この研究は、モルドバの研究機関の研究論文です。

掲載誌:DOAJ (DOAJ: Directory of Open Access Journals)

ライセンス: CC BY 対象: 公開論文 確認元: OpenAlex

研究の目的

加工食品と、工業的な加工の度合いがより高い「超加工食品」は、日常の食事に広く入り込んでいます。研究チームは、モルドバ共和国の成人を対象に、こうした食品をどの程度食べているかを把握しようとしました。調査結果から実践的な提言を導くことも目的としています。

ここで紹介する内容は、論文の抄録に記載された目的・方法・結果にもとづいています。

調べた方法

調査は、ある一時点での状況を記述する横断研究です。対象は成人284人で、無作為に選んだのではなく、協力を得やすい人を集めた便宜的な標本です。参加者は匿名のオンライン質問票に自分で回答しました。質問票は四つのパートに分かれた55問で構成されています。データは2026年1月から3月に集められました。

著者らによると、質問票は既存の文献を参考に作成したもので、使用前に妥当性の検証は行っていません。分析は回答の割合などを示す記述的なものに限られています。そのため、この調査は摂取状況を描き出すもので、食品と健康の因果関係を調べたものではありません。

主な結果

回答者284人のうち、71.5%が都市部に住み、65.5%が女性でした。超加工食品のうち報告が最も多かったのは、工業的に作られたソース類(80.6%)でした。次いで加工肉(79.6%)、工業生産の菓子パン・焼き菓子類(65.8%)が続きました。

家庭で頻繁に料理をする習慣があっても、加工食品や超加工食品も広く食べられていることがわかりました。購入を決める要因としては、味や香り、食感といった感覚的な特徴、時間の不足、ソーシャルメディアが挙げられました。また、超加工食品を否定的に捉える人が多い一方で、実際にはよく食べられていました。研究チームは、意識と行動のあいだにずれがあることを指摘しています。

この研究が示すこと

著者らは、調査した集団では加工食品や超加工食品の摂取がごく一般的だったと結論づけています。しかもその摂取は、家庭での頻繁な調理といった一見好ましい食習慣と並んで見られました。研究チームはこの結果を、超加工食品の摂取を減らすための栄養教育や公衆衛生上の取り組みを強める根拠になるものと位置づけています。

著者:Alexei Chirlici(Discipline of Hygiene, Department of Preventive Medicine, "Nicolae Testemițanu" State University of Medicine and Pharmacy, Chișinău, Republic of Moldova)、Maria Racu(Discipline of Hygiene, Department of Preventive Medicine, "Nicolae Testemițanu" State University of Medicine and Pharmacy, Chișinău, Republic of Moldova)、Rubanovici Vladislav(Discipline of Hygiene, Department of Preventive Medicine, "Nicolae Testemițanu" State University of Medicine and Pharmacy, Chișinău, Republic of Moldova)

※本記事は原著論文をもとに、日本語で要約・説明を加えた研究紹介です。 出典(原著論文):Alexei Chirlici, Maria Racu, Rubanovici Vladislav. HYGIENIC EVALUATION OF PROCESSED AND ULTRA-PROCESSED FOOD CONSUMPTION. DOAJ (DOAJ: Directory of Open Access Journals) 2026-09-13. DOI: 10.5281/zenodo.22736391. 原著ライセンス:CC BY.