食卓に並ぶ冷やしトマト。みずみずしく、つるりと食べやすいのが魅力です。けれど同じトマトでも、色や加工のしかたによって「甘さ」や栄養の中身は意外と違うもの。数字を手がかりに、その個性をのぞいてみましょう。

テーマで注目したい栄養素

夏の手軽な一品で気になるのは、エネルギー(糖を含む炭水化物)とビタミンCのバランスです。糖はエネルギー源のひとつで、軽やかに楽しみたいときには量を意識したいところ。一方ビタミンCは水溶性の成分で、トマトに含まれる量を比べてみると種類による違いが見えてきます。

炭水化物量を見ると、赤色トマト(果実・生)は100gあたり4.7g、エネルギーは20kcalと控えめ。色の違う黄色トマト(果実・生)は炭水化物3.2g、エネルギー18kcalと、さらに軽い数値です。ビタミンCは赤色トマト(果実・生)が15mg、黄色トマト(果実・生)が28mgとなっています(いずれも100gあたり)。

おすすめ食品とその数値データ

冷やしトマトの主役、赤色トマト(果実・生)は100gあたりエネルギー20kcal、炭水化物4.7g、食物繊維1.0g、ビタミンC15mg。生のままで軽やかに味わえる食材です。

色変わりの黄色トマト(果実・生)は、エネルギー18kcal、炭水化物3.2gと一段と控えめながら、ビタミンCは28mgと赤色を上回ります。たんぱく質1.1g、食物繊維1.3gと、こまかな数値でも個性が出ます(いずれも100gあたり)。

うまみを凝縮させたドライトマトになると数字は一変。100gあたりエネルギー291kcal、炭水化物67.3g、食物繊維21.7g、カルシウム110mg、鉄4.2mgと、水分が抜けたぶん各成分が大きく濃縮されます。少量でしっかり味わう食材といえるでしょう。

毎日の食事への取り入れ方

軽やかさを優先するなら、生の赤色トマト(果実・生)を冷やしてそのまま。ビタミンCの数値が気になるときは黄色トマト(果実・生)をサラダに加えると彩りも豊かになります。

  • 味の濃さを足したいときは、刻んだドライトマトを少量パスタや炒め物に。100gあたり291kcalと高めなので、量は控えめに。

同じトマトでも、生なら低エネルギーで軽やか、乾燥させれば成分が凝縮と、姿を変えて活躍します。数字を手がかりに、その日の体調や気分で選び分けてみてください。

※本記事は日本食品標準成分表(八訂)のデータ等をもとに作成しました。