー 研究論文OpenAlexドイツ

食品ベースの食事ガイドラインが抱える課題を検証した政策・実践レビュー

各国では1992年以降、「食品ベースの食事ガイドライン」(FBDGs、food-based dietary guidelines)が整備されてきました。これは、栄養素の量を並べるだけでなく、実際に食卓に並ぶ食品を単位として「何をどれだけ食べるとよいか」を示す指針で、消費者や社会全体が健康のために情報…

公開日: 2026年09月19日 12:13

低濃度の葉面散布でタンパク質加水分解物は植物にどう働くか——トマトとインゲンマメでの比較 研究論文OpenAlexドイツ

低濃度の葉面散布でタンパク質加水分解物は植物にどう働くか——トマトとインゲンマメでの比較

持続可能な作物管理への関心が高まるなか、「タンパク質加水分解物(PH)」と呼ばれる資材が注目されています。これは植物や微生物に由来するタンパク質を分解して得られる材料で、作物の生育を後押しする「バイオスティミュラント(生物刺激剤)」の一種として扱われます。

公開日: 2026年09月18日 09:30

イネの生育と土壌の炭素・温室効果ガスを一緒に計算する──作物モデルORYZAの新モジュール 研究論文OpenAlexドイツ

イネの生育と土壌の炭素・温室効果ガスを一緒に計算する──作物モデルORYZAの新モジュール

水田でのイネ栽培は、人間活動に由来するメタン(CH₄)のおよそ1割を占めるとされ、温室効果ガス(GHG)の排出削減を考えるうえで重要な対象です。研究チームは、こうした排出量を場所や管理方法の違いも含めて詳しく見積もるには、土壌や作物のしくみを式で表す「プロセスベースモデル」が必要だと述べています。

公開日: 2026年09月14日 17:33

食品への信頼、コロナ禍でどう変わった?欧州13カ国・6年間の調査 研究論文OpenAlexドイツ

食品への信頼、コロナ禍でどう変わった?欧州13カ国・6年間の調査

私たちは食品を口にするとき、生産者や販売者、そして国の監督機関をどれくらい信頼しているだろうか。食への信頼は、表示の見方や食品選びの行動にも関わるといわれるテーマだが、その水準が年々どう推移しているのかは意外と知られていない。今回紹介するのは、欧州12カ国とイスラエルを対象に、2019年から2024…

公開日: 2026年09月04日 05:29

ルーマニアに自生するセイヨウジュウニヒトエ、香りと抗酸化性に着目した基礎研究 研究論文OpenAlexドイツ

ルーマニアに自生するセイヨウジュウニヒトエ、香りと抗酸化性に着目した基礎研究

ハーブや野草の中には、まだ食品としての可能性が十分に調べられていない種が数多くあります。今回紹介する研究が注目したのは、シソ科の植物「セイヨウジュウニヒトエ(Ajuga reptans L.)」です。青紫の花を咲かせるこの植物は、ルーマニアの植物相に含まれるものの、これまであまり詳しく研究されてこな…

公開日: 2026年08月23日 18:34

有機農業の輪作、牧草・クローバーの管理タイミングが硝酸塩の流出リスクを左右する 研究論文OpenAlexドイツ

有機農業の輪作、牧草・クローバーの管理タイミングが硝酸塩の流出リスクを左右する

有機農業は化学肥料を使わない栽培方法として知られていますが、だからといって環境への影響が常にゼロというわけではありません。特に土壌中の窒素は、作物に使われなければ雨水とともに地下へ流れ出し、水源を汚染する「硝酸塩溶脱」という問題を引き起こすことがあります。今回紹介する研究は、有機農業で広く使われる牧…

公開日: 2026年08月19日 05:27

都市部の水耕栽培でレタスとホウレンソウを育てると何が変わる?パキスタンでの検証研究 研究論文OpenAlexドイツ

都市部の水耕栽培でレタスとホウレンソウを育てると何が変わる?パキスタンでの検証研究

世界各地で都市化が進み、農業に使える水や土地が限られていく中、限られた空間と資源で野菜を育てる技術への関心が高まっています。土を使わず、水に溶かした養分だけで植物を育てる「水耕栽培」は、そうした課題への対応策の一つとして注目される栽培方法です。今回紹介する研究は、パキスタンの都市部という具体的な条件…

公開日: 2026年08月16日 17:26