研究論文紹介記事一覧

発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る

季節ごとの窒素施肥が土壌微生物と作物の収量にどう関わるか——コムギ・トウモロコシ輪作での報告 研究論文Europe PMC中国

季節ごとの窒素施肥が土壌微生物と作物の収量にどう関わるか——コムギ・トウモロコシ輪作での報告

中国北部では、冬にコムギ、夏にトウモロコシを同じ畑で育てる「輪作」が広く行われています。収量を保つために窒素肥料を多く施す管理が一般的ですが、研究チームは、窒素を過剰に与えると窒素利用効率(施した窒素のうち作物が実際に使えた割合)が下がり、使われなかった窒素が土に残って環境への負荷になりうる点を課題…

公開日: 2026年10月03日 22:27

オオイチョウタケの周りの土壌細菌を調べる — 中国・山西省の6地点での報告 研究論文Europe PMC中国

オオイチョウタケの周りの土壌細菌を調べる — 中国・山西省の6地点での報告

オオイチョウタケ(学名 Leucopaxillus giganteus)は、ユーラシアから北アメリカにかけて分布する大型のきのこです。傘が大きく食味もよく、栄養成分や生理活性のある成分を含むことが報告されていますが、生育がゆるやかなため人工栽培が難しいことが知られています。加えて、乱獲や生息地保護の…

公開日: 2026年09月30日 10:45

ソラマメ品種ごとの代謝の違いが、種子の色・栄養・抗酸化性の差を生む仕組みを探る 研究論文Europe PMC中国

ソラマメ品種ごとの代謝の違いが、種子の色・栄養・抗酸化性の差を生む仕組みを探る

ソラマメ(Vicia faba L.)は、良質な植物性たんぱく質や食物繊維を多く含む涼しい季節向けのマメ科作物です。それだけでなく、種子にはフェノール酸やフラボノイドといった「二次代謝産物」(植物が生きるうえで基本的な物質とは別につくり出す成分群)も豊富に含まれており、抗酸化性などの働きが知られてい…

公開日: 2026年09月29日 13:36

登熟期の水管理が香り米の食味と香気成分に与える影響——間断灌漑の効果を調べた研究 研究論文Europe PMC中国

登熟期の水管理が香り米の食味と香気成分に与える影響——間断灌漑の効果を調べた研究

香り米は独特の香りと良好な食感から、市場で高い評価を受けている品種群です。その香りの決め手となるのが2-アセチル-1-ピロリン(2AP)と呼ばれる化合物で、著者らによれば、この成分の生成は品種の遺伝的性質だけでなく、栽培中の環境や農作業のやり方にも大きく左右されます。とくに水の管理は、2APの蓄積を…

公開日: 2026年09月29日 09:43

光の当て方が褐藻ワカメ類の成分と遺伝子にどう影響するか——ノコギリモクを使った培養実験の報告 研究論文Europe PMC中国

光の当て方が褐藻ワカメ類の成分と遺伝子にどう影響するか——ノコギリモクを使った培養実験の報告

研究チームが対象としたのは、北西太平洋沿岸に広く分布する大型の褐藻ノコギリモク(学名Sargassum muticum)です。この海藻は沿岸の藻場を構成する主要な種であり、生物多様性の維持や水質浄化といった役割を担う一方、さまざまな生理活性物質を含むことでも知られています。なかでも量が多く活性も高い…

公開日: 2026年09月29日 09:35

大豆レシチンにビタミンCまたはイノシトールを加えた飼料は、ギバチ類の成長と生殖腺の発達にどう関わるか 研究論文Europe PMC中国

大豆レシチンにビタミンCまたはイノシトールを加えた飼料は、ギバチ類の成長と生殖腺の発達にどう関わるか

中国の長江や遼河、淮河などの水系に分布するコウライギギ(長吻ギバチ、Leiocassis longirostris)は、味のよい食用魚として古くから親しまれ、人工繁殖技術の進歩とともに養殖が広がってきました。ところが養殖の規模が大きくなるにつれ、良質な稚魚を安定して得るために、成熟した親魚を継続的に…

公開日: 2026年09月28日 18:36

エサのデンプン量を変えると養殖チョウザメの体はどう応答するか——絶滅危惧種ヨウスコウチョウザメの稚魚を対象にした給餌試験 研究論文Europe PMC中国

エサのデンプン量を変えると養殖チョウザメの体はどう応答するか——絶滅危惧種ヨウスコウチョウザメの稚魚を対象にした給餌試験

魚のエサ(飼料)にかかる費用は、養殖の経営を左右する大きな要素です。デンプンなどの炭水化物は比較的安価なエネルギー源で、うまく利用できれば、タンパク質や脂質がエネルギーとして消費されるのを抑え、飼料コストを下げられると考えられています。ただし研究チームによれば、魚は家畜に比べて炭水化物を利用する効率…

公開日: 2026年09月17日 19:26

稲の一期作を飼料に、二期作を米に――「飼料・穀物兼用生産体系」に適した品種を探る 研究論文Europe PMC中国

稲の一期作を飼料に、二期作を米に――「飼料・穀物兼用生産体系」に適した品種を探る

イネには、一度目の収穫のあとに刈り株に残った芽が伸びて、もう一度実らせる「再生二期作(再生稲)」という栽培法があります。中国・四川盆地では気候の温暖化にともなって再生稲を育てられる期間が延び、栽培に適した地域が北や西へ広がってきたと、これまでの研究で報告されています。田んぼを増やさずに年二回の収穫が…

公開日: 2026年09月17日 13:33

お茶でニンニクのにおいをやわらげる――香り成分の変化を調べた研究 研究論文Europe PMC中国

お茶でニンニクのにおいをやわらげる――香り成分の変化を調べた研究

ニンニクは料理に深みを与える食材として広く使われていますが、その強い刺激的なにおいは扱いにくさの原因にもなります。研究チームによれば、このにおいは、ニンニクの組織が壊れたときに酵素のはたらきで生じるアリシンや、そこから変化してできる硫黄を含む揮発性の成分(空気中に飛び散りやすい成分)に主に由来します…

公開日: 2026年09月15日 22:29

枯草菌DES-59によるシガー用たばこ粉末の発酵と、加熱式たばこの香り・味わいの変化 研究論文Europe PMC中国

枯草菌DES-59によるシガー用たばこ粉末の発酵と、加熱式たばこの香り・味わいの変化

加熱式たばこ(heat-not-burn、HnB)は、900℃を超える高温で燃やす従来の紙巻きたばこと違い、300〜350℃程度の比較的低い温度で加熱し、ニコチンや香りの成分をエアロゾル(細かい霧状の粒子)として放出する製品です。論文の導入では、この低い加熱温度のためにたばこ成分の熱分解が抑えられ、…

公開日: 2026年09月14日 22:19

発芽ハダカムギの加熱方法で栄養成分はどう変わる?代謝物解析による研究 研究論文Europe PMC中国

発芽ハダカムギの加熱方法で栄養成分はどう変わる?代謝物解析による研究

ハダカムギ(裸麦)は食物繊維や機能性成分を含む穀物として知られ、発芽させることで栄養価がさらに変化することが注目されています。ただし発芽させたハダカムギを実際に食べられる形にするには加熱処理が欠かせません。電子レンジ、焙焼、炒め、蒸しといった調理法の違いが、栄養成分や体内での消化されやすさにどのよう…

公開日: 2026年09月10日 10:24

アメリカミズアブのタンパク質で3Dプリント食品を作る:ブドウ種子アントシアニンが鍵になるという研究 研究論文Europe PMC中国

アメリカミズアブのタンパク質で3Dプリント食品を作る:ブドウ種子アントシアニンが鍵になるという研究

昆虫を食料資源として活用する動きが世界的に広がっていますが、見た目や匂いへの抵抗感(フードネオフォビア)が普及の壁になっています。この壁を越える手段として近年注目されているのが、昆虫由来の原料を3Dプリンターで見慣れた形に成形してしまうという発想です。今回紹介する研究は、アメリカミズアブ(Herme…

公開日: 2026年09月04日 11:26